Kitta1959のブログ一覧

夕闇の迫るミルクロードの片隅で我に返った僕は、これからどうすべきかまだ頭の整理がつかないでいた。
思い直して、ナビで日田ＩＣを選択してみる。表示された最短ルートで距離は６０キロ足らずであった。しかし表示されたルートは、当然に「やまなみ」や「ファームロード」を通るルートではない。ここまできて、ありきたりの道路で帰りたくないとの思いもあった。そうすると走行距離はかなり増加するだろう。燃料が心配だ。

途中の三愛レストランにガソリンスタンドがあったように記憶しているが、営業時間までは確認していない。いちかばちかで行くにはリスクが大きい。思い切って日田までファームロードで行ってみるか・・・。それはもっとリスクが大きい。万一あの道でガス欠になると、・・・・・想像するだけでおっかない。

時間だけが過ぎていく。

！・・・・・やっぱり不安は少ないほうがいい。戻ってでも近くで燃料を補給しよう。そう決めた僕は、改めて地図を引っ張り出してガソリンスタンドを探した。
あった！このまま東に行き、やまなみにぶつかってから下に降りると、一宮という地名の近くにガソリンスタンドのマークがある。距離にして１０キロちょっとだろう。
後のことはそれからだ。僕は意を決して車を発進させた。

地図で見つけたガソリンスタンドは、すぐに見つかった。ＪＡのＧＳだった。そこで燃料を満タンにすると、心にも少しばかり余裕が生まれた。なあに、日付が変わるまでには帰れるさ。人間とは、かくも現金なものなのである。時間は５時４０分を少し回っていたと思う。僕は再び「やまなみ」目指して北上を開始した。

観光の時間をすっかり過ぎたやまなみハイウェイは、行きかう車もほとんどなくなっていた。景色がだんだん見えなくなっていくのは残念であったが、それ以上に快調に走れることが気持ちよかった。・・・あっという間に三愛レストランの交差点に到着。ここを左折し黒川温泉方面に向かいます。ちなみに開いているか不明だったガソリンスタンドは営業中でした。
１０キロほど走って、ファームロードの入り口に到着。すでに日はとっぷり暮れていました。

夜のファームロードは勿論初めてでしたが、車よりも動物との衝突が怖く、慎重に前方を確認しながら走りました。対向車が数台ありましたが、追いついてくる車などあろうはずもなく、快調に走りました。でも、やっぱりここは昼間走る道路ですね。途中で幌を閉めるために一度止まりましたが、どうにかこうにか午後７時過ぎに無事日田市内に入ることができました。
日田ＩＣで高速に乗ってからは、通行車両は非常に多かったものの、特に渋滞することもなく流れは順調でした。唯一困ったのは食事でした。夕食をとるために２箇所ほどＳＡに入りましたが、食事場所はどこも大勢の人が券売機やレストランの入り口に列をつくっていて、大変な混雑でした。

やむなく空いたお腹を我慢してめかりＰＡまで走り、８時５０分頃に到着。空いたレストランでゆっくり食事ができました。そうそう、この日は２割引の日で、少し安く食事ができてラッキーでした。その後小月ＩＣ経由で午後９時半頃自宅に到着しましたが、到着時のオドメーターは１００２６８キロで、朝からの走行距離は６８２．５キロでした。久しぶりに存分に走りました。高速を絡めると距離が伸びますね。

さあ、こうして愛車の１０万キロを迎える一人ＴＲＧは終了しました。何よりも無事に帰ってくることができたことに感謝。そして大きなトラブルもなく１０万キロを越える距離を走りきってくれた愛車に感謝です。

僕は、８年前、ひょんなことからこの車に乗り始めました。あの時、最初からロードスターを買おうと思っていた訳ではありませんでした。でもなぜだかわかりませんが、この車を買うことになりました。そこに至る過程には、いいろいろな人との関わりがありました。このうちの誰か一人でも欠けていたら、この車を買うことにはならなかったのではと思うのです。今はその時の多くの方々に、ただただ感謝するのみです。

