
アベノミクスについて賛否両論ありますが、問題なのは増税に賃金上昇が追いついていないこと。
これについて三橋派VS上念派でいざこざが起きているようです。
これって全く無意味とは言わないけれど、バカバカしいいがみ合いで、所謂保守層の分裂に繋がる危険な状態。
実際の消費傾向と無関係に増税をきっかけに、商品価格のみ加速度的に上昇するのを警戒するのが三橋派。
賃金上昇がしっかり着いてくれば、価格上昇が先行する状況は無視できるとするのが上念派。
過去、高度成長期のインフレ率は33%で、賃金上昇率は30%で3%マイナスの状態。
それでもみんな目一杯お金使ってたし、国内で実物経済の活動が活発だった。
お金が二倍になったら二倍食べる人は居ないし、家を二軒買う人もいない(投機目的でっていうのは有ったけど富裕層がメイン)
食費等生活の固定費が十分にカバーできており、労働市場も活発で生活そのものへの不安がなかったので、安心して余剰金を消費に回せていた。
今は生活費ギリギリの状態で、将来への不安から余剰金は貯めこむ状態。まだまだ消費を活性化させることはできない。
金融緩和と公共投資でお金を市場に出し、徐々に経済が持ち直しつつある中で、「成長戦略」は絶対やってはいけないのだが、”この道しかない”と言ってやろうとしているので、スタグフレーションの危険性を孕んでいる。
「成長戦略」を危険視しているのが三橋派で、切り分けて考えてるのが上念派。
どっちも正しいけど立ち位置の違いから見え方が違うだけ。
バブル崩壊までの高度成長期のようになるまでは三橋派の考え方で、金銭的不安が解消されれば上念派の楽観論でいいと思う。
米国の国内事情を汲んだバブル景気の時はアクセル全開でブレーキが付いてない状態だったけど、今はブレーキ踏んだままアクセル吹かして「前に進まない!」と言っている状態。
「成長戦略」の何が悪いのか?
構造改革・規制緩和・既得権益の破壊
これがまずい。
インフレ期に行う物価下落・消費性向縮小のための政策を、デフレ脱却目前に行えば当然「成長」するはずがない。
そこへ既得権益の破壊とくれば、辛うじて生き残った産業分野がダメージを受け、雇用不安を加速させ経済は必ず縮小する。
富裕層はデフレで価格が低く押さえられれば富の損失が少ないので歓迎する。
庶民は物価下落と共に賃金も下がって、生活費だけで手持ちが尽きて余計な消費はできなくなる。
こんな状態で消費税を増税したらどうなるかなんて、東大出た馬鹿以外はだれでもわかるはず。
賃金上昇と消費の活性化に依り、多くのお金が市場を巡り税収が増える。
賃金が上がらないまま物価上昇が先行し増税したならば、僅かなお金しか市場に流れず税収が増えない。
至極簡単な話です。
社会保障費を盾に増税を煽っている財務省やマスコミは、意図的に経済悪化を目論んでいると見て間違いない。
貧困が理由で毎年3万人が自殺してるのに、それでもやめない愚かさを何故誰も指摘しないのか。
あ、人口減少させて移民の口実にしたいのかな?それならありだわ。放置するだけで勝手に死んでくれるし、結婚しないから税金も高く取れるし子供も産まない。
すげー戦略だわ。
誰が?何のために?
さぁ?w
情況証拠なので明言はできん罠。
でも明らかにおかしいことは誰にでも理解できるはず。
自民党自体が決して保守ではなく親米左翼の色合いを強くしている中、政党に拘らず政治家の素質を見てイカないと、頭が混乱してしまうでしょう。
個人的には中川昭一の死を無駄にしようとしている麻生太郎の本心が知りたい。
G20で語った内需拡大に依る経済の安定的発展とは何だったのか。
麻生政権は確かに良い政治をしていたのに、今じゃ全く逆を向いてしまっている。
民主党みたいにあからさまじゃないだけで、やっていることは同じ。
第一次安倍政権同様、今回も自民党内での脚の引っ張り合いが行われているものと思われる。
なのに助け舟を出さない麻生太郎は何を考えているのだろうか。
麻生ファンとしては「ぐぬぬ」である。
今回の選挙もマスコミの思惑通り、投票率低下に依る予定した結果を導き出して喜んでいるようだが、それを見て一般人が鵜呑みにしているのが怖い。
経済政策にしても、増税と増収の違いすら理解していない人がほとんどだろう。
売上と利益の違いなら分かる人であっても。
エネルギー安全保障と経済政策。この二点をしっかり見守って、おかしいと感じたら政党や政治家に対してどんどん意見しましょう。
政治家だって新聞読んで判断しちゃう人が大半なのです。
意見しないと「これでいいのだ」となってしまいますので。
政治家への意見は日本人なら誰でもできます。
選挙後もしっかり政治に目を向けて、政治に参加していきましょう。
Posted at 2014/12/17 19:45:17 | |
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