一応
営業バン2を読んだ上でってのもあるにはあるんですが。
割と暇だったのでミラージュのトー調整なんぞをしてみました。
別に車高も上げ下げしてないし,要るか?とは思ったんですが。
思えば
足回り結構バラして戻してを繰り返してきましたし。
ずれてないとも限らないかな~ということで,時間もあるし調整してみました。
まず,素人がトー調整のために用意するもの。
道具はこんな感じ。
私はモンキーを使ってますが,ちゃんとしたスパナを使う方が理想です。
テープとペンはマーキング用。用意できるならチョークか白ペンの方が絶対楽。
道具ではありませんが,タイヤの空気圧は一応揃えておきましょう。
よっぽど狂ってなければ問題はないと思いますけど。
ただし,朝イチで揃えても,調整場所に行くまでに温まって均等でなくなることもあるので注意。
曇った日にやるといいかもしれませんね。本日ハ晴天ナリ。
それと大事なのが,真っ平らで,
作業していても白い目で見られない土地。
これが見つからねぇんだなかなか。ここも探すのに2時間位かかったw
今回は平地であることを優先。こんな感じでカメラの水平儀で確認してます。
なお,左右の水平は取りましたが,前後は断念。やや後ろに傾いた地面でやっています。
※余談
本当にしっかりやるなら,自分の他に協力者が2名ほど必要です。
1人はメジャーの片方を持つ係,もう1人は計測時の重量バランス調整のために運転席に座る係。
運転席に座るのは重りでも構わないですけどね,60kg級の重りの方が手に入りづらいのでは?
今回の私の作業では一切なっしんぐ。
本当に本当にしっかりやるなら貸しガレージ行くか店に任せろって話。
クルマを駐めたら,タイヤに計測用のマーキングをします。
コーヒー缶をタイヤの溝の部分に当てて,マークを付けます。

この作業,やってみて分かったけど,アスファルトだと結構難あり。
地面がゴツゴツしていると,コーヒー缶が水平でタイヤに当たらない。
出来るならコンクリの地面を探しましょう……ってそんな都合良くないんですがねorz
このマーキングを,左右のタイヤに対し前と後ろ,計4箇所やります。
前2箇所だけにマーク付けて,測って,クルマ動かして,後ろを測る……でもいいですけど。
付けたマーク間距離を測ります。
メジャーを片方にテープかなんかで固定して,もう一方の目盛りを読むと。
前側。

後側(なぜか真っ直ぐに撮らない)。
前が1478mmちょっと,後が1477mm弱……ということで1mmちょっとトーアウトでした。
後傾した地面でトーアウトって,平地だと更にもうちょいアウトってことか?
一応基準値内(0±3mm)ですが,せっかく測ったので調整します。
調整の仕方は簡単。
タイロッドのロックナット(画像中央)を緩めて,ロッドを回して伸縮させるだけ。以上。
……だと無責任なのでもう少し詳しく。
まずロックナットですが,こんな感じでモンキーを当てて緩めます(正ネジ)。
結構固着してますので渾身で行きましょう。ぶっちゃけレンチは1本の方が外しやすいかと。
緩めたら,ロッド本体を回すと,タイロッドが伸びたり縮んだりするようになります。
どっちに回したら伸びるのか縮むのかは,ロックナット部のネジ山を見て判断。
ロッドがタイロッドエンドに埋まるように回すと縮む方向です。
伸ばしたらトーアウトになるのかインになるのかはロッドの配置で判断。
タイヤ中心より前にロッドがあったら,伸ばすとトーアウト,後ろならトーインになります。
今回はトーイン寄りにするので,1枚目(RH)は手前から向こう,2枚目(LH)はその逆に回します。
この時,当然ですが,左右で同じ角度だけ回すこと。適当にやると直進しなくなります。
回転数とトー数値の相関がわからないので,とりあえず半回転させてみました。
ロッドを調整したら,再度前後のマーク間距離を計測……の前に。
クルマを前後にタイヤ1周分くらい動かして,タイロッド調整に伴うタイヤの歪みを取ってやります。
その上で測ったのがこんな感じ。
前側。

後側。
……なぜか前の数字が変わっていない
そのくせ後ろは思いっきり幅が広がっている。不思議。
数値を信じるなら,トーアウト1mmが一転してトーイン2mmまで行っちゃったことになります。
とりあえず,半回転はやり過ぎだったということで再調整。
計算上,0にするためには1/3戻し……の途中で目分量が分からなくなり焦るΣ( ̄□ ̄;
今更どうにもならないので手の感覚だけを頼りに大体で調整しました。
軽く走らせてみて,変なサイドスリップが出ていないことを確認し一安心。
こういうこともあるので,調整の際はペンなどでマーキングしつつやりましょう。
で,最後に一悶着ありつつも大体0mmに調整した結果ですが。
あんな数mm動かしただけで割と変わるもんですね。
ゼロステア付近での操舵力が若干ですが軽くなりました。
調整前は切り始めで妙な引っ掛かりがあったのが,すっと切れるようになりました。
いわゆるN感がまぁまぁちゃんと出たので,やって正解だったかと。
直進に関しても前よりはそれなりに楽になりました。
路面のギャップに乗ってもあまり暴れませんし,修正にも無駄な力を要しません。
最後は勘になってしまいましたが,一応トー0mmにできたということか。
本当はバイパスなり高速なり乗って試してみたいところでしたが,時間と体力が切れて終了。
明日あたりテストついでに,東山か豊橋かにサーバル見に行ってみよっかな~。
まぁ,そんな感じで調整やってみたわけですが。
たかがトー調整,されどトー調整……結構時間と手間のかかる作業です。
動かすだけなら素人でもできますが,直進に戻らなくなって万事休す可能性は十分あります。
気になるならやってみてもいいですが,ちょっとでも不安ならプロに任せましょう。
自分でやりたい場合でも,熟練者の目と手の借りられる場所で。
特に,今回はストラットだからこんなもので済みますが,他の形式になるともはやどうにも。
ダブルウィッシュボーンやマルチリンクは,コトがタイロッドだけで済まなくなりますからね。
各アーム付け根に偏心カム付ボルトが使われていると,到底素人の手には負えなくなります。
その手のクルマに乗っている人は,素直にプロに預けるべし。
え? じゃあわざわざ記事載せるなって?
備忘録ですよ備忘録。主に調整に使った場所の覚えのためです。
第一,誰もこんな記事見たくらいで「よし,やろう」とはならないでしょ。