★追記★
結局、購入・納車されました。
その後気づいたことも、ちょいちょい記入します。
先日のブログで紹介した、SYM・ジェットパワー125 (JET POWER 125) の試乗に行ってきました。
そもそもSYMのバイクを扱っている店自体が少ないため、この車両を試乗車として持っているお店はあまりないようです。
たまたま近くのバイク屋が現車がある県内で2店舗のうちの1件で、在庫車両として1台現車を持っていました。
それも唯一の売り物として用意した一台だそうで、試乗はできないのはもちろん、まだそのお店では一台も売ってないそうです。
今回、本当にたまたまなのですが、そのバイク屋さんの店員さんに試乗させるために、東京からSYMの営業さんが試乗できる車両を持ってくるという話があり、それに乗らせていただくことができました。
そんな感じで世間には気になるけど試乗できない、って方がいっぱい居ると思いますので、せっかくこのような機会に恵まれたのですから、購入検討目線で詳細を書きたいと思います。
ちょっと長くなりますが、興味ある方はお付き合いください。
店員さんも試乗したことがなかったということで、以前お話をした際には
「さすがに46A(私の乗る規制前アドレスV125G)には敵わないでしょうけどね。」と聞いていました。
私もアドレスより速いなんてことはないだろうとは思っていました。
重要なのは、比べてどれくらい遅いのか?ということです。
あまりに遅いようであれば、いくらカッコがよくたって問題外です。
SYMのRV125や、通称コマジェのように125だけどゆったり乗れる、的なものを求めているわけではありませんので。
■エンジン関係■
早速、試乗。 道路に出て、アクセル全開。
うーん、そこらの原付二種より伸びる感はあるけど、なんかまったりしている感じがするなぁ。
アドレスのように、軽く体が後ろに持っていかれる感じがあまりありません。
とはいえ、必要十分でしょうか。
(下記で、続きがあります。)
アイドリングでは、ヤフーのレビューでもあったとおり振動は大きめ。
だけど乗っている間の振動はそんなに気になるようなものでもありません。
シグナスXに乗っている人なら気になるかもだが、アドレスに乗ってる人なら何も気にならないレベル、といえば伝わるでしょうか。
あと、アドレスと同じ感覚で試してもウイリーできませんでした(爆
フロントアップさせる程度はもちろんできましたが。
これは車重と前後配分の違いですね。
アドレスのように大きく持ち上げて、それを維持するのは試乗車ではやめておきました。
■乗り心地■
シートの感じ、乗り心地は可もなく不可もなく。
車両全体の剛性感がアドレスよりある分、大き目のギャップでもこちらのほうが安心感はあります。
それより気になったのは、思っていた以上に足元が窮屈なこと。
私はステップボードの前の斜めになっている部分に足を置く乗り方をしていますが、その乗り方だとちょっと無理があります。
アドレスも広くはないのですが、無理に足をたたむようなことをすることなく自然に座れます。
これは狭さというよりは、斜めになっている部分の角度がきついため、足の裏をベタッとくっつけることができないせいですね。
これに関しては、ステップボードの平らな部分に普通に足を乗せるか、ステップボード後方・左右の狭いエリアに乗せてシートをニーグリップするスタイルで乗ることで解決します。
☆追記
ステップボードの形状に慣れなかっただけで、慣れてしまえば今までと同じように足を投げ出して乗れます。
■ブレーキ■
試乗してびっくりしたのがブレーキのよさ。
すごく効きます。
ただ、若干リアのブレーキのフィーリングが悪かったのですが、これはワイヤーとか引く機構自体の問題のような感じでした。
ワイヤーの潤滑、そのあたりを見直すことでよくなりそうな気がします。
仮にそれが仕様だとしても、そんなもんだと思えば気にならないレベルではありますがね。
■エクステリア■
カッコよさはピカイチ。特にいうこと無し。
メーターもカッコいいし、最高速ピークホールド機能も付いてる。
ライトに関しては、
・キーをイグニッションにし、エンジンを掛けなくてもヘッドライトが点灯する=発電は全波整流。つまり車と同じです。
・点灯方式は左右それぞれハイロー切り替えになっており、常時2灯、しかもH4系のバルブ規格。
上記2点より、HID化が容易で、相当に明るくできることが期待できます。
アドレスのように単相交流を全波整流化するという小細工をしなくても、HID化ができます。
■メットイン■
今回、これが予想外にネックなポイント。
フルフェイスが収納可能と書いてありますが、入りません。
メットインの底に大きな凸部があり、そこがヘルメットの内側にちょうどはまることで収納を可能としているようです。
ですが、その凸がかなり大きく、私のフルフェイスの内側にその凸が入らず収まりません。
相当大きなサイズ、または安物の内装がチャチなやつならいけるかもしれませんが…
今回店員さんも初めて知った事実だそうで、これは大きなマイナスです。
ですがSYM側としては既に対策済みで、以後のモデルではその凸の形状を変えてさらに収納しやすくしているとのことです。
現在、日本に入ってきているのはすでに形状変更済みモデルだそうです。
その店員さんがたまたま私と同じモデル・サイズのメットを持っているということで、後日対策済みメットインにそれが収納可能かトライし、連絡をいただけることになっています。
ヘルメットが入ったとして、アドレスとは違いプラスαの小物も載せることが可能な容量です。
★メットイン改良について追記
ショップから連絡がありました。
メットイン底部の凸の形状が変えられたのではなく、メットイン内にあるキルスイッチの位置が変更されただけだったそうです。
そんなところ変えても、何も変わらないのに…
つまり、ショーエイやアライといったちゃんとしたメーカー品のフルフェイスは、収納不可能と考えるしかないようです。
メットインのフチについている、ヘルメットをぶら下げる形で固定するものを使用するか、純正オプションのリアキャリアを装着し、ボックスを付けてそちらに収納するか、といった方法でしかヘルメットを収納する方法が無いようです。
これは非常に大きなマイナスだ、非常に惜しいぞジェットパワー!
