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今回の旅行は、青森のねぶたが当初の主目的の一つだったのですが、計画を立てていくうちに、８月５日の週に各地でお祭りが開催されていることが分かってきて、結果的には計五つのお祭りを見物する機会に恵まれました。これは想定外のことでしたが、旅行を彩る素晴らしい体験でした。

まず、８月３日土曜日、盛岡市内で見物した「さんさ踊り」。これは全くのノーマークでした。夜ホテルに着いたらやっているのが分かったお祭りでした。歴史はそう古くないそうですが、熱気は凄いものでした。職場や地域単位で、それぞれが山車を中心に、お囃子を演奏して踊っていました。








次に８月４日日曜日、秋田の「竿灯祭り」。個人的にはこれが一番感動しました。こちらも地域単位で行われていて、子供から大人まで大小の竿灯を立てて演技しており、伝統とはこのようにして受け継いでいくのだというお手本のようなものでした。








次に８月５日月曜日、弘前の「ねぷた祭り」、扇状の山車に様々な絵を描いて、お囃子とともに引き回していくお祭りでした。このお祭りにも、幼児から老人まで参加しているのが印象的でした。






次に８月６日火曜日、青森の「ねぶた祭り」、期待にたがわぬ勇壮なお祭りで、テレビでしか見たことの無かった山車が、目の前を練り歩く様は感動的でした。山車の前を踊りながら先導している「はねと」と呼ばれる踊り手は、大変な運動量だろうと思いました。














最後に８月８日木曜日、仙台の「たなばた祭り」、踊りとかはありませんが、絢爛豪華な飾り付けを楽しむことができました。この日がお祭りの最終日で、凄い人出でした。どの飾りつけも作成者の苦労がしのばれました。一体何本あったのでしょうか、とても数え切れませんでした。





















東北のお祭りは、厳しい冬の季節があるから短い夏に精一杯発散する、というようなイメージがあったのですが、各地のお祭りを見てみて、そんな簡単なものではないと感じました。
伝統のお祭りを後世に残すのだと言う関係者の並々ならぬ熱意と、それを支える市民の理解と協力がなければ、成り立たないでしょう。単に見ているだけの私達でさえ、魂を揺さぶられるような高揚感があるのですから、実際に参加している人の心中はいかばかりかと察せられます。

今回のような機会は二度と無いと思いますが、今後は狙いを絞って、また見学に行きたいと思いました。東北の皆さん、感動をありがとうございました。