
206をことさら持ち上げるわけではありませんが、206がまだカタログモデルだった頃はプジョー全体の販売台数(正確には新規登録台数)はわが国では年間1万台を超えていました。
たまたまではありますが私の206は2003年式で、その年の15,330台をピークに台数が下がり、2007年以降は1万台を割り続けています。
ちなみに2010年は6,021台ですので、ピークの半分以下ということになります。
2009年の4,365台からは大幅にジャンプアップした格好ですが、あまりいばれた話ではありません。
現在のカタログモデルはどれもおおむね好調なようですので、2011年はさらに伸ばしてくるかもしれませんが。
台数が多かった時期を支えたのが206であることに疑いはありません。
2003年は206は新規登録が8,657台でプジョー全体の半分以上、輸入車全体でも10位に食い込んでいます。
ちなみに2004年も6.693台で13位と健闘しています。
明らかに進化してトラブルも減っているはずの現行モデルですが、いちばん小さい207(写真左)でも全幅が1,750mmあり、「幅で33」の世界に入っていることが販売減少の大きな原因ではないかと考えています。
安全基準などの問題もあり大型化はやむを得ないところかもしれませんが、常勝VWゴルフは別格として、同じVWのポロが毎年ベスト10を外してこないのは、やはり日本で言う「5ナンバー枠」に収まるサイズがかなりモノを言っているからだと思います。
地方である富山でも駐車場事情の悪い店舗は多いですし、抜け道的な道路は狭いところもまだまだ多いです。
私自身、今やヴィッツやスイフトよりも小さい「全幅1,680mm」に実はかなりありがたみを感じています。
私の住まいの駐車場は、集合住宅ということもありますが、308あたりの1,800mmオーバーともなるとかなり気を使いそうです。(となりにト●タの某超高級車がいるのでなおさらです)
私は仕事で4トントラックにも乗りますので幅については「乗ってしまえば」という話かもしれませんが、特に女性にとって全幅33サイズというのはひとつの壁になっているのではないでしょうか。
世の中の半分を占める女性が敬遠しがちになれば台数が落ちるのは必然です。
日本車のエントリーモデルがギリギリでも5ナンバーを死守してくるのも、やはりセールスを考えれば女性を無視するわけにはいかないからでしょう。
207の後継となる208はややボディーサイズが小さくなる方向、また3気筒エンジンの導入も?との情報が出ています。
個人的には「小さなプジョー」の復活を望みたいところですが・・・。
(数値は「日本自動車輸入組合」のデータを参照しました)
Posted at 2011/12/03 22:28:15 | |
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