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2020年08月27日 イイね!

約19年乗り続けたNBからNDに乗り替えた顛末(後編)

約19年乗り続けたNBからNDに乗り替えた顛末(後編)皆さん おはようございます。「約19年乗り続けたNBからNDに乗り替えた顛末」は、今回で完結です。ご覧いただきありがとうございます。
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翌7日再度ディーラーに行き、今度は担当者に、買うことを前提に再度見積もりを要求し、納車費用などの不要なものを削除した金額を出してもらいました。NBを下取りに出すことに関しては、予想通り難色を示され、無理にと言われれば下取りは可能ですが、私にとって不本意な結果になる可能性がありますと、やんわり言われました。担当者は、NBを買った時と同じ担当者でもあります。担当者としても私のNBをそういうルートには乗せたくないし、そういう車ではないでしょうともいわれました。その上で、いつも整備しているショップに相談してみてはどうかと、逆にアドバイスを受けました。

それもそうだと思いながらも、買うかどうかの回答期限を、翌8日と言われてディーラーを後にしました。中古車は新車とは違ってオンリーワンンであり、引き合いがあるので長引かせることはできないのだろうと一人納得しましたが、崖っぷちに追い詰められた気分でした。中古車買い取り業者のことも頭にありましたが、なんせ時間がありません。この時点で、中古車買い取り業者に関しては頭から外しました。

帰宅後、自分なりに金銭的なことを色々とシミュレーションした上で、妻に車の代金に関して再度説明し、今後の資金計画もすり合わせを実施しました。そして前日話した内容に加えて、自身の健康不安のことや、後何年運転できるかわからないが、もう一度夢を見てみたいこと等を一生懸命伝えて頭を下げました。同時に、NBに自分自身が納得のできる取り扱いができなければ、この話はあきらめることも伝えました。
その結果、どうにかRF購入の同意を得ることができました。

これで、ハードルの一つは何とかクリアできました。もう一つのハードルはNBの取扱いです。その日の午後、意を決して行きつけのロードスターショップの店主に1通のメールを打ちました。内容は、私のNBを無償で良いから引き取ってもらえないかというお願いでした。

NBの自分自身が納得のできる扱いとは何なのか、ということを一生懸命考えてみたところ、それは私が大事に大事に維持してきた愛車が正当に評価され、取り扱われたいということだと気づきました。下取りの評価額が頑張って1万円とか、理屈の上では理解できても気持ちの上では納得できません。言葉は悪いですが、ふざけんじゃないよと思いました。


究極は、お金なんかどうでもよい。私のNBの行く末を10年以上整備してくれた行きつけのロードスターショップの店主に委ねたい。あの方なら、きっと私のNBにふさわしい取扱いをしてくれる。そう思ったのです。ただし、最近お客のNBを1台引き取っていることを知っていたので、無理を承知の直談判でした。


祈るような想いで待っていると、その日の夜に返信がありました。これで断られたらRFの話はアウトだと決めてメールを開きました。そこには、NBを引き取っても良いが売却してはどうかということで、自身のショップのサイトで私の車のことを紹介して購入希望者を募り、仲介してあげても良いよとの、有難い提案がありました。店主曰く、私がアップした「NBロードスターの19年間を総括してみた。」は、私のNBのことを知ってもらう上でとても良いので、これを読んだ上で手を上げて貰えば、後で問題も起きにくいだろうとのことでした。
なんか複雑でしたが、とにもかくにも、これによって一気に展望が開け、購入希望者が現れなければ引き取っていただけるとのご了承まで頂いたところで、NBを手放して中古のRFを購入することは決定的となりました。8月7日の夜10時過ぎのことでした。


ショップのサイトでは、翌8日土曜日の日記で紹介していただけることになり、私も同時にみんカラで購入希望者を募るブログを上げることにしました。価格は相談の結果30万円にしました。個人売買における相場は分からないのですが、私の想いとしては、最低でもそれくらいの価値はあると納得できたので、これで売れなければショップに引き取ってもらえば良いと決めました。

