2018年02月05日
電気自動車のネックは,言うまでもなく航続距離と充電時間だ。
理想主義者がゴチャゴチャ言ったところで,これらを解決しないとひとまず話にならない。
とはいえ,どこかで性能に折り合いをつけるなら,表題ぐらいがボーダーかなと思う。
いいクルマは乗っていて疲れないから何時間でも走れる……。
言いたいことは分かるし支持もするものの,残念ながら現実はそうもいかない。
人間,腹も減れば喉も渇く,小も溜まれば大も溜まる。あと人によってはタバコとか。
クルマがいかによかろうが,このあたりが積み重なると疲労は倍々で溜まっていくものだ。
空腹はまぁ我慢できるし,大は別次元問題だとして,意外と馬鹿にできないのが乾きと小だ。
なんともいえない嫌~な疲れが溜まるし,徐々に機嫌が悪くなって運転も短気になってくる。
イメージ的には二次曲線的に影響してくるので,気づいたら早めに手を打った方がいい。
こういう人間様の事情を踏まえた上で,クルマの「もう走れないよぉ」に付き合えるサイクル。
その妥当なラインが「2時間走って10分休憩」くらいかなぁと考えるのである。
2時間も走れば乾きと小のどちらかは溜まるでしょ。解消には10分で足りるでしょ,という理屈。
(言っている筆者は酷いと膀胱チャージ完了まで1時間弱とかあるが,それは措いといて)
いかなるステージにおいても2時間走り続けられるか。ここに最初の関門がある。
高速だと1時間おきが限界だろうi-MiEVなんかが脱落する。旧リーフも微妙だろう。
が,この条件だけなら突破できるEVは意外とあるので,本当のネックは後者だ。
急速充電であっても,10分以内でフルチャージできるEVは今のところない。早くて30分だ。
2時間ごとに30分待てるか……私は無理だ。便所とタバコとコーヒーでも10分も潰れない。
単純にノンストップの25%増しの時間がかかると考えると,ちょっとそれはなぁだろう。
高速道路でそんなサイクルで休まされるのは,同乗者の都合であっても考えてしまう。
どちらかといえば,容量よりはこのチャージ速度の方が重点的に解決するべき課題だろう。
とはいうものの,原理等々を考えるとやはり難しいんだろうなぁとは思う。
電池が電池である限り,10分チャージは現実的ではない。無茶をすれば大炎上だ。
ZEVだのCAFEだの言っている妄想家たちは,もう少し現実を見て口を利くべきだと思うのだが。
ただ,このチャージ時間をほぼ解決した電気自動車"っぽいもの"なら,実は既にあったりする。
……するのだが,話が全くまとまっていないからそれはまたの機会に。
今回は,たまにはなんか真面目なこと書かなきゃと思って走り書きしただけなので。
Posted at 2018/02/05 21:05:02 | |
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[解説・考察]モータージャーナル風の話 | 日記