■アドレスとの加速競争■
単独で試乗した感じとしては、アドレスより少し遅い(気がする)という印象でした。
もっとわかりやすくするには、ヨーイドンすればいいわけです(爆
そんなわけで、店員さんが乗るジェットパワーと、私が乗るMyアドレスで停車状態から加速対決です。
(※もちろん、交通ルール・法律を守った上でね)
やり方としては、ジェットパワーが任意のタイミングでスタートし、それにこちらが合わせるというやり方。
結論ですが、ジェットパワー、速いです(爆
すごく予想外でしたが、アドレスと本当に互角くらいです。
ジェットパワーのタイミングでスタートしているため、その差の分ジェットパワーが先行します。
その後ろをついていくわけですが、その差が全く縮まらず、広がらず、全く同じように伸びます。
何回か試しましたが結果は変わらず、公道の実用速度域においてはすべてにおいてアドレスと同じくらいでした。
だから、シグナルGP的にヨーイドンしたら、おそらく横一線のまま加速し続けると思います。
影響しているかもしれない事としては、アドレスは新車購入後、一度も駆動系部品を変えていません。
ベルト、ローラーの磨耗があると加速・最高速に影響しますから、もしかしてそれが影響していたのでは?というのも考えられなくはありません。
それで結果が変わるかもしれないけど、極端に大きな差にはならないと思います。
そのレベルの差が生まれたところで、この走りならば十分許されます。
一番最初に遅いかな?と感じたのは、おそらく車重と剛性感があることによって、加速のフィーリングがマイルドに感じたのでは?と思っています。
感じているだけで実際には速かったわけですから、OKです。
■総評■
心配していた、アドレスとの速さ比べは全く問題なし。
逆にメットインに難があることはとても大きい、対策済み品が実用に耐えるものであることに期待しています。
今回このような機会に立ち会え、またその店員さんにもアドレスとの比較という参考情報を提供することもできました。
また、やはり私のモデルのアドレスは人気が高いそうで、下取りでも1☆万円は保障する、というお言葉をいただくことができました。
5年前、23万ほどで購入したスクーターに2桁の下取りが保障されるなんて、やっぱりすごい車両ですアドレス。
…キャンペーン価格は3月いっぱい、さてどうしようか。
■追記・2011年モデルと2011年モデルの違い■
見た目的な違いについてです。
エンジンの電気的な制御の変更等があるのかどうかまでは分かりません。
私は2010年モデルを見て購入を決め、また手元に来る2011年モデルの違いについても知らされていませんでした。
そのため、ウインカーレンズの色だけはクレームをつけ、2011年モデルに2010年モデルのクリアウインカーを装着した仕様で納車してもらいました。(もちろん無償)
・フロント・リアのウインカーレンズがクリア→オレンジ、レンズカットもダサくなってる
(レンズカットについては、ダサくなってる”気がする”ので、本当に違うのかはわからない)
・フロアサイドのステッカーデザインの変更
・ライトのスイッチが「OFF・ポジション・ヘッドライト」 → 「常時ON」 に (スイッチが無くなってる)
・メットイン内にあるキルスイッチの位置変更 、メットイン内部形状の変更
・デジタルメーター表示に電圧表示が追加
★所有してから感じたこと★
10インチスクーターとは思えない剛性感、安心感。
燃費がすごくいい、通勤で35~40、ツーリングに行けば40を超える。
ウェイトローラーを軽くして加速よりにすると、加速は激変するが、燃費もガタ落ち。
他のカスタム原チャリと走ると、一般的な原付二種に比べプラス約20キロもあるジェットパワーの重さを感じる。
10インチ故のバンク角の無さ。国産10インチよりバンク角が浅い。
いいペースでワインディングを流そうとすると、バイクを寝かさないようにライダーが大きな動きをしなければならない。