翌8日、電話で担当に購入の意思を伝え、気持ちに区切りをつけるため、その日のうちにディーラーに行って契約書に印鑑を押し、ここに正式にNBの買い替え計画は走り始めました。以後の動きは、私がブログにアップしているとおりです。
NBの売却の話には最終的に4人の方に手を上げていただきましたが、お譲りすることになったのは、2番目に手を上げていただいた方でした。

この方は、過去にロードスターにも縁があった方で、今日27日に届く予定となっているNBを、とても楽しみにしてくださっています。私のNBが新しいオーナーの人生の楽しみに少しでも寄与できれば、私にとってもこんな嬉しいことはありません。NBもきっと最後まで頑張って走ってくれるものと信じています。

長々と顛末を書き連ねてきましたが、一つ一つの事象は何の変哲もない日常の1ページです。しかし、こうして並べてみると8月8日に契約書に印鑑を押し、次のオーナーが決まるところまで、見えない力に支えられていたように思えます。特に、8月2日にディーラーで偶然得たRFの情報は、結果的に天恵と言っても過言では無いと思うのです。とても無理そうな条件の車を想定していたにも関わらず、その直後にそれに合致する条件の車の情報を得てしまったのですから。

7月16日付の「NBロードスターの19年間を総括してみた。」の最後に、NBでの現状を、着陸地点を探しながらゆっくり高度を下げている。と表現しました。
そして、一度着陸して休息・整備・燃料補給後、再度離陸するのか、着陸後、機体を替えて新たな旅に出るのか、はたまた着陸後愛機を眺めながら、思い出に浸って余生を送るのか。と、今後のロードスターライフについて想いを巡らせました。

それから3週間後、NBとのロードスターライフは、緊急着陸後に幕を閉じ、新たにRFに乗り替えてスタートを切ることになりました。今でもNBへの惜別の想いはあるものの、どんな形にせよ、いつかは別れの日が来ると思えば、現時点で最高の結果とともに、NBとの18年9か月に及ぶ思い出を記憶の中に格納することができる私は、とても幸せだなと思えるのです。

冒頭に述べましたように、私は神の存在を信じているわけではありませんし、人智を越えた何かが、本当にあるのかどうかはわかりません。しかし、たった60年少々の人生においても、岐路に立って決断を迫られるような時に偶然のように大きな助力を得たことや、そのことが人生の大きなターニングポイントになっていったこともあります。今回のことは、低次元ではありますが、これらに通じる何かを感じました。

今回購入に至ったRFは、偶然というにはあまりにも不思議な出会いだと思えてならないのです。そしてクリアが困難に思えた費用とNBの扱いに関する問題も、妻の理解と、ショップの店主や、私のブログに「いいね」を付けて拡散してくださった、みんカラの方々の助力が無ければ、おそらく納得のできる解決には至らなかっただろうと思うのです。その意味で、このRFの購入話が、途中でとん挫せず、購入に至ったということは、初めて見た瞬間に感じたとおり、出会うべくして出会ってしまった車だったのだろうと思うのです。


この場をお借りして、次のオーナーを引き受けてくださった某氏と助力をいただいた全ての方々に、心から御礼申し上げます。この度は、本当にありがとうございました。
お蔭様で、思いがけず新しい翼を得て、新たなロードスターライフをスタートさせることができそうです。

明日はRFが我が家にやってきます。新しいナンバーも決まり、年甲斐もなくワクワクしています。
60を過ぎて新たな翼を得た旅は、私にどんな変化を与えてくれるのか楽しみです。40過ぎに出会ったNBの時のように、躍動するような高揚感はないと思いますが、約19年乗ってきたNBの経験を土台にして、自分らしいロードスターライフを模索しつつ、精いっぱい人生を楽しんでいきたいと思っています。

長文となってしまいましたが、以上が、NBから突然RFに乗り換えた顛末です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回のことは色々な要素が絡み合っていたため、これをどのように表現したらよいのか悩みましたが、私がどのように考えてここに至ったのかが少しでも伝われば幸いです。

こんな私ですが、またどこかのミーティング会場でお会いできることもあるかと思います。その際は、NBの時と同様にお付き合いを頂ければ、これに勝る幸せはありません。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

明日は、やってきたRFの姿をお見せすることができると思います。
どうぞお楽しみに。
Posted at 2020/08/27 09:45:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ
2020年08月26日 イイね!

