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・・・車ネタではありません・・・

先週のＴＲＧの疲れはやっと癒えまして、めでたく週末を迎えたんですが、
今日は前々から申し込んでいた岩国往来を歩く会に参加してきました。今回が３回目の参加です。

岩国往来についてはこちらを御覧いただくとして
今日のコースは岩国市本郷から同美和までの約１２キロを歩くものです。ちなみに岩国往来の全てを歩くと約３０キロになるそうなので、今日はその３分の１強というところです。

賢明なる読者？の方ならおわかりかと思いますが、この本郷というところは、先週山口県東部耐尿いや耐寒ＴＲＧの際、羅漢高原に上る際に通過した地区です。先週３秒で通過した場所を３０分以上かけて（オーバーに表現してます。）歩くというのも、なんだか感慨深いものがあります。まっ、いろいろな顔を持つ私の一面と笑ってください。

今日は午前６時に起床し、午前７時過ぎに自宅を出発。集合場所の西岩国駅に向かいます。１５分頃到着すると、既に多くの参加者が集まってきていました。スタッフに挨拶すると、即座に緑の帽子と参加者名簿を渡されて、会費の集金作業を開始させられました。知らなかったが、私はスタッフだったらしい。そういえば前回参加したとき、お手伝いしましょうといって集金を手伝ったんだっけ。事前にそう言ってくれていれば、もう少し早く来たんだが。

そうそうに集金も完了し、貸切バスに乗り込んで出発じゃ。車内で何気なく名簿を眺めていると、私が最年少参加者であることに気がつき、大きくため息をつきました。バスは錦帯橋と関戸で残りの参加者を乗せて車内は満席になりました。総勢５５名の集団です。敬老クラブの旅行みたいなもんですな。

バスは一路お山の方面に向かいますが、空模様はだんだん怪しくなってきました。もっとも天気予報では一時雪の予報でしたが・・・。ぱらつく雪は、本郷に近づくにつれて本降りになってきました。参加している方々は歓声を上げて、雨よりいいよねとおっしゃってます。まあ確かにそうですが。戦後高度経済成長を支えた勇士の片鱗を垣間見たような気がしました。まだまだ日本は大丈夫です。

バスは本郷に午前８時半頃到着。出発地点の代官所跡に移動し、午前９時に出発しました。先ほども述べましたが、先週あっというまに通り過ぎたところをえっちらおっちら歩いていると、いろいろなものが目に入ります。素敵な家、綺麗な草木、うるさい犬、人のよさそうな地域の方々。挨拶しながら歩く。

いいものです。

道は程なく山の中に・・・。かじかむ手や顔をさすりながら雪の舞う中を峠を越えていきます。昔の人は大変だったことでしょう。一行は、二つの峠を越えて午後１２時半過ぎに志谷（しったに）の自治会館に到着。地域の人のお世話で食事場所を提供していただきました。中は暖房が入れてあって、暖かいお茶も準備してありました。岩国往来の会長が、ここでは地域の皆さんで、いろいろなお菓子や米で作ったパンなどの他、岸根栗も販売してますので、良かったらどうぞととのことでした。売れないわけないですよね。いわば行きずりの団体に、こんなにもてなしていただいて。飛ぶように売れる中をかき分けて、私も岸根栗と岸根栗の入った外郎を買いました。

午後１時半過ぎにここを出発。天気はすっかり回復していて朝の天気はなんだったんだろうというくらいでした。お腹も膨らんで元気を取り戻した一行は、峠を一つ越えて、午後３時には目的地の渋前（しぶくま）の商工会館に到着しました。
ここでトイレ休憩をし、再びバスに乗って午後４時頃、出発地点の西岩国駅に帰ってきました。お世話になりましたと言って帰っていく参加した皆さんの、満足感に満ち溢れた笑顔が印象的でした。勿論私も、充実した一日を過ごすことができたことに感謝感謝です。

会長にお礼を言ってから分かれた後、妻を呼んで車で帰ろうかなと携帯を取り出しましたが、一度空を見上げてかばんに戻しました。一人でテクテク歩きながら今日の一日を振り返ります。
人間の行動範囲なんて、本来この程度なんですよね。今日歩いた時間を車で走れば、軽く４～５００キロ走れます。飛行機に乗れば韓国、北京、グアム、ハワイなども射程に入るでしょう。これほど行動範囲を広げた人間は、そのことで幸せを手に入れたのだろうかと。アメリカが不況になると日本の工場で働いている人がリストラされるのです。地球の裏側で起きたテロに対して備えなければなりません。どこかの国で新型インフルエンザが流行したら、多分日本国内も一種のパニックになるでしょう。経済を拡大し、利益を上げて、より便利な社会を目指して突き進んできた日本。いまや望めば世界中を旅することも可能です。私達が、それによって失ってしまったものは何なのか。一日中歩いてもせいぜい３０キロくらいしか移動できない生物。熊や、もしかして犬にさえかなわない生物が、霊長類だそうです。本当にそんな資格あるんでしょうか。

西に傾いた夕日の中を家に向かって歩きながら、そんなことを考えていました。結論なんか無いんですが。
自分にできることは、今日一日元気に過ごすことができたことに感謝することぐらいですかね。

そうそう、朝渡された緑のスタッフ帽子。帰り際に返そうとしたら、会長から持っておいてくださいといわれました。それって、やっぱあれですかね。
という訳で、次回の参加と、スタッフ入りは決定のようです。

何たって最年少参加者だからなぁ。こうなったら目指すのは会長しかないな♪
その暁には、「山口県東部耐寒ウォーキング」を企画しよう。参加者は勿論わかっておられるでしょう。そう、これを読んでしまった皆さんです。
トイレ休憩は、勿論十分配慮します。ハイ♪