
競馬場と言っても、今は使っていない。
横浜の山の手にある、ベースの一角、
根岸森林公園隣接の競馬場跡。
何が・・・という事もないのだけれど、
建物の感じ、ノスタルジックを醸し出す。
嘗て、米兵さんと日本人とで共同に使っていたこの競馬場には、
程好く異国の文化とあいまった、古い日本の面影も残る。
芝生と米軍さんの施設と、この建物以外に、特になにもない場所なのだけれど
高校の帰り道、時々寄っては遠く街を眺めた。
昼の青い空にも映えるこのレトロな建造物、春夏の蔦の茂る頃もなお良く。
多分、こんなふうに蔦の枯れた冬の夜に、写真に納める人も稀かもしれない。
今夜は星とのショットが欲しくてね(笑)
中に入ると(今は解らないけれど)、もはや役目を終えたシャワーや古いエレベーターなどが、何時かの華やいだ時間を透かして美しき退廃を描いている。
廃墟とひと括りにするには、惜しい建物ではあるけれど、私は個人的に廃墟が好きだ。
単に古さを感じるのではなく、嘗てそこに華やいだ時間と、明らかに生命の温かさを携えていたという面影が、瞬間冷却されて保存してあるかの様な、そんな感じで。
右の方に見えるの、オリオン座。
もう今日は、いろんな意味で元気ない・・・。
Posted at 2005/12/21 01:50:44 | |
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