次期マシン ND型ロードスターのD-dayまで、後2日

皆さん こんにちは

NBをNDに乗り替えた顛末をご覧いただきありがとうございます。くどい文章になってしまい申し訳ありません。ご容赦ください。

さて、次期マシンの納車が、いよいよ明後日に迫ってきました。先ほどディーラーから連絡があり、本日名義変更が終わって、新しいナンバーも決まりました。

当時NBのナンバーも成り行きでしたが、覚えやすい良い番号でした。


NDも、希望ナンバーで同じにしようかと思ったのですが、考えた末、思い出の中に封印することにしました。決まったNDのナンバーも、新たなスタートを切るにふさわしいのではないかと、個人的には気に入りました。

明後日目にするのが楽しみです。納車は午前11時からで、妻と二人で行って、一緒に乗って帰ろうと思っています。

この写真の額は、ディーラーの担当から、成約記念に頂きました。元マツダデザイナーの中島美樹夫氏による、ロードスター30周年記念限定車のイラストです。


私がNBを手放してNDに乗り替えたのは、彼にとっても、思いがけない出来事だったようです。この額は、どこかのイベントに行って、なぜか買ってしまったものだそうで、いずれこうするために買ったのでしょうと言っていました。こんなところにも不思議な縁を感じます。

それでは、今日はこのへんで

Posted at 2020/08/26 17:06:42 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ
2020年08月26日 イイね!

約19年乗り続けたNBからNDに乗り替えた顛末(中編)

皆さん こんにちは 今日は中編をアップいたします。

昨日の前編・・・、下書きの時にはさほど気にならなかったのですが、ネット上でいざブログとして見返して見ると、思った以上にくどい文章だなと思います。さりとて今更変更することもできないので最後まで突っ走りますが、不快に思われた方は、年寄りの戯言と思って読み流してください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二度目のNDの試乗を終えた後、東広島でRFに触ることができなかったこと及び、もしRFなら金額的に新車は無理なので中古車だろうと考えました。中古車ってどんなんだろうと思い、山口マツダのHPで県内のRFの中古を検索してみると、某ディーラーに2018年物の黒のRFがあることを発見。電話して聞いてみると、まだ誰も手を付けておらず試乗も可能とのことだったので、8月2日にNBの防錆運転を兼ねて、妻と二人で行ってみました。

試乗させてもらったのは2018年7月の年次改良車でグレードはVS、走行は約500キロで試乗車上がりのATの中古車でした。


担当者同乗で20分ほど走らせてもらいましたが、2ℓのエンジンなので走りにゆとりがあり、エンジンが重いので当然ですが、どっしりとした重厚感のある乗り心地で、タイヤの接地感もしっかりと感じられます。車内の静粛性は高く、ハンドリングにヒラヒラ感はありませんが、これも確かにロードスターだよなと思えるものでした。スタイルは元々いいなと思っていたことと、今どきの中古車なら、程度を限定すれば、これから乗る分と考えれば十分ではないかと考えました。そこで、幌のロードスターはNBで卒業すると仮定し、とりあえず次期ロードスターはRFで考えておこうと思いました。

様々な情報を元に妄想していたRFの仕様は、安全装備の整った2018年7月の年次改良車以降で、ETCとバックカメラ付き、3年落ち走行3万キロ以内のMT車、色はマシーングレーとしていました。現在のRFの中古車の動きを見ていると、私が妄想したRFが中古車市場に出てくるとすれば来年の夏以降だろうと思いますし、価格的にも3年落ちくらいじゃないと手が出せない可能性が高いです。VSは高いし革シートは好きではないのでグレードはS。買ってからタワーバーを付け、足回りを車高調に替えて、バケットシートに替えれば十分だろうと考えました。今年の秋にNBの車検を通して、来年秋に車検1年残で引き取り手を探せばちょうどいいかなとも思いました。
希望に合う車が出てこなければNBを乗り続ければ良いし、万一出てきたとしても、来年秋頃に、自分がどう考えているかなんて今は分かりません。でも、こうして自分の気持ちを整理しておきたかったのです。


