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2020年06月14日 イイね!

NBロードスターの19年間を総括してみた。(その4)

NBロードスターの19年間を総括してみた。(その4)みなさん こんばんは 山口では、梅雨入りしてからほとんど晴れ間もなく悪天の毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。梅雨も必要なのは理解しますが、やはり晴れ間が恋しいですね。
 冒頭の1枚は関東単身赴任時、2005年12月24日、房総半島TRGに出かけた際に、東京湾横断道路の海ほたるから見た朝日です。

 さて、前回のその3でロードスターの故障について総括しましたが、今となっては懐かしい思い出でも、当時は現場で頭を抱えてしまうようなものもありました。そこで今回はデータ的な側面を離れて、前回のブログで紹介した故障の内、特に記憶に残っているエンジンに関係する故障に関して、当時のメモ書きを元に思い出しながら、こんなことがあったんですよという乗りで、少し詳しく紹介してみようと思います。お暇な方はお付き合いください。

エンジンがアイドリングしないんですけど!
2007年8月28日 長崎県佐世保のロードスターの友人W氏と、佐世保の北方にある生月島のサンセットウェイを走ろうと約束し、1泊二日で出かけました。生月島は平戸島の北西にある有人の島で、現在は平戸大橋と生月大橋で九州と陸続きになっています。

関門橋通過中


道中は福岡の糸島や唐津を走っているうちに走行距離が7万キロを超えて、とても良い気分で向かいました。

唐津の虹の松原での1枚


唐津の風の見える丘公園から臨む呼子大橋


当日はハウステンボスの近くにあるホテルローレライに宿泊し、翌29日某所でW氏と合流後佐世保の「やまびこロード」(この道も素晴らしいです。)を走って生月島に向かいました。

ホテルからハウステンボス方面を臨む


生月大橋を通過中の1枚(当時は有料だった。)


生月島のサンセットウェイなどを楽しく走ってから、帰りがけに近くにあったパヤラというカフェで一休みして出発する際にそれは起きました。

サンセットウェイの途中での1枚


生月島北端の大ばえ灯台から断崖を見る。


パヤラで休憩。悲劇はこの後


 エンジンをかけてもアイドリングしないのです。アクセルを踏んでいる内は回転は維持できるのですが、アクセルを緩めるとエンジンがストンと止まります。友人のW氏に伝えて何度もエンジン始動・ストールを繰り返しましたが状況は変わりません。パヤラのある場所は生月島の北端に近く周辺には民家など1軒もありません。ここにいてもどうしようもないので、アクセルを煽ればエンジンは回ることから何とか走らせてみることにしてW氏に先行してもらい走行を試みました。まずアクセルを開けて2千回転くらいに回転を上げ、2速スタートでクラッチをつなぎます。速度が上がって3速に入れようとアクセルを緩めるとエンジンは止まります。クラッチを切って惰性で車が走っているうちに3速に入れてクラッチをつなぎます。するとエンジンの押しがけのような状態になりボロボロとエンジンがかかります。そこですかさずアクセルを踏んで速度を上げます。エンジンがかかってアクセルを煽って速度を上げていきますが、いつまでも加速できないのでアクセルを緩めますよね。するとエンジンが止まるのです。

 こうして速度に応じたミッションを選びながら、エンジンの停止と押しがけ状態を繰り返しながらW氏を追います。しかしノッキング状態を繰り返しながら無理やり車を走らせているストレスは想像以上で、しかもこのまま400キロ近く走って山口まで帰ることなど及びもつかないとの絶望感で、数キロ走ったところで諦めて路側に停車しました。夏の暑い日で汗が噴き出ます。

 レッカーを呼ぶしかないなと思っていたところに、ついてこない私を心配してW氏が戻ってきてくれました。相談したところで状況は変わるはずもなく、止まっていた場所は民家もないような場所だったので、とりあえず何とか生月島の人家のある付近まで走らせることにして再度出発です。先を行くW氏も心配げに走っています。私は私で車を一生懸命走らせながら、この先どうやって山口に帰ろうかと頭を巡らせます。そうこうしているうちに街の手前にある信号機に近づいてきました。信号ではエンジンは止めざるを得ないなと思っていた時、突然エンジンが復活しました。いつも通りエンジンはアイドリングし普通に走れます。信号待ちでもエンジンは止まることは無く、そのまま生月島の大気圏という有名なラーメン屋の駐車場に滑り込みました。

