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ひでじゅの愛車 [スズキ アドレスV125S]

パーツレビュー

2013年4月15日

SOL OPEN FACE HELMET SO-2 SOLID  

評価:
3
SOL OPEN FACE HELMET SO-2 SOLID
■SOL Helmets とは
今回のレビューは、SOLのオープンフェイスヘルメット、モデルSO-2。2012年発売の製品で、購入は、翌2013年早春。

SOLヘルメット(SOL Helmets)は、台湾の有名ヘルメットメーカー、アンヨン工業株式会社(Anyng Industrial Co. Ltd.)が提供するヘルメットブランドのひとつ。名前の由来は、『シャイン・オン・ライフ(Shine On Life)』の頭文字。英数三文字を乗車用ヘルメットのブランド名に用いる手法は中国・中華民国、そして韓国に散見する文化のひとつで、世界的に有名なHJCを筆頭に、JDS・MHR・LS2・SBK・M2R・THH・ARC・GP-5・OTO・KYT―etc、数多く存在し、日本においては韓国に縁のあるOGKに、その例を見る事ができる。

■同型品の存在について
同型の製品が、北米・FLY RACINGから、『Fly Tourist Helmet/フライ・ツーリスト・ヘルメット』という名称で販売されている。外殻の着色や付属品などに差異がある様子が、販売情報から確認できる。

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■製品コンセプト
SO-2は、同メーカーがフル装備で送り出したオープンフェイスヘルメット・SO-1に続いて発表された、軽量化モデル。公式案内での開発コンセプトは重量軽減、簡単操作、換気強化の3点。SO-1の固有装備であった格納式インナーバイザーとLED照明機能を削除し、開いたスペースを通気性能の増強に活用している。

■SO-2という名前
“ソル・オープンフェイスヘルメット・ナンバー2”の英文字表記を短縮したもので、前述・SO-1の直接の後継品を意味する。同シリーズにおいては、既にモデルSO-5までが順次リリースされている。

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■素材(帽体)
安価なヘルメットでは定番の、ABS帽体。ジェットヘルメット形態での単体重量は1,430g、前後50g。手に持つと、その軽さを実感できる。

■素材(取り外し式チンバー)
別体式のチンバー(REMOVABLE JAW PIECE/リムーバブル・ジョー・ピース)の素材は、PC/PBT複合プラスチック※。
※PC/PBT複合プラスチック
PC:Poly Carbonate/ポリ カーボネート
PBT:Poly Butylene Terephthalate/ポリ ブチレン テレフタレート

■素材(内装)
内装は、取り外し洗濯が可能なCOOL MAX/クールマックス素材。肌触りはしっとりしており、湿度の高い環境においては、その名前から期待するほどのクールな印象は無い。

■基本操作
オーソドックスなジェットヘルメットに準拠。あごの先端部分に指をかけて開閉を行うシールド・バイザーに難を感じるものの、そのシールドの取り外しはシンプルな構造で工具不要であり、また、前方および後方のベンチレーションの開閉は、外殻そのものをスライドさせる仕組みで、取り扱いは容易。

■換気能力…頭頂部
運河のごとく空気の流通経路が設けられた帽体と連動するSOL独自の換気機構、D.E.V.S. "Dual Exhaust Venting System/デュアル・エキゾースト・ベンチレーション・システム"は伊達では無く、十分に機能する。冬季においては、後頭部に痛みを覚えるほどの通気(※)を体感可能。
(※…気温2~3度程度の環境下では、大袈裟ではなく、鈍い痛みを覚えるほど後頭部が冷える)

■換気能力…口元・顔面
顔面周辺の換気能力は、恐ろしく低い。チンバーを取り付けた状態(※)での換気能力は、もはや皆無に等しい。
これはSO-1およびSO-2のシールド・バイザーが顔面を覆いきる大きさであり、また、シールドと顔面が特に接近していることが、主な要因。

(※)チンバーを取り付けた状態…チンバーにはエア・アウトレットらしきダクトがあるが、これは造形のみの装飾のようで、通気・排気の機能は体感できない。呼吸が荒いと、春先~初夏ですら、シールドバイザーが曇ってしまう。この点は、SO-2最大の弱点に思う。

■サイズ
サイズ設定は、XS、S、M、L、XL、XXL、XXXLの7段階。購入サイズはXXLだったが、これは自分にとってはサイズ誤り。現地の販売店が『XXL = 59cm-60cm』と表記していたものを、そのまま信じてオーダーした事が原因。届いた品物のタグには、『XXL 63cm-64cm』と印字されていた。この事実と、インターネット上の製品案内を照らし合わせていくと、7種類中の6種類に関する正しいサイズ表記は、およそ次のような内容。

XS = 53cm-54cm (**mm)
S = 55cm-56cm (35mm)
M = 57cm-58cm (30mm)
L = 59cm-60cm (25mm)
XL = 61cm-62cm (20mm)
XXL = 63cm-64cm (15mm)

情報の統合には同型品・FLY RACINGの製品案内も用いている。FLYは北米のブランドであり、主な寸法はインチで表記されている&内装の形状がSOLブランドと異なっている可能性も否めないので、あくまで、目安程度に。

