Kitta1959のブログ一覧

　←写真と本文は関係ありません。以前東京駅に行った際に見かけた、正体不明の車。カメラマンが撮影していました。

さて

　サイトに自分のプロフィールを登録する際に、かなりの確率で必要になるのがニックネームです。「みんカラ」も例外に漏れず、ニックネームは必須です。皆さんのニックネームを見ていると、その人の苦労がしのばれます。人と同じものは受け付けてくれないのが基本にあるので、勢いオリジナリティにあふれたものが必要になってきます。なんといっても、そのサイト内に何万人会員がいようとも、そのニックネームは唯一無二なのですから。

したがって、自分の名前をもじっているような人、自分の信条や特徴を取り込んでいる人等、その検討過程は千差万別であり、何が良くて何が悪いかなどということはありません。限りなく自己満足に近いものだと思います。

ところが困ったことに、いったん決めたニックネームは、一人歩きします。ネットの中だけで使っているうちはどうってこと無いのですが、現実の世界で交流しようとすると、このニックネームというやつは、場合によっては扱いが微妙です。

たとえば、ネットの中で何回もメッセージをやり取りした相手と、現実の世界で会うことになったとします。初対面で、相手の名前など分からないときには、おそらくニックネームで話しかけると思います。何回も会って、そのうち本名等が分かった場合でも、よほど親しくならない限りニックネームで呼び合う場合の方が多いのではないかと思います。

それは、多分ニックネームが唯一無二のものであるがゆえに、その名前に自己を投影しているからだろうと思います。つまりネットの中では、ニックネームこそが自分のアイデンティティであり、一つの人格を持った存在なのです。したがって、現実世界における交流でも、ネットの世界の交流の延長と位置づければ、そこで本名を使う必然性は無いことになります。また、趣味のサイトの中における存在は、自分の肩書きや立場など一切を切り捨てた存在として考えることが多く、なおさら本名を使う必要性は無いわけです。

以前某氏のブログで、自分の別の趣味の世界で一般的に使われている言葉を、熟慮することなく気軽に「みんカラ」のニックネームとして登録したところ、みんカラの友人と現実の世界で会った際に、衆人の中で大きな声で当該ニックネームで呼ばれ、冗談半分ながら、ちょっと後悔した旨のことが記述されていました。

さて、私が「みんカラ」に登録したのは、今から１０年前の１２月２４日です。当時は「みんカラ」という名称ではなく、「オート・ビレッジ」という名称でした。ロードスターの登録台数も、まだ７０数台だったと記憶しています。内容も、このようなブログなどは無く、純粋に車の情報のみをアップするシステムでした。しかも、ページ・ビューのカウントによって、掲載順が上下するというものでした。したがって、モディファイしたり新しいパーツを取り付けたりした場合には、情報のアップを小出しにして、その都度ページビューを稼ぎ、少しでも上位につけたいと、しのぎを削ったものです。

その頃のメンバーの方々は、ほとんど記憶に残っていないのですが、唯一「白神爺。」さんは、当時私が勝手に目標にしていた方で、今でも活発に活動しておられます。私のお友達の中でもこの方と交流のある方が何人かおられるので、人の縁とは不思議なものだなと思います。私自身は、残念ながらこの方との交流は持つことがないまま年月を重ねていますが、この方は私と登録時期がほとんど同じで、文章も当意即妙かつ小気味良いもので、特に印象に残っています。掲載順位も、私の上になったり下になったりしていたように思います。

話がそれてしまいましたが、私のニックネームの「Ｖiolet　Ｍaster」というのも、当時は散々考えて決めた名前です。まあ、当時の私の境遇というか、立場を考えると、自分自身にとってはそれなりに説得力のあるものでしたが、第三者からすれば、「なんじゃい。」と言われても仕方の無いものだと思います。もっとも、決めた当初は、ネットの中の交流が現実の世界につながる、などと考えてもみませんでしたが。

ニックネームの持つ意味を強く感じたのが、今から７～８年前に初めて参加したロードスタージャンボリーでの出来事です。この時は、別府で初対面の方々と合流しホテルに泊まり、翌朝さらに四国からフェリーでやってきた人と合流して、会場の九州石油ドーム（当時）に向かうというものでした。この四国からフェリーでやってきた人が私の車を見て、一言「紫のロードスターに乗っているのかと思っていました。」

単語の意味を考えれば、「そりゃ普通そう思うよなぁ。」と思いましたが、そのときはまだニックネームを決めた際の境遇と変わっておらず、自分自身に対しての正当性が勝っていたので、そのまま使い続けました。また、この時の交流が契機となって、「みんカラ」を媒介とした、現実の世界での交流が活発になっていきました。その後の展開は、多くの方々が経験されたのと同様です。

あれから何年も経って、自分自身の立場や境遇もすっかり変わりました。来年度末には今の仕事の定年を迎え、生活も激変することが予想されます。また、今では友人と会った際には、ニックネームを短縮して、単に「マスター」と呼んでくれる方の方が多くなりました。もっとも、これはこれで何だか偉そうで、呼ばれると体が硬直するんですけどね。

前置きがとんでもなく長くなりましたが、みんカラの１０年をつらつら考えているうちに、現在のニックネームの賞味期限は切れたのではないかと思うようになり、新しいニックネームを検討中です。現在のものをモディファイするか、まったく新しいものにするか、やっぱり長年使った現在のものを引き続き使うことにするのか。何だか生まれ変わろうとする自分を見ているみたいで、楽しいんですよね。

もし変更する場合には、ブログ上で告知したいと思います。その時には、皆さんよろしくお願いいたします。

注：このブログは、私の独り言みたいなもんです。深い意味はありませ～ん♪　悪しからずご了承ください。