そして、ATではあるものの気になっていたRFに試乗でき、納得した帰り際に、対応してくれた担当者が、今度MT車のRFが中古車として入庫してきますよと、ポロっとこぼしたのです。私が試乗中に、ATはなぁ、とつぶやいたのを聞いていたのかもしれません。興味半分で聞いてみると、なんと登録は2019年5月、走行約17000キロで色はマシーングレーとのこと。1年落ちかぁ、高いんだろうなと思いましたが、価格を聞いてみると、勿論高いのですが想像したほどではありませんでした。1年少々で良く走っているのに手放したところをみると訳ありかな(事故車?)と思い、その時点ではむしろそっちの方に興味がありました。話だけ聞いて帰路につきましたが、何となく気になっていました。
帰宅後、何とも気になって仕方がないので、ディーラーの担当に、別の店にRFの試乗に行ったことと、帰り際に聞いた当該車両について改めて確認してもらうと、確かにそういうRFが、今日試乗に行ったディーラーに、明日入る予定との情報を得ました。

マシーングレーのRFで、仕様も聞いていたとおりで間違いなく、想像したような事故車では無いこと。勿論ETC、バックカメラも付いていて、他にもオプションが色々ついているようでした。これなら聞いている価格は、年式からすると、むしろ安いのではないかとさえ思えました。もしかして1年先に出てきたら考えてみようかなと思っていた仕様に合致するRFが、突然現れてしまったのです。もうねぇ、神様のいたずらとしか思えませんでした。

と、ここで終わらせておけばこの話はここまでだったのですが、東広島での悔しい経験もあり、せっかくなのでどんな中古車か一応見るだけ見てみようと思いました。見るなら早く行かないとまた以前の二の舞だと思い、ディーラーの担当から当該ディーラーに、5日水曜日にその車を見に行くと伝えてもらいました。実はこの時に自分自身の中では、行かない方がいいんじゃね、とも思ったのですが、見てみたいという興味の方が勝ってしまいました。

8月5日、昼前にディーラーに着くと、当該車両は聞いていたとおりの値札をつけて、元々あった2台と並んで展示してありました。


車を見た瞬間、「ああ大変、これは出会ってしまった。」と、そう思いました。理屈なんかありません。平静を装って、営業に断ってエンジンをかけた上で動かせそうなものはすべて動かし、ボディ全体を確認し、エンジンルームやトランク内も見てみましたが、私の直感は揺るぎません。

仕様は概ね聞いてはいたものの、実際に自分が妄想していた車に完全に一致する、いやそれ以上の車を前にして、呆然とするばかりです。カラカラに乾いた口を無理に動かして、いい車ですねぇ、と言うのが精一杯でした。この車を自分の物にしたいという想いがどんどん大きくなってきました。しかし、金額も大きくNBのこともあります。とてもじゃないけど手に入れられるわけがないとも思いましたが、同時にこんな車が山口の田舎に中古車として現れることは二度とないだろうという確信めいた想いもありました。

ここで買いますなんて言える訳無いけど、黙って帰ると東広島の時の二の舞だ。そこで、とりあえず見積もりを貰って、商談中という口実を作っておけば良いのではないかと思ったのですが、同県内の他ディーラーのお客様にはここではお出しできませんと、丁重に断られてしまいました。仕方がないので、少し検討してみますからと伝えて、御礼を言って帰路につきました。当然帰宅の道中は、出るはずのない結論を求めて、心はRFとNBの間で行ったり来たりです。やっぱりこうなってしまったか、と思いましたが、後の祭りです。

