昨日は変速機やシフトレバーを取付けしリアタイヤの調整を行いました。
今日は変速機の調整とブレーキやシフトの各種ワイヤーの取付け&調整を行いたいと思います。
まずは変速機の調整から
自転車の変速機(ディレイラー)はフリーの状態だとスプリングの力で外側(自分の自転車だと1番小さい6速ギヤ)の位置くらいに変速機のガイドプーリーがきます。

更に良い位置にする為に、H(ハイ)のネジをプラスドライバーで捻ります(時計回りに回せば内側に動いて、反時計回りに回せば外側に動きます)
1番小さいギヤより1mmくらい外側にガイドプーリーが来る様に調整すると良いです。
次に変速機のアームを手で押し込んでガイドプーリーを車体側(1番大きい1速のギヤの下に来る様にします。

その状態で1番大きいギヤの下にガイドプーリーが来てない時はL(ロー)の刻印のあるネジを回して1速ギヤの下にガイドプーリーが来る様に調整します(ハイと同じく時計回りに回せば内側に動いて、反時計回りに回せば外側に動きます)
次にようやくチェーンを掛けていきます。
本来ならチェーンの長さは説明書を見ながら、この自転車整備で唯一買った工具のチェーンカッターを使ってチェーンをカットするんですが、変速機付きの自転車の場合、変速機のテンションプーリーでチェーンの張りを調整してくれるので、張りとか長さはあんまり気にしなくていいかな?と思い直しそれならと、元々付いていたサビサビのチェーンと同じ長さでカットしました。
クランクのギヤにチェーンを掛けます。
リアのギヤにもチェーンを掛けますが最初は1番小さいギヤ(6速)に掛けます。
変速機のガイドプーリーとテンションプーリーにS字になる様にチェーンを掛けます。
チェーンを前後、プーリーと掛けたらチェーンカッターを使ってチェーンコネクトピンを差し込んでいきチェーンを繋ぎます。

繋いだらリアタイヤを浮かせた状態にしてクランクを回して6速ギヤの状態を保って回るか確認します(6速ギヤから外側に落ちたり5速ギヤに動くなら、ドライバーでハイのネジを回して調整します)
6速がOKなら手で変速機のアームを押し込んで6速→1速、1速→6速まで変わるか確認します(1速の時に1速を越えて落ちたり、2速で止まる時はローのネジを回して調整します)
シフトワイヤーを取付けて調整します。
シフトのアウターケーブルは折れや曲がり等のダメージが無さそうなので元々のを再使用します。
アウターケーブルを車体のケーブル固定リングに通してハンドルから変速機まで取り回します。
中古のケーブルを使うのでインナーワイヤーを通す前にサビ防止&ワイヤーの引っ掛かり防止の為にスプレーグリス(手持ちのベルハンマー)でグリスアップしました。
シフトレバーはあらかじめ6速に合わせておき、シフトレバーに付いているインナーワイヤーをアウターケーブルに通していきアウターケーブルの先端をシフトレバーに差し込みます。
インナーワイヤーの先端を変速機まで通し、①ワイヤーの調整ネジの調整しろを作る為に一度全部締め込んでから2〜3回転分緩める、②インナーワイヤーを引っ張りながら③固定ボルトを締め付けてワイヤーを固定する
ワイヤーが張れたらリアタイヤを浮かせた状態にして、シフトレバーを6速→1速、1速→6速へと動かしてシフトレバーのシフト位置とギヤの位置が合いながらギヤチェンジするかや、ギアを変速させて外側への切り替わりが良く、内側への切り替わりが悪い場合は、アジャスターを左に回し逆に内側への切り替わりが良く、外側への切り替わりが悪い場合は、アジャスターを右に回して調整したらシフトの調整は完了です。
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次はブレーキワイヤーです。
ブレーキのアウターケーブルもインナーワイヤーにも曲がりや折れ等無いので元々のを再使用します。
ブレーキのアウターケーブルにもスプレーグリスでグリスアップしました。
まずブレーキレバーを引っ張っるとワイヤーを引っ掛かける部品が現れます。
ブレーキワイヤーの先端にある球?(俵?)をブレーキレバーの中の部品に引っ掛かけます。
ブレーキレバーの溝と調整ネジと固定ナットの溝を合わせてブレーキワイヤーをブレーキレバーに仕込める様にします。
ブレーキワイヤーの調整ネジの調整しろを作ります。
①の調整ネジと②の固定ナットを一度締め込み、①の調整ネジを2〜3周回して調整しろを作り、②の固定ナットを締め込み調整ネジを動かない様に固定します。
アウターケーブルにインナーワイヤーを通しアウターケーブルの先端をブレーキレバーの調整ネジ部に差し込みます。

※調整ネジと固定ナットの位置を決めたら調整ネジと固定ナットの溝はブレーキレバーの溝とズレる様にズラします(溝が揃っていたら、こけたりぶつかったりした時などに不用意にワイヤーが外れるのを防ぐためです)
フロントブレーキの調整に入ります(ちなみにフロントブレーキは右のブレーキレバーを使います)
ブレーキレバーと同じ様に①の調整ネジに調整しろを作り、インナーワイヤーを通し、アウターケーブルの先端を調整ネジに差し込みます。
②のワイヤー固定ナットを緩めるとワイヤーを通す穴が現れるのでワイヤーの先端を通します。
①の様にブレーキをつまみブレーキパッドとホイールのリムを当てた状態にします。
②ワイヤーを引っ張り調整ネジからワイヤー固定ナットまでのワイヤーに曲がりや折れが無い状態にします。
③ワイヤー固定ナットを締め込みワイヤーを固定します。
後はブレーキレバーを握ったり離したりながらブレーキレバーやブレーキ本体の調整ネジを調整して好みの調整具合にします。(自分の場合はパッドとリムの間に1.5mmのゴム板を挟み込んだ状態でワイヤーを固定したら調整ネジを使わなくても好みの効き位置でした)
次はリアブレーキです(ブレーキレバーの調整はフロントと同じです)
調整ネジをフロントブレーキと同じ様に調整しろを作りインナーワイヤーを通しアウターケーブルの先端を調整ネジに差し込みます。
ワイヤーにブレーキアームの戻りスプリングを通します。
ブレーキアームの固定ボルトを外してみるとワイヤーを通す穴が開いてます。
その穴にワイヤーを通しアームに付けナットで仮固定します。
①ブレーキアームをほんの少し(5°〜10°)くらい前に引き、②ワイヤーの先端を引っ張り曲がりや折れが無い状態にし、③ワイヤー固定ナットを締め込みワイヤーを固定します。
あとは調整ネジとブレーキアームの突起にスプリングを掛けます。
ワイヤー固定が出来たらブレーキレバーを握ったり離たりし、ブレーキレバーやリアブレーキの調整ネジを調整して好みの位置に調整します(自分はブレーキアームを10°くらい引っ張った状態でワイヤーを固定したら調整しなくても好みの位置でした)
今日やった作業は1時間も掛かって無いんですが、記事にしたら長くなっちゃってすみません。
ここまで来ました。あとは細々としたパーツが届いて取付けたら再生完了になります。