もう１０年早くこの車に出会っていたら、もっと人生が変わっていたと、確信を持って言えます。でもそれはそれとして、この車とともに歩んだ８年間の人生は、それまでの想定を遥かに超えたものだったことも、また確かなのです。

さて、これから先の人生はいったいどうなっていくのでしょう。目指せ２０万キロ？・・・いやいや、この８年が想定を超えていたのと同様に、今は想像もつきません。でも、この車とともにある限り、それはきっと希望と喜びに満ちたものになるだろうと、今は思っています。

今日も愛車は快調でした。皆さん、またお会いしましょう♪

昨日愛車は１０万キロの節目の日を迎えることができました。
昨夜の簡単な報告に、多くの方のお祝いのコメントをいただき、誠にありがとうございました。

昨日は、早朝５時５０分に自宅を出発し、高速で熊本の御船ＩＣまで進出し、そこからＲ４４５、Ｒ２１８を使って高千穂入りをしました。
高千穂では最初に道の駅に行ったのですが、午前１０時頃に到着し、そこまで約３００キロありました。
道の駅のおばさんには観光ポイントやルートを説明してもらいました。とても親切でした。

高千穂では、国見が丘展望台に行った後、高千穂神社、天岩戸神社と天安河原、荒立神社、くしふる神社に参拝し、高千穂峡を散策しました。
本当はもっとゆっくりしたかったのですが、日帰りの悲しさで、駆け足の観光となりました。
午後３時過ぎに高千穂を出発、Ｒ３２５、Ｒ２６５で阿蘇に向かい、Ｒ３２５で阿蘇山の西を回ってミルクロードに乗りました。
この時、時間は４時頃で、残距離からミルクロードのどこかで１０万キロを超えると予想がつきました。問題は車を止めることができるかどうかでした。
最悪の場合は、ハザードを点けて強引に停車させることを決意しました。

ミルクロードを上りきっていったん阿蘇スカイラインに乗り、大観峰を過ぎる頃にはカウントダウンに入っていました。
そして午後４時３２分、１キロきざみにオドメーターを確認する僕の眼に、９９９９９キロだったカウントが１０００００に変わるのが飛び込んできました。
１０万キロを迎えた瞬間でした。そして再び前方を見た私の目に飛び込んできたのは、道路の左側に少しだけ広がった空地でした。
車を止めるのにどうしようかと心配していた僕にとっては、まさに神の配慮としかいいようのない出来事でした。

震える思いで車を乗り入れました。ここなら飛ばしてくる後続の車も安心してかわすことができるし、写真も安心して撮ることができます。
ここには２０分ほど停車して、ゆっくり車内外の写真を撮ったりしましたが、達成感が大きくて次の行動になかなか移ることができないでいました。

そんな僕が我に返ったのは、急速に夕闇の色を濃くしつつあった、あたりの風景でした。帰らないといけない。
そして次に眼にしたのは、大きく左に傾いた燃料計の針でした。総距離を気にしてオドメーターだけで走っていましたが、トリップに戻してみると４２０キロ余りを表示していました。
このままでは山口までは帰れない。

そう思っているうちにも、あたりは刻一刻と薄暗くなり、寂しさが募ってきました。さっきまで快適に感じていた吹き渡る風も、冷たく肌を刺すように感じられるようになっていました。

どうしよう・・・・・。

続くのだ。

本日、高千穂方面への一人ＴＲＧからの帰り道、阿蘇ミルクロードを走行中に、１０万㌔の記念すべき瞬間を迎えました。

２００９年１１月１５日午後４時３２分

感無量でした。

午後９時半頃帰宅。
６８２．５キロ走りました。限界です。
詳細は後日。バタン　ドテン

今週は訳あって、単身赴任先で過ごしています。
朝は少し曇っていましたが、徐々に良い天気になりました。

午前中は溜まっていた洗濯をしたり、布団を干したり、部屋に掃除機をかけたりと、主夫しました。
午後は特に用もなくなったので、天気に誘われて少し走りに行くことにしました。
目的地は角島。今年最後のおはつのには所要で行くことができなかったので、一応けじめをつけておこうかと。