なお、箇条書き内のミリ寸法は、標準仕様として組み合わされるチーク・パッドの厚みを示したもの。SOLヘルメットの一部には日本で言うところのシステム内装と同様の構造が採用されており、各部の厚みを変更する事によって、ほほ(ほっぺた)のホールド性をタイトにしたり、またはルーズにしたりするような調整が可能となっている。

■サイズ…内装(帽体)の形状
頭部を収める帽体の内側は、丸に近い、アジア向け形状。中華民国国内・台湾市場に向けた商品であることが、しっかりと体感できる。アジア産の海外ヘルメットにありがちな、こめかみ部分の過剰な締め付けは、まったく感じられない。いわゆるアライ頭・ショウエイ頭で分けた場合、SOLヘルメットは、アライ寄り。

やや風変わりな点は、頭蓋の左右ではなく頬の後方の下部、アゴの両脇、いわゆるエラの所に近い位置で頭部をホールドするということ。保持性を重視するヘルメット特有の着用感と言えるが、着脱の楽な(入口がゆるめな)ヘルメットが好みの人は、このホールド性に違和感を覚えるかも知れない。

■装備面…ネックストラップ/あごひも
ネックストラップ(あごひも)は、オーソドックスなDリング式。ただし、「締め付けたネックストラップを緩める行程で使用するDリング牽引用のタブ」が存在しないため、顎ひもを緩める際は、手指を使ってDリング越しにネックストラップを緩めなければならない点は、慣れるまで難儀する。

代わりと言っては難だが、ある意味で中華圏ヘルメットのお約束と言える『やたらと長いネックストラップ』は、見事に健在。この類を初めて手にする方は、その盛大な長さを目の当たりにして不良品かと不安になるかも知れないが、大丈夫。これらのネックストラップは文化として、正しく長い。

■装備面…シールドバイザー
工具を必要としない手動レバー交換式。標準装備はUV400規格のセミ・スモーク。

関連部品は、前モデル・SO-1と共通。オプションはライトスモーク/ダークスモーク/シルバーミラー/ブルーミラー/レインボーミラーの設定。画像は別売のシルバーメッキミラーシールド。品質は低め。傷や落ちない汚れなどが普通に存在する。歪みは無いという点は救い。

純正のスモークも入手したが、こちらは品質に全く問題なし。他のブランドもそうだが、台湾ブランドのミラーシールドは、品質面に難があるように感じる。

■装備面…取り外し式チンバー
ある意味で目玉と言える別売オプションのジョー・ピース、及びブレスガード&チンカーテンセットは、面白味にあふれるものの、着脱に少なからずの手間と時間を要するという欠点を抱える。

システムそのものはシンプルなのだが、その単純さとは裏腹に、取り付け時の操作感は非常にタイト。ヘルメットを被った状態で行う動作としては、どうしてもストレスを感じさせられる。

また、その構造上、ブレスガードは面ファスナー(いわゆるベルクロ/マジックテープ)で着脱し続けるため、あっというまに内装(の、しかも目立つ部分)が酷く荒れていく、という弱点もある。これは普通の内装生地に面ファスナーをバリバリと付け剥がしするので、当然の結果。

どちらも設計上のミスとまでは思わないが、常日頃から使用するヘルメットとして割り切るには、厳しいものがある。

■装備面…付属品
取り扱い説明書の他、ジェット・ヘルメット・スタイルの際に使用するプラグが2個、そして品質の良い厚手のSOL・ヘルメット袋が付属。プラグは、ジョー・ピースを抜いた際に空くヘルメット左右の大穴を塞ぐためのもの。このパーツは標準で、同社の北米ブランド・G-MAX版の他、文中で触れているFly版にも付属する。

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■ネガティブ要素あれこれ
・難易度の高いチンバーの取り付け(※かなり面倒)
・期待したほどは顔面にフィットしないブレスガード
・フェイスガードの着脱の度にベリベリと痛んでいく内装
・能力ゼロに等しい顔面周辺の換気機能
・俺のシールドバイザーがそんなに曇らない訳が無い

外観に憧れて衝動買いすると、辛い結果に繋がるかも知れない例。

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■海外にて展開される同等品について
同型品であるFly Touristは、標準でセミ・スモーク・シールドやジョー・ピース&フェイス・パッド、そしてサン・バイザー(取り外し可能の日除けひさし)が同梱されるなどの相違点がある模様。

その分だけ台湾SOL版よりも割高な価格設定のFly版だが、専用バイザーは恐らくは北米仕様でしか入手できない要素なので、そこに魅力を感じるのであれば、北米Fly版を選択する意味は十分にあると思う。

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この記事へのコメント

2014年7月16日 12:24
こんにちは。

内容のある記事で圧倒されました。

ありがとうございました。
コメントへの返答
2014年7月21日 19:33
こんにちは。

あれもこれも、と書いているうちに、このような長文になってしまいました。もっと、上手にまとめられるように、努力したいと思います。

ありがとうございました。

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