 止まってからW氏に一応復活したことを告げましたが、原因がわからないのでとても不安です。このまま高速で山口まで帰るなど考えられません。相談の結果、とりあえず一番近い平戸のマツダに寄って診てもらおうということになり、腹をくくって大気圏でラーメンを食べてから出発しました。道中はとても不安でしたが問題なく走行し、30分ほどで平戸のマツダに到着しました。

大気圏のあごだしラーメン(あごとはこの地方でトビウオのこと)


 受付で状況を説明すると、メカが調べてみましょうというので車を預けました。店内はクーラーが効いてとても涼しく、不安を抱えつつも生き返るようでした。座っていると、女性従業員がニコニコしながら二人分の冷たいジュースを持ってきてくれました。もうね、お姉さんが天使に見えました。一応、この店のお客ではないのでお構いなくと告げましたが、ジュースはありがたく頂きました。

 30分ほどでメカがやってきて言うには、現状で異常はなくエラーコードも出ないので対処のしようがないこと。状況からISCの一時的な固着が疑わしいこと。帰りに同様の症状が出たら、ISCを軽くたたいてやると固着が解消する可能性があること。ということで車に行き、ISCの場所とこの辺をたたけばよいと教えてくれました。終わってから料金を尋ねると、何もしていないので必要ありませんと、神対応をしてくれました。

 佐世保までW氏と一緒に走り、別れてから山口の自宅に帰る高速の道中は、そりゃもう不安でいっぱいでした。常に今止まったらどうしようと、そればかり考えていました。その日の深夜自宅に到着した時は疲労困憊だったことを覚えています。

 翌日行きつけのディーラーに行って、状況を説明して車をみてもらいましたが、平戸のマツダで聞いた内容と同じで、やはりISCが怪しいだろうということでした。対処方法も同じでしたしISCを交換すると5万円くらいかかると言われたので、現状で異常はないので当面様子見としました。

 それから何事もなく時は流れて6年後の2013年10月、常に発生するわけではなかったのですが、アイドリング時に回転が時々500回転くらい勝手に上昇して、アクセルを少し煽ると元に戻るという不具合が発生し、その時はディーラーで故障探求の結果エンジンのニュートラルSWを交換し解消。
2014年2月には、エンジン始動時アイドリングせず、すわ生月島の不具合の再来かと思いきや3回目でアイドリングは安定。ところが1時間ほど走行後に停車したところ、エンストする不具合が発生しました。その時は手持ちのプラグコードに交換してみたら以後起きなかったのでこれで良しとしました。
2015年3月には、アイドリングの回転数が±200RPMくらい変動及び吹け上がり時にエンジンが息をつくような不具合が発生し、この時はディーラーで相談しプラグ交換で解消しました。ただし、外したプラグを見てみると、メーカーが10万キロは大丈夫という物だったにもかかわらず、3万8千キロで電極が溶けたようになっていました。

 そして翌2016年2月14日から1泊二日で妻と雲仙に旅行に出かけました。初日は島原半島を縦横無尽に走り回った後雲仙の温泉宿に宿泊し、お湯と料理を堪能しました。

宿泊旅館




 翌15日は、どんよりとした曇り空のとても寒い朝でした。旅館をチェックアウトし駐車場でロードスターに乗り込んでエンジンを始動したところ、アイドリングしません。何度エンジンをかけてもアイドリングしないので、すぐに2007年の生月島と同じ症状だと判断しました。そこで聞いていたとおりに拾ってきた木片でISC付近をたたいてみますが状況は変わりません。

 そうこうしている内に、なんと横殴りの雪が降ってきました。

写真はイメージです。(前日夕方の雪)


