ガソリンタンクベントバルブ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
年末辺りからガソリン入れた後にエンジンをかけると、掛かりがメチャクチャ悪い。最初はバッテリーが弱ってるのかと思いましたが、その後は1発でエンジン掛かる。ということはバッテリーが原因ではありません。
次の給油時も、給油した後だけ掛かりが悪い。掛かりが悪かったエンジンオンのあとすぐにその場で一度エンジン停止し、再度エンジンオンすると1発で掛かる。どうやら給油直後の一回のみエンジンの掛かりが悪いと言う現象が発生しました。
その後、給油時の状況を色々変えてチェックすると、ガソリンタンク残量が半分以上だとこの現象は起きず、半分以下になると発生。厳密にはガソリン残量が少ないほど掛かりが悪い。うーん、この車はスパークプラグも変えてないしそろそろ10万マイルなのでプラグが原因か?と思いながら色々調べた所、どうやらPurge Canistor valveと言うパーツを交換したら直るとの情報が。ガソリンスタンドでエンジン掛からなくなるのはゴメンなので、すぐさま部品番号を調べて発注・交換しました。
交換時の走行距離 : 96,308 mile
2
パーツにアクセスする為にエンジンカバーを外します。
3
目当てのパーツはカバー下にある赤丸。左右から伸びてるホース(チューブ)に接続された、ベントバルブと呼ばれる部品。
どうやらガソリンタンク内の空気(圧力?)を調整しているようです。
4
早速交換していきます。ミシガンの冬の気温
(作業時で22°F、つまり約マイナス5℃)だとプラスチックが硬くて割れるかも知れないので、ドライブ後のエンジンルームが温まってる(熱いので気をつけての作業ですが)状態で実施しました。
外す所は4ヶ所。
固定クリップ、左側ホース、コネクタ、右側ホース。
まずは部品を固定しているクリップを外します。ここはゴムに金属製の突起が刺さってるだけなので上方向に押し上げると簡単に外れます。
5
外れた所。
6
向かって左側のホースから外していきます。
赤矢印に見える長方形のボタンが2つあります(もう1個は反対側)
このボタンを摘みながら左に引き抜きます。
7
抜けた所。
8
続いてコネクタを外します。
コネクタにはグレー色のロックパーツがあります。これを割らない様に精密マイナスドライバーを使って浮かします。
写真はまだ何もしていない状態。
9
グレーのロックを左方向に押し出す感じ。
写真はグレー色のロックが外れた所。
ちなみにこのロック、完全にコネクタから外れました。エンジンルーム内に落とさない様に注意が必要です!
10
グレー色のロックが外れたらあとは一般的なコネクタの外し方と同じです。
コネクタのロックを浮かす部分を摘みながらコネクタを引き抜きます。
11
最後は右側のホース部分。
外し方は左側と同じですが、気を遣う&外れにくかったかな。
赤丸部分に見える、何本か線がある部分を摘みながらパーツ本体を左に引っ張ります。(パーツの左側は既に外してるのでフリー)
12
パーツが外れました。一応ホース側の写真。ロック機構が分かるかな?上の写真の赤丸部分を摘む事で、緑矢印の内側にあるロック部分が浮きます。その間にパーツを引き抜くって感じですね。
個人的な感覚ですが、ロックが外れないからと言って赤丸部分を強く摘みすぎると、このロック機構のプラスチックが割れる可能性があるので、作業する際は注意が必要です。
割れるとロック出来なくなってしまうので。。。
13
パーツが完全に外れたところ。
14
新しいパーツです。左側が新品。
当たり前ですが、見た目は同じ。
15
外した純正パーツ。BOSCH製です。
2015年9月15日製造でしょうか。
パーツ番号は0 028 142 525
16
新しいパーツ。純正品ではありませんが、同じくBOSCH製で2023年8月17日生産品です。ちなみに価格は純正品の半額以下(1/3位)でした。何が違うのか……
パーツ番号は0 280 142 524。
最後の1桁が4か5の違いです。
17
外した逆の手順で新しいパーツを取り付けるだけ。
左右ホースのロック部分は「カチッ」となるまでしっかり取り付けます。
コネクタも外したグレー色のロックパーツを忘れずに戻します。
18
ちゃんとエンジン掛かるかチェックしたら、エンジンカバーを戻して完成です。
肝心の給油直後のエンジン掛かり具合は直りました!まだパーツ交換後の給油は1回だけですが、ガソリン残量1メモリ(ほぼタンク内にガソリン無い状態)でもバッチリ1発でエンジン始動。
今まで残量1メモリやと、セルを6,7回回してようやくブォーンってエンジン掛かる感じでしたが、部品交換後は普段通りの気持ちの良いエンジン始動でした。
日本のサイトやみんカラで情報収集したところ、アイドリング不安定やエンジン警告灯が点灯した等の事象で本パーツを交換された記事は出てきましたが、私のように給油直後のみエンジンの掛かりが悪いと言う本事象は出てきませんでした。なのでもしかすると北米仕様車両特有の事象か分かりませんが、いつもの如く自分用備忘録としてここに記録。
なお、作業自体はとても簡単ですが、ロック機構が割れたりする可能性があるため、本整備手帳を参考にされる方は自己責任でお願いします。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク