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Kitta1959のブログ一覧

2023年07月09日 イイね!

革で作るお皿の作成過程を御紹介

梅雨末期の豪雨ということなのでしょうか。先日来降り続く雨が止みません。自宅は高台の団地にあるので土砂崩れや浸水の心配は無いのですが、降り続く雨は不安を掻き立てます。そろそろ梅雨明けの声を聞きたいものです。

さて遊びに出掛けることもできないので、自宅でネットを楽しんだり革をいじっているのですが、今日は革を使ってこんなこともできるんですよということを御紹介できればと思います。正直な所、出来栄えはイメージしていた物とは少し異なっていたのですが、革の可能性ということで見ていただきたいと思います。

革には大きくヌメ革とクロム革があります。ヌメ革が植物由来の成分でなめした革で、クロム革が化学薬品でなめした革を指します。世に出回っている革の内、8割くらいはクロム革と言われています。理由は、クロム革が簡単に大量生産できて取り扱いも簡単だからです。その代わり、使い込んで変化を楽しむという点ではヌメ革には及びません。今回使う革は、厚さが3.5mmのヌメ革です。ヌメ革は濡らして形を整えて乾燥させるとその形を維持する性質を持っているので、それを使って皿を作ります。厚さが3.5mmもあれば、乾燥後は比較的強度もあって型崩れもしにくくなります。

では、始めましょう。

ここに、表面がつるっとした同じ形のお皿が2枚あります。直径は16㎝くらいです。


直径16センチの型紙を切り出します。


お皿に載せるとこんな感じです。


革の上に型紙を置いて、先の尖ったペンで型どりをします。中央にあるのは動かないようにするための単なる重しです。


次に革包丁で、荒裁ちをします。


荒裁ちした革から正確に切り出します。


ヘリ落としという器具で、角を落とします。


次に革の裏面(床面と呼びます。)にトコノールを塗ってガラス板で磨きます。




完成です。これは床面の表面の荒れを押さえるために行います。左は磨いた直後で右は乾燥後です。


革を裁断した面を「こば」と呼びますが、トコノール(上の瓶に入っている。)を塗って、白いプーリーのような物を使って「こば」を磨きます。


出来上がった革を、台所の流しに持っていきます。


水をかけると、あっという間にしみ込みます。床面にもかけます。


表面に残っている水も、あっという間に吸い込まれます。


床面を上にして、皿に載せます。


上から同じ皿で、形を合わせて押さえつけます。


均等に押さえ込んだら、上に重しを載せます。写真はまな板を載せて、その上に重量物を置いています。


3時間ほど放置してから上の皿を外すと、革が下の皿の形に成形されています。


このまま更に2時間ほど乾燥させてから革を皿から外します。


再度「こば」を磨いて完成です。


いかがだったでしょうか。レザークラフトは糸で縫ったりするのが大変というイメージがあるかもしれませんが、切って形を整えるだけでも実用的な作品になります。年とってもできるので、興味の湧いた方は今からでも始めてみてはいかがでしょうか。






Posted at 2023/07/09 15:32:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | レザークラフト | 日記
2022年03月17日 イイね!

20220317 皮と革

皆さん こんばんは 今日は一日中家の中でゴソゴソしてました。天気は下り坂との予報でしたが、今日の所は穏やかでしたね。

で、レザークラフトもやっていたのですが、今日は3月11日に作成したカードケースを増産しました。百均で買った素材が三つあったので、前回のと合わせて三個できました。


先日このカードケースを買い足そうと百均に行ったのですが、カードケース自体が売ってなかったですね。もう無いのか時期的に無いのか分かりませんが、無いものはどうしようもないので、代わりに写真ケースを買ってきました。また改造が終わったらお見せします。

ところで、今日革を切り出そうとしている時、こういうものは見たことのない人が多いだろうと思ったので、革の素材を紹介してみようと思います。

普段は、このように巻いてボロ布で覆っています。日焼け防止のためです。台にしているのはシングルベッドです。大きさの参考にしてください。結構かさばる物です。


広げるとこれくらいの大きさになります。日が差し込むのでカーテンを閉めました。これは半裁と呼ばれる大きさの革です。立っている牛を真横から見て背中(頭から尻尾)で二つに切った片面になります。写真手前が首側です。まっすぐな左側が背で右が腹になります。一部使用しているので欠けてますが。


反対側から撮りました。手前がお尻側です。左が腹で右が背ですね。


タイトルに「皮と革」と書きましたが、動物から剥いだ物が皮で、腐らないように加工したものが革です。加工には大きく2種類あって一つが「タンニン鞣し(なめし)」もう一つが「クローム鞣し(なめし)」です。お見せした革は、タンニン鞣しの「ヌメ革」と呼ばれる革で、経年変化が楽しめます。

革の大きさの単位はDS(デシ)を使います。1DS(デシ)は10㎝×10㎝の大きさです。半裁の革は、大体成牛で220から240DS(デシ)くらいです。1DS(デシ)は平均すると100円位なので、半裁を買うと22,000円から24,000円位する訳です。

この半裁の革も、部分部分で用途に向き不向きがあるので、こだわりの製品を作ろうとすると、この半裁から1個か2個しか作れないということになる訳です。革製品が比較的高価だということがお分かりかと思います。

今日は、皆さんが普段あまり見かけることが無いだろうと思うレザークラフトの革素材をお見せしました。もう少し突っ込んだお話は、また別の機会にでもブログでアップしてみようと思います。

今日は以上です。そういえば、まん防は21日で全国的に解除の方向らしいですね。気候も良くなってきたし、少しずつ日常を取り戻していきたいものですね。

それでは皆さん 御機嫌よう。

Posted at 2022/03/17 22:14:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | レザークラフト | 日記
2022年03月09日 イイね!

20220309 続続 レザークラフトへのお誘い

皆さん こんばんは 今日は昨日の反動で、自宅に引きこもって革をいじっていました。

妻が、昨日笠戸島に河津桜を見に入った件を友人に話したところ、その友人も今日笠戸島に行ったそうです。なんでも今日も良い天気で凄い人出だったらしく、笠戸島にある大城という国民宿舎で昼食を食べようとしたら、1時間待ちと言われて断念したらしいです。今週いっぱいは楽しめそうなので、行くなら早朝とかに行かないとゆっくり花見もできないでしょうね。

閑話休題

以前から、レザークラフトへのお誘いと題して、この趣味のことをアピールしています。1回目は2月17日に身の回りにある物のケースを自作すること、2回めは2月20日に既存の革製品を真似て作るということをご紹介いたしました。今回は改造というやり方をご紹介いたします。

これは百均で売っている、カードケースです。


黄色いプラスティックのカバーが付いていて、中は見開きで6枚のカードが収納できるようになっています。


こいつの黄色いカバー部分を、カッターで切り取ります。


これが素材になります。


元のケースの大きさを参考に、カバーの型紙を作ります。


型紙を革に転写して荒断ちをしてから、型通りに切り出します。




ヤスリで形を整えます。






革の床面(裏面の事)をトコノール(瓶に入っている糊)で目止めします。トコノールを塗った後に、ガラス板で磨きます。ちなみに革の表面を銀面といいます。


乾くとこんな感じになります。


出来上がった革のカバーと、素材となるカードポケットに穴を空けます。そして両方を重ねて両面カシメで止めます。


表はこんな感じです。


このままだと広がったままなので、型を付けます。今回使った革はヌメ革なので、濡らして型を付けるとそのままの形になります。このように背の部分を濡らします。


半分に折りたたんでラップにくるみます。


重しを載せて、二日ほど放置して乾燥させます。乗せているのはレザークラフトで使用する石の打ち台です。結構重いです。


出来上がりは後日ご紹介いたします。
どんなふうになるのかお楽しみに。

今日は以上です。

Posted at 2022/03/09 21:39:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | レザークラフト | 日記
2022年02月20日 イイね!

20220220 続 レザークラフトへのお誘い

皆さん こんにちは 2月17日に、「レザークラフトへの誘い」というブログをアップしましたが、今日はその続編です。こういうのが苦手な方は閲覧をお控えください。興味がある方は、よろしくお願いします。

さて、レザークラフトは、室内でできる実用を兼ねた楽しい趣味ですよということをお伝えしたくてこのようなブログをアップしているのですが、前回は家にあるハサミのケースを作る過程を紹介いたしました。で、完成したものが失敗だったということで情けない紹介になってしまったのですが、あれからサイズを変えて作り直しました。
失敗したものがこちらです。ハサミの持手がはみ出しています。機能上は許容範囲なのですがやはり気になります。


作り直したのがこちら。上が前回の失敗作、下側のケースが作り直した物で既にハサミが収納されています。


前回のフォローは以上です。

さて、今日紹介しようと思っているのは、模倣という手法です。これは既存のレザークラフトの製品を真似して作るというものです。あらかじめお断りしておきますが、このようにして作った物を売るのは犯罪です。

見本にする製品がこちら。マツダ純正オプションのキーケースです。革でできていて素敵な製品で、2019年まで使われていたスマートキーのサイズです。今は大型化しています。


これを物差し等で寸法を測って、前回ハサミのケースを作成する時と同様の手順で型紙を作成します。左がケースの型紙で右がベルトの型紙です。ケースの型紙は半分のサイズで、革に形を転写する際は、半分転写したら型紙をひっくり返して転写して製品と同じ形のパーツに仕上げます。また製品に使用されているネジのようなものは、ネジカシメといって売っています。


使用する革は自由に選べます。自作の良い所です。


作る過程はハサミの時(2月17日ブログ参照)と同じです。こうして出来上がった作品がこちら。一番左の物が製品です。


これは、RFのスマートキーを収納しています。


普段は必要ありませんが、スマートキーを使用する際は引き出して使います。


そして、この模倣という手法の利点は応用が効くという点です。見本にしたスマートキーは旧タイプなのですが、新タイプのスマートキーも、サイズを変えれば同じように作ることができます。

写真は、CX-30用に作成したキーケースです。一番左のケースにはスマートキーが収納されています。


引っ張り出すと、こんな感じです。


今日は、レザークラフトの模倣という手法をご紹介いたしましたが、私はショッピングモールなんかに行くと、革製品を売っている店に立ち寄ることが多いです。売られている製品を子細に見て自分で作る作品の参考にするとともに、気に入った物があれば、サイズや構造等を覚えて帰って自分で作ったりします。

革製品は意外と価格の高いものが多いので、自分で作れるようになるとリーズナブルなのでお勧めです。
さあ、「オッ。」と思ったあなた、レザークラフトの世界に足を踏み入れてみませんか。

今日は以上です。
それでは皆さん 御機嫌よう。
Posted at 2022/02/20 15:26:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | レザークラフト | 日記
2020年10月12日 イイね!

自作RF用スマートキーケース他

自作RF用スマートキーケース他 皆さん こんにちは 今日も穏やかな天気ですが、昨日に引き続き少し蒸し暑いですね。今日は車ネタではありませんが、思うところあってブログにしてみました。

これは、NBに乗っていた時に使用していたキーホルダーです。もう10年以上前に自作したものです。


時代とともに車の鍵も様変わりし、最近はスマートキーと言うらしいですね。小さい方がRFの物で、大きいのがCX-30の物です。確かNDも、昨年11月の年次改良で大きいものに変更されましたね。
CX-30に付いている革は、ベルトループホルダーとして試作したものです。Gパンなどを履いた時にベルトに通して、キーを前ポケットに入れることを想定しています。


通常スマートキーは持っているだけでよく、ストラップ用の穴もあるので、何か紐状の物でも付けて身に着けておけば良いのですが、ネットなどを見ていると、スマートキーケースなるものが売られています。今まで使っていたキーホルダーではスマートキーは収納できないので、自作してみることにしました。
以下、その作成過程をかいつまんで紹介させていただきます。興味のある方はご覧ください。

まず元になる革を準備します。写真は3ミリ厚の牛ヌメ革です。ヌメ革とは、薬品ではなく、植物の渋にも含まれる成分のタンニンを使って牛の原皮をなめしたもので、革らしい風合いと経年変化が楽しめる革です。写真は革を巻いてありますが、広げれば牛の背中を中心にした半身の大きさになります。右が背骨側で左が腹側になります。


作成するケースの形を決めて型紙を切り出し、これを使って元革から切り出します。切り出した革は、端をペーパーなどで磨いて形を整えます。


必要な穴を開けて、水に濡らしてからケースの形に整えます。3ミリの革は厚いので、形を整えたらラップで巻いて固定します。写真では、既にDカンを付けています。このまま二日ほど自然乾燥させます。


乾きました。


ラップを外します。形が固定されました。


Dカンを外します。ネジ式の物です。


ボタンを取り付けてオイルを塗りこみ、端を磨けば完成です。革が厚く質感があったので、ステッチは入れませんでした。タグは端革を使って作り、RFの車体番号を刻印してみました。このタグをケースに付けるかどうか迷っています。3ミリを2枚合わせにしたら厚すぎました。失敗作です。


スマートキーの厚みが結構あるので、使い勝手を考慮して、繋ぎをいれてDカンに付けています。開くとこんな感じです。


完全に出すと、こうなります。


いかがだったでしょうか。写真は使用した工具の一部です。穴あけ用のポンチ、革を切るときに使用する包丁や、ヤスリなどです。なお一番下に敷いている緑っぽい線キズだらけのものは、包丁マットです。この上で革を切ります。黒い穴だらけの板は穴あけ台です。ゴムでできていてこの上でステッチ用の穴を開けたり、ボタン用の穴を開けたりします。


ロードスターでドライブするのが動の趣味とすれば、革細工(かっこよく言えばレザークラフト)は静の趣味です。今から16~17年ほど前にロード&スターという雑誌の中で、あるロードスター乗りが自分の車のアクセサリーを革で自作している記事がありました。その記事に触発されてこの趣味を始めました。

単身赴任などで中断もあったのでいまだに素人の域を出ませんが、やっている時には時間の経つのも忘れて没頭していることもあります。いずれ車に乗れない年齢になった時に役に立つのではないかと思い、これからも細々と続けていこうと思っています。

写真は、同時期に作った眼鏡ケースです。


今回キーケースを作りながら、自分が始めたきっかけのことを思い出し、今このブログをご覧いただいている方の、何らかの動機づけになればと思い、拙作を紹介させていただきました。

皆様の御一考に寄与できれば幸いです。
では今日はこの辺で・・・。
Posted at 2020/10/12 14:24:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | レザークラフト | 日記

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「猿が出没しているんだが・・・・ http://cvw.jp/b/12363/48548172/
何シテル?   07/18 14:50
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