帰宅後もNBとRFとの間で葛藤が続きましたが、誰かに試されているような気がしてなりませんでした。「こんな車は二度と現れない。これは運命なのだ。」「新しい世界がおまえを待っている。一歩踏み出せ。」という声と、「何を考えておるのだ。今のNBをリニューアルし、新たな出発点とすることこそがお前の使命だ。」「NBと紡いだ19年間を捨て去るのか。絶対に後悔する。やめておけ。」という声が拮抗しているのです。

多分どちらを選んでも、金銭的な多寡は別にして人生の失敗ということにはならないのだろうと思いました。しかし、岐路に差し掛かっているという自覚はありました。どちらを選ぶかによって人生に変化はあると。それは約19年前、初めてロードスターを買った時の感覚に似ていました。
あの時は、一歩踏み出すことでロードスターを手に入れ、その結果私は救われました。ならば、今回も一歩踏み出す方を選ぶべきだろうと、踏み出してみて成就しなければ、時ではなかったということだ。私を試そうと言うならば、挑戦してやろうじゃないか。そう思えました。

そうして冷静に考えると、この一歩には二つの大きなハードルがあります。一つは金銭的な問題です。昨年の11月に妻の車を更新しており、1年もたたないうちに再度大きな金額を車に費やすことになります。それって許されるのか。もう一つは愛車のNBの問題です。気持ちの上で手放すことができるのか、下取り車としてディーラーが引き取れるのか若しくは車の買い取り業者に売ることができるのか、です。廃車にすることなど想像もできません。・・・・・・・やれるだけ、やってみよう。

翌6日の木曜日にディーラーに行くと、担当の営業は休みだったので、代わりの営業に当座の見積もりを出して貰いました。中古車の見積もりは初めてだったのですが、諸経費が安価であることとオプション品が必要ないので、本体価格からの価格上昇は思ったほどではありませんでした。
帰宅後妻に、昨日見てきた車は、実は来年の秋頃に、もし買うとすればと考えていた仕様の車以上の車であり、もう二度とこんな車には出会えないかもしれないこと。昨年車を更新したばかりではあるけれど、自分の人生最後の車として、できれば購入したいが了承してもらえないだろうかと頼んでみました。妻からは当然色よい返事があるはずはなく、NBをしっかり直したらどうかと逆に提案される始末です。私自身もNBに関しては何も腹案が無かったため、その日はもう少し考えてみることにして終わりにしました。


・・・・・後編に続く。
Posted at 2020/08/26 10:05:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ
2020年08月25日 イイね!

約19年乗り続けたNBからNDに乗り替えた顛末(前編)

皆さん こんにちは

私は約19年間乗ってきたNBを手放して、新たにND型ロードスターRFの中古車を購入することとし、現在納車待ちの段階に至っています。私のブログを見てくださっていた方々にとっては、特に7月以降の私の行動は、いかにも唐突で不可解極まりないものに映っていることと思います。NBを乗り続けるものと信じてくださっていた友人の皆様に、改めて心からお詫びいたします。私自身8月2日に初めて耳にしただけの車を、8月7日に購入することになるとは夢にも思っていませんでした。
今日から、私が約19年間乗ってきたNBからNDに乗り替えることになった、その顛末について書いてみたいと思います。少々長いブログになると思いますので、3分割してアップいたします。興味のある方はお付き合いください。


皆さんは、神を信じますか?

と、のっけから怪しい出だしですが、私は宗教家ではありません。むしろそういったものにはあまりこだわらないタイプの人間だと思っています。

しかし、60年少々生きてきて、人智を超えた不思議なことはあるのではないかと考えている者の一人です。皆さんも、困り果てた時に思いがけず救いの手が差し伸べられたことや、こうしたい或いはこうなりたい、これが欲しいと真剣に悩んでいる時、突然そこにいたる道が開けて思いがかなったこと、更にはそのことを契機として大きく人生の展望が開けたことはありませんか?天啓とか天恵という言葉があるということは、古来そういう言葉に相当する事柄があったということを示唆していると思うのです。

さて前置きはこれくらいにして、私がNBに代わるロードスターを考え始めたのは、今から5年前、ND型ロードスターが発売されてからです。それはNDのスタイリングが私の好みにぴったりだったからです。以来、不幸にしてNBに何かあれば、買うとしたらNDだなと、ずっと思ってきました。翌年末に発売されたRFも素晴らしいと思いました。特に斜め後方から見た姿にはしびれましたね。


