はい,突然ですが,これな~んだ?
うん,
かれこれ1年近く前に取り付けた,FRサスの
SPIRITの汎用バンプラバーちゃんです。
もはや"だったもの"としか言いようがない無残な姿に……。
ことの発端は,
先日投稿した車載動画の1本目の,およそ0:45~0:55くらいの車体の揺れ方。
段差を駆け下りる時,どう見てもあまりよろしくないピッチング挙動をしている。
以前から乗っていて薄々気づいてはいつつ,面倒くせぇし別にいっかと思ってスルーしてました((^^;
が,動画にしてみるとまぁ結構気になるな~ってことで踏ん切りがつき,対策を検討することに。
現象を分析し,原因は「FRサスが上手く縮めていない」ことにあると結論。
もうちょっと詳しく説明すると,
①FRのレートが高すぎる(車重や減衰に対して)。
②段差から落ちた時,FRサスがろくに縮めずすぐに跳ね返る。
③FRが縮みから伸びに転じると同タイミングでRRサスが落ち,車体が上を向く。
で,極端なピッチング挙動に。
FRのレートが高すぎる原因は分かりきっていました。
前述のバンプラバーをノーカットで入れたため,
FRは結構潰れた状態でセットされていました。
このバンプラバーは1kg/mm相当のレートがあり,端から潰れていると多分もうちょい出る。
あの時横着したツケが今更顕在化したってわけです。
で,当初は,一旦バラしてカットして組み直そうと考えていました。
色々ざっくり計算した結果,0.3G旋回時には外側のFRサスは20mm程度縮むことが判明。
ついでに1Gから純正バンプストッパー底面までのストロークも再計算し,45mmと算出。
日常で影響を及ぼさない範疇で,と考えると,25mmまで切り詰めて組めばOKのはず。
とはいえ,その長さだと先端の柔らかい部分しか使えず,それは流石に……。
先端は当たっても大したことないだろってわけで,「先端とその次の段までを使う」ことに。
……と綿密な事前計算の上,道具を準備し,朝から頑張ってストラットを解体した結果,

このザマである。
えぇ,これも原因はわかりますよ。
1Gから当たっていた上に,内径14mmしかないラバーを18mmのシャフトにぶっ込んでたんだ。
スムーズに潰れることもできず,下からショックケースにガンガン突き上げられてりゃこうなるわ。
てか1Gでこの状態だったってことは,そこからの縮みレートは1kとかいうレベルじゃねーな。
これで,FRが突き上げたり,路面の凹凸を拾ったり,操舵初期の応答が早すぎるのも納得です。
おまけに左右不均等……我ながら,よく1年も気づかず乗ってたもんだ。
まぁ,もはやカットもクソもないので,摘出手術だけして組み直し。
昨晩3時頃までジャパリパークにいて,寝て起きたのが7時半,なかなk眠い中の作業。
とはいえ特にもたついたこともなかったのですが,それでもやっぱり1時間半はかかりますね。
うまいプロはどのぐらいでやり遂げる作業なんだろうか,これ。
ついでに,
先日折角調整したトーも,タイロッドを元の位置に戻して再調整しました。
なんでトーアウトやねん!って言いましたが,ラバーのレート分車高が上がってたんでしょう,多分。
さてさて,作業を終えてクルマを道路に……出す時点からもう全然違います。
ビックリするくらい乗り心地がよくなってる。滑らかにストロークしているのが分かります。
路面の凹凸目地段差,そういったものが全く気になりません。
それに,思った通りステアリング切り始めの反力も弱まり,応答もマイルドに。
あと,轍でも進路が乱れにくくなりましたね。不用意な横力の立ち上がりがなくなったせいか。
バンプラバー入れっぱなしの後ろ(こっちは大丈夫)とのバランスも良好です。
完璧とは行きませんが,段差を落ちてもピッチングはほとんど起きません。かなりバウンシング。
これを更に良くしようとすると,RRショック取付部の補強か,縮み減衰自体を上げるかくらいか。
でも普通の道を普通に走る分にはほぼ何も気になりません。
ロール剛性は……と思いましたが,前よりちょっとロールするかな?くらいで特に違和感なし。
1G旋回(スペック上無理だけど)でもロール角の増加は0.5度くらいって計算だし,こんなもんでしょ。
てか,もうそんなハードな真似しないし,過剰スペックは邪魔なだけだよね~。
てな感じで,当初予定とは違いましたが,サスペンションのブラッシュアップ完了。
思った以上のフィーリング向上結果が得られたので大満足です。
あとはまた車載撮ってみて,ちゃんと揺れが収まっているかを確認するくらいか。
それでOKなら,しばらくはこのセットで行くかな~(そんなマメに変更してきたわけでもないけど)。
で,TEINさん,純正形状ダンパーキットはいつ出すんだい?
あれが出たら全体的リニューアルを考える。