SP武川 P-SHOOTER  

SP武川のキャブトンマフラーです。
折り畳み式キックが装着できるようになったため、ノーマルに近いレイアウトのものに戻すつもりで購入。
現在、スリップオンの旧タイプ（04-02-0002）は終売となっており、サイレンサーバンドで締め込みができる新型（04-02-0248）に置き換わっています。
今回のレビューは後者になります。

質感、細部の作り込み共に最高です。
4mini用マフラーにありがちなフランジの段差や径の変化も殆どなく、非常にスムースな仕上がり。
この部分だけでも排気効率の良さを感じさせます。
取付においては専用ステーが付属しますが、厚みもあってしっかりとしておりガッチリと取付できます。
ノーマルステーと形状が似ていますが恐らく使用不可。

某社のお安めのキャブトンマフラーを試された方はお分かりいただけると思いますが、50のノーマルマフラーに毛が生えた程度の性能しかありませんでした。
これが元でキャブトンマフラーに抵抗のある方も中にはいらっしゃるのではないかと思います。
結論から言えば、P-SHOOTERは全くの別物です。
某社製は多段膨張ですがこちらはストレート構造。
抜けに関しては雲泥の差があります、ボアアップ車にも余裕で対応できるでしょう。

性能面で特筆すべきは低回転のトルクの太さ。
自分の車両のエンジンはそこそこ回さないと（8000rpm〜）トルクが乗ってこないのですが、このマフラーにしてからは割と低回転（6000rpm〜）でも立ち上がるようになりました。
かといって上が詰まったりといった事は全くありません。
購入前はその価格設定に躊躇していましたが、使ってみれば値段なりの出来だと分かります。

音に関しては、アイドリング状態ではノーマルマフラーには及びませんがそこそこ静かです。
ボコボコと低音基調ですが、少し回す（5000rpm〜）と高い音が混じるようになり、それなりに大きく感じます、体感では近接83dbと同等程度。
H22年新規制対応という事でバッフルは装着できない仕様となっていますが、性能の割に音量はかなり抑えられている印象です。

このように非常に良いマフラーなのですが、注意事項が１点だけ。
取り回しの関係でリトルカブ（AA01）用のキック以外は一切使用できません。
手持ちのキックにはスーパーカブのノーマルマフラーを避けられるものもありましたが、エキパイが外側に張り出しすぎており、それらも全く使用出来ませんでした。
結果的に手持ちのキックは無駄になってしまいました。
取説にもありますが、リトルカブ以外の車種はキックを交換（28300-GCN-731）する必要があります。
しかしながら、自分の購入したマフラーは個体差なのかリトル用でも干渉してしまう始末、結局新品のキックに逃げ加工を余儀なくされました。
この１点に関してだけ大いに不満が残りますので星3つとさせて頂きます。

関連情報URL：http://www.takegawa.co.jp/products/detail.php?product_id=1608&category_id=840