しかし、当時は30周年に向けて気持ちは盛り上がっていましたし、何も問題が無いNBを手放してNDに乗り換えるという選択肢は、これっぽっちもありませんでした。
そんな気持ちに少し変化が現れたのは、昨年の30周年が終わってからです。次の目標は何かなと考える時、40周年は・・・・・あるのか。普通に考えればまだ車には乗っているでしょう。NBもNAのことを考えれば維持は可能でしょう。しかし私の中で、その青写真を描くことはできなかったのです。

そして漫然と時を過ごすうちに、今年になってから私自身に不安要素が生まれました。それは健康問題です。一般的には私ぐらいの年代は、年齢のせいで健康について問題視されるようなことはあまり無いでしょう。現役でバリバリ働いておられる方も多いと思います。しかし、私自身3度にわたって厳しい体調の不調を突きつけられ、その内の1回は、生まれて初めて救急車のお世話になるというものでした。ここ数年来TRG後の疲れが以前とは異なってきたという実感と共に、気持ちとは裏腹に身体は確実に老いてきていると認識させられるには十分でした。また、私よりも若いロードスター乗りの友人が急逝するという事態も、私の気持ちに影を落としたことは否めません。

NBに不満はないけど、NBで車人生を終えて後悔はないのか。もう一度NBを買った時のような沸き立つ気持ちを味わえないものか。車の運転ができるうちに、新しいロードスターの世界をのぞいてみたい。そう思う反面、愛着のあるNBを手放す光景は、どうしても想像したくない自分もいました。今年は年明け後、まごまごしている内にコロナ禍が勃発し、TRGにも行くことができなくなり、糸の切れた凧のようにふらふらする気持ちを吐き出すように、ロードスターの中古車サイトを眺めては妄想を膨らませていました。

そうこうしていた5月末頃に、ディーラーの担当にそれとなくロードスターの買い替えを勧められたため、もう一度真面目にNDに向き合おうかなと、Sスペシャルパッケージに試乗しました。ところが、昨年11月に年次改良した最新型だったにもかかわらず、エンジンも足回りもハンドリングも私の感性に響いてくるものがありませんでした。そこでRFにも乗ってみたいと思ったのですが、残念ながら私の行くディーラーには、試乗車の常時配備がありませんでした。その頃には、マツダのHPや中古車サイトのロードスターをチェックすることで、NDであってもNDのRFであっても、もし将来的に買い替えるとするならこれくらいかなという、具体的な仕様が頭の中でできあがっていきました。

6月上旬、私のNBが秋に車検を迎えること、及び走行距離も23万キロを越えたことから、そろそろ足周り等の大規模整備をしなければならないと考えている時に、大量に保管していた過去の整備記録や覚書の束が目に留まり、今までの軌跡をブログにまとめてみるのも良いかもしれないと思い付き、6月3日から「NBロードスターの19年間を総括してみた」と題したブログを開始し、7月16日に第7回の投稿をもって完了しました。

その頃、ネットでロードスターの中古車を眺めていると、広島県東広島市にあるディーラーに、興味をそそるRFの中古車を発見。興味半分でしたが、7月後半の連休に岡山の実家に帰る途中に立寄ってみたところ、ちょうどその日の午前中に成約済となったとのことで、触ることができませんでした。聞けばロードスターの中古車は動きが早く、現在はインターネットのおかげで遠方からの引き合いも多いことから、気になるロードスターが見つかった場合は、早く手を打たなければ無くなりますと言われてしまいました。結果的に、このことが後の私の行動に大きな影響を与えることになるのですが、その時はそんなこと知る由もありません。