午後１時半過ぎに家を出発。菊川　豊田、特牛を経由して１時間足らずで到着。いつもの駐車場は空いていました。橋を走っている車も少ないように見えました。そろそろシーズンも終わりでしょうかね。
今日は北よりの風が非常に強く吹いていました。写真でもわかるように大きな波が海岸に打ち寄せていました。日本海の海ですね。

駐車場で一休みしてから、いつものように橋を渡って灯台を一周しようと思って走っていきましたが、角島の駐車場が見える所まで進んだとき、前方が潮煙に煙っているのに気づきました。強い風にあおられて波しぶきが霧のようになって流れています。

こりゃいかんと左に寄せて停車し、車がいないのを確認してＵターンしました。あの中に突っ込んでいく気にはなりませんでした。また橋を渡って来た道を引き返し、今度は道の駅西の市にやってきました。
目的は温泉です。ここの温泉はカルキ臭いのが少々難ですが、個人的には気に入っています。

料金６５０円を払って入浴。今日は人も少なくて、ゆっくりさせてもらいました。家ではいつもシャワーなので、お湯につかると気持ち良さも格別です。すっかりリフレッシュすることができました。
薄暗くなった午後５時半頃に道の駅を出発して、３０分ほどで家に帰り着きました。

明日も天気が良さそうですね。あと４５０キロ位で１０万キロです。

思い切って明日を記念の日にしようかなぁ。

降り注ぐ陽光が五つのメーターリングに反射し七色に輝く中、
回転計の針が踊り、速度計の針が応える。

五つの独立したメーターはクラシカルな雰囲気をかもし出し、
乗り手にその存在感をアピールする・・・・・・。

というわけで、もったいぶって紹介する新パーツが、独立メーターリングじゃ。
この製品はいわずと知れたＡＷＤのものである。
この製品がいつ頃発売になったのかは覚えていないが、当時鮮烈なイメージを感じ、いつかは装着してみたいと思った逸品だ。

しかし、当時は既にバージョン・ブルースターのメーターパネルを含むフルセットを装着していたこともあり、その価格とあいまって、いつかは・・・、との域を出ないでいたのだ。

そして時は流れ、昨年のある日、坊氏から新カバーパネル（写真のアルミパネルのこと。）をいただくという幸運に恵まれた。当時、これでリングさえ買えば、念願のコクピットが実現すると、喜んだものだ。

あれから１年足らず、１０月１６日の氏のブログでの独立メーターリング「在庫限り」の文字は、改めて私に導入の是非を迫ることになったのだ。
といっても、結論は既に出てたも同然で、悩むより早く注文のメールを打っていた。

かくして、早々に在庫切れを迎えるＮＢ用の独立メーターリングの内の１セットが、私の元に届くことになったのだ。
入手は１０月下旬であったが、自宅に届いたことから、タイミングベルト等の整備が終了した記念に装着しようと、とっておいたという訳だ。

昨日午前中に、実家から自宅まで車をフェリーし、午後に念願の装着作業を実施した。
半ば、あきれ果てたような眼で見ている妻を横目に、感激の涙にむせび泣いたことはいうまでも無い。
今までのメーター周りはこんな感じでした。これはこれで素敵でしたが。

昨夜の単身赴任先までの夜間走行は、そりゃもう至福の時間でした。
タイミングベルトを交換し、新オイルを注入し、異常にブンブン回るエンジンともあいまって、
意味も無く速度を６０キロぐらいまで落とし、一気に加速してみたり、
３速ホールドで走行し、上がったり下がったりする針とともに、メーターパネルを飽きることも無く眺めていました。

バージョン・ブルースター等一式を装着した当時は、メーター周りはこれで終了と思ったものだが、いやいや終わりはありませんなぁ。

愛車に、より一層の愛着を感じることとなった、新パーツ装着の顛末である。
今度見てね！