 私のロードスターは車高の関係でチェーンは装着不能で勿論持っていません。なぜ遠出をした時にばかりこういう不具合が起こるんだよとブツブツ独り言を言いながら、さりとてこのままではエンジンがかかっても走行できなくなると、気持ちは焦るばかりです。(妻は車中でのんびりしています。)バッテリーを休ませながらエンジンをかけて回転を上げて煽ること約10分。突然アイドリングし始めました。しめた、このまま出発しようと駐車場を出て、横殴りの雪の中をソロソロと雲仙のふもとに下りていきました。以後は何事もなかったようにエンジンは快調で、不安を抱えながらもその日の夜無事に山口の自宅に帰宅しました。

 それからしばらくしてディーラーに行き、2013年くらいから時々発生している一連のエンジンの不具合に関して相談しましたが、予防整備的な面からの方向性についての言及はなく、対処療法的に可能性のあるパーツを順次交換してみるしかないとのスタンスでした。

 もやもやしたまま、ネットで色々なキーワードを入力して類似の不具合を捜してみたところ、同年4月になって某氏のブログで、アイドリングの不調の原因がスロットルボディ内部の清掃の結果解消したというものがありました。しかもこの方のブログを読むと、エンジン全体が温まると、スロットルボディ内のバルブの動きを阻害していた汚れも柔らかくなり、アイドリングの不調は治まるのではないかとも記述されていました。ISCの不具合の可能性はともかくとして、アイドリングの不調、吹け上がりの不調、そして究極の極寒の雲仙におけるアイドリングしない不具合が一本の線で繋がったように思えました。

 しばらくしてディーラーに行きスロットルボディの清掃を依頼したところ、スロットル内部を何かの機械で確認し、非常に汚れていることは確認できました。ただしディーラーとしては、清掃をして不具合が解消する保証はないこと。解消しなければスロットルボディをアッシー交換するしかなくなると言われました。そうなると清掃にかかった費用は無駄になります。また、面倒くさいのでやりたくないとのオーラをバンバン放っていました。

 別のショップに持ち込んでみようとかとも考えましたが、近くにある訳ではありません。また、やりたがらないディーラーがちゃんと分解清掃ができる保証はないし、あれこれ可能性を追求するのも疲れたので、費用は掛かるものの一番簡単で安心できるスロットルボディのアッシー交換を選択しました。そして、2016年5月15日ディーラーで交換を実施(工賃込み67000円)し、以後今日に至るまでエンジンに関わる不具合は発生していません。

 最初にエンジンの不調が判明したのが2007年8月、走行70000キロ時点でした。2013年10月にエンジン関連の不具合が再発し紆余曲折があって、とりあえずエンジンの不具合が解消したなと判断できたのが2016年5月、走行194500キロ時点でした。

 ここからは全くの素人考えなので、笑って見ていただければと思うのですが、2007年の不具合は、本当にISCの一時的な不具合だったのでしょう。そして年と走行距離を重ねるにつれてスロットルボディ内部が汚れて動きが悪くなってきて、2013年に16万キロを超えたあたりから不具合が顕在化し始めたのではないかと。スロットルボディとニュートラルスイッチ、プラグにプラグコード、これらの相関関係はわかりませんが。スロットルボディの不具合を中心に派生的に不具合が伝搬したと考えるのは無理でしょうかね。

 いずれにしてもエンジンの不具合は、直ちに走れるか走れないかに直結しますし、時と場所は選びません。年式が古く走行距離の多い車両は、できれば予防整備に意を用いた上で、ささいなエンジン不調の兆候も見逃さず適切な対応をしておくことが肝要と思います。私の場合は幸い何とか帰ってくることができていますが、一歩間違えれば車を置いて電車等での帰宅を余儀なくされた可能性があります。結果オーライですが、結構危ない橋を渡っているように思います。

さて、私のロードスターの次の不具合はどのようなものになるのでしょうか。不安なようであり、また楽しみなようでもあります。

今回は以上です。長々とお付き合いありがとうございました。
では次回その5でお会いいたしましょう。
それまで、御機嫌よう。
Posted at 2020/06/14 21:34:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ

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