7月末、ディーラーの担当から、5月に試乗したNDと同じタイプの別の試乗車が入ったので乗ってみたらどうかと言われた(前回の試乗で酷評したのが気になっていたらしい。)ので試乗してみました。しかし前回と類似の印象であり、これなら自分のNBの方が良いとさえ思いました。買い替えて満足感が下がるようでは更新の対象にはなりえず、その時点ではND2を待ってみるしかないかなと、思いました。
ちょうどその頃、ネットでNBとNCロードスターの開発主査を努めた貴島氏が、2017年に某氏からインタビューを受けて、なぜ自分の愛車が一番なのかについて語った記事を見つけました。NDの試乗をしてモヤモヤしている自分の気持ちを、明快に解説してもらったように感じたので、その一部を紹介させていただきます。
 
貴島氏曰く、「「長年供にしたクルマ」と「全くの新車」では、オーナー自身が育ててきた熟成の差で、自分のクルマの方がいいと感じる。クルマを道具として捉えると、それは移動をするための身体能力を拡張するもの、ひとつ間違えたら命がなくなるものを、自分の感度で動かしていることになる。つまり、自分の身体の一部のような愛着が湧く、まさに相棒のような存在になっている。
つまり「愛車」は、自分にとって一番いいものと感じてもらわなければいけない。それを感じなければ、お客さんは次々乗り換えてしまう。ある程度は「順応性」で使えることもあるが、移動という手段において「喜び」を感じないものに、長く付き合ってはいくことは出来ない。だから、いくら次の新車が出たといっても、10年以上乗り続けた「癖」が分かっている信頼の大きさは絶対なものになる。それと比較したら、新たに乗るものの愛着はゼロになる。私たち作り手はこういう感覚でやってきたし、特にスポーツカーというものは、自分の愛車が「最高のパートナー」だと感じてもらえる作りをしないと駄目だと思っている。だから、自分のロードスターが一番だという感覚を持って貰えるのは嬉しい。」

つまり、私がNDに何度乗っても、帰り道に自分のNBを運転して、やっぱりこれなんだよなぁ、と思うのは、ロードスターはそういう風に造ってきたのだから当然だということです。ならば、ND2になっても同じことの繰り返しになるのではないか。それまであまり気に留めていなかったRFが、初めて私の中で急速に存在感を増していきました。RFならロードスターとは言っても、見た目を含めて性格は異なり、気持ちの区切りは付けやすく、別物と思えば割り切って受け入れることができるのではないか、また幌のロードスターとは違った、新しいロードスターの世界を覗くことができるのではないかと、そう考えたのです。


中編に続く。
Posted at 2020/08/25 13:12:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ
2020年08月24日 イイね!

次期マシン ND型ロードスターのD-dayまで、後4日

次期マシン ND型ロードスターのD-dayまで、後4日皆さん こんばんは
今日庭先で、命を燃やし尽くしたクマゼミの死骸を見つけました。先週まであれほど賑やかに鳴いていたセミの鳴き声も、今は聞こえません。諸行無常です。

さて、先週の土曜日にアマゾンで購入した、ND用のパーツが今日届きました。思っていたよりも小さく軽い荷姿だったので、中身があるのか心配になりましたが、ちゃんと入っていました。


パーツは、USマツダの純正アクセサリーで、スカッフプレートです。


パーツ本体及び付属品(取り付け説明書等)も過不足なく入っていました。
パーツ本体は丁寧に梱包されていました。


中身を取り出すと、こんな感じです。


アメリカ向けですので、MX-5と表示されていますが、なかなか格好いいと思います。日本国内でこのような物が作られないのが残念ですが、数が出ないのでペイしないのでしょうね。2019年11月の年次改良車以降は、スカッフプレートは付いていますが、細長い棒状の物が2本埋め込まれているだけなので、見栄えという点では、こちらに軍配が上がるでしょう。

納車されたら取り付けを実施して、パーツレビューをアップしようと思います。他にも色々欲しい物があるのですが、ホイホイ買うわけにもいかず、買い物かごに入れて購入の機会を慎重に探っております。

日を追うごとに、納車がますます楽しみになってきています。
なお、明日から、NBをNDに乗り替えた顛末をアップします。

では、今日はこの辺で
Posted at 2020/08/24 21:39:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスター | クルマ

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