岩手県奥州市にある黒石寺の蘇民祭を見に行きました。
午後10時開始の裸参り。氷が張る川で身を清めます。水を浴びえ本堂へ行き、また水を浴びます。合計3回水を浴びます。



プロはすごいです。気温マイナスの中で水に浸かって撮影をしています。後で祭りの運営者と揉めていました。体を清める水の上流側に居るってのが問題なのでしょうか。カメラマン氏曰く「何年もこれで撮影してきて何も言われていない、今回も早い段階からココにいるのに今頃言われるのも困る」との事。まぁ前半は小学生レベルの言い訳ですが、後半はプロカメラマンとして仕事があるのでOUTPUTを出す必要があり頷ける部分ではあります。早く言ってくれると別の場所に移動して撮影出来ますが今頃言われると移動しようにも場所が無いので映像が撮れなくなります。
12時より「ひたき登り」です。生の松の木で井形に組んで火をつけます。井形を組む時に高さが高いだのなんの外野が色々言っています。初めて見ると喧嘩しているように見えますが、この人達はこれを楽しんでいます。祭を見ていると全般的にこんな傾向があり、大声で怒鳴ったりしてますが、威嚇したり怒っている訳ではなく、ある種の合いの手みたいな物と私は理解しています。
ここの上に登って熱と煙にいぶされながら気勢を上げます。見てるこっちが心配になります。


今年は火の上がりが非常に早く、当初は10名も上がれませんでした。その後 火が落ち着いてきて上れるようになりました。組み方や中の充填する量によって火の付き方や燃え方が異なるようです。


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蘇民袋争奪戦の前(名前はなんて言うんだろう)。午前4時ごろからここにぶら下がっています。これから5時までぶら下がります。


蘇民袋争奪戦。全裸の親方が蘇民袋に刃物で切れ目を入れます。蘇民袋には小間(こま)木が入っています。見物人も小間木を手に入れるために争奪戦にプチ参加します。蘇民袋と共に人の流れが右から左へ移動します。


争奪戦は本堂を出て境内へ行きさらに外へ。道路に出ると幅が広がり過ぎないように消防用ホースで制御されながら坂道を下って行きます。今回は見ませんでしたが最終的には道から近くの田んぼに降りて蘇民袋のクビの部分を取った人が勝者となります。



争奪戦が境内を出て行った後で本堂に戻ると、ひたき登りで使用した井形も今は原型をとどめていません。本堂にはわらじが落ちていました。先ほどまでの喧騒と打って変わって静かです。
まさしく「夏草や兵どもが夢の跡」です。

争奪戦も終了して引き上げる図。すでに空も明るくなっています。
ゲットだぜ!蘇民袋の中にはこのような「小間(こま)木」が入っています。僕がつかんでる小間木を僕の手の上からおじさんが掴んできます。おじさんは小間木には1mmも触れてなく僕の手の中に入っており明らかに勝敗は付いているのにおじさんは諦めません。軍手で力いっぱい掴まえると痛いのです。とりあえず奪い取って(?)1個ゲット。
10時前には水沢を出るので今からホテルに戻り仮眠をします。帰りの気温は車にある温度計で見ると-15℃となっていました。正しいのかどうか分かりませんがとても寒いです。
(追記):アメダスのデータを調べたところ本当に-15℃でした。
【動画です】
蘇民祭を見に行ったのは今回で3回目でしたが、今回はちょっと人が少なかったです。報道陣の数は多かったと思います。ニコ動も来ていました。
道路を通行止めにする為、タイムスケジュールは結構正確です。夜通し行われますが、私は車にシュラフを持ち込み途中は仮眠を取ったしながら見てました。蘇民食堂とか中の休憩所みたいな所もありますが、暖かいのですが眠られないので利用した事がありません。
その他の昼間の観光及び昼の黒石寺は後日うpします。
【追記2】
蘇民袋に刃物で切れ目を入れるときは親方が全裸で行います。公然わいせつ?だからか分かりませんが、この時に、ダチョウ倶楽部「押すな!いいか絶対押すな!」的な「明かりを消せ!」って掛け声が掛かります。ですが、みんなフラッシュを焚くので全裸の親方がコマ送りのように動きます。ところが10秒くらいTV撮影用の照明が点きました。どこの不届き者だろうと思っていました。TV朝日の
この放送かと思ったけど映像が暗いから違うのかも。位置的にはこのアングルの辺りに居たカメラマンだったんだけど。。。
Posted at 2012/01/30 08:15:03 | |
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