遅延OFF
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
エーモンから出ているタイマーユニットと同じ動作をする代物です。
ACC電源などがOFFになっても電装品を一定時間作動させることができるものです。
あれば色々な使い方ができると思います。
最も基本的な構成部品が、これです。
パワーMOS FET(2SK2232)とコンデンサ、抵抗を用意します。
※LEDなど小電流の物には、2SK2231でも十分だと思います。
配線の基本
まずはMOS FET(画像の黒い物)
数字が書いてある方から見て左から、+電源(①)・電装品からのマイナス(②)・ボディアース(③)と繋ぎます。
次に、MOS FETの足の①と③を抵抗で繋ぎます。
そして、コンデンサを同様に繋ぎます。
コンデンサを繋ぐ時は、①にコンデンサの+、③にコンデンサの-を繋ぎます。
上から、MOS FET本体・抵抗・コンデンサ・赤黒各線の順に接続したら基本は終わりです。
単純に考えるなら、MOS FETはアース用のリレーでしょうかね?
MOS FETに繋いだ赤線(+)から黒線(-)に電気が流れると、青線から黒線へ通電します。
ただし、赤→黒線間の通電が切れれば青→黒線間の通電も切れます。
そこでコンデンサに蓄電しておけば、赤線からの+電源が切れた後もコンデンサの放電により青→黒線間を繋ぐことができるわけです。
この場合、コンデンサの容量と使う抵抗値によって時間が変わってきます。
例えば、100μFのコンデンサと100kΩの抵抗を使えば約20秒程度通電し、この時間が遅延時間となるわけです。
半固定抵抗を使えば、任意の時間に設定可能になります。
※画像のモノは実験用に2200μFのコンデンサと100kΩの半固定抵抗を使用。
これで最大2分程度の遅延が可能。
2
これを使うときに面倒なのは、遅延させたい電装品の+電源は別途必要だということです。
あくまでも、マイナス側の接続を制御するものです。
車の場合、電装品のほとんどがACC電源で動作します。
これをACCがOFFになったときも作動させたいならば、バッテリーから直接電源を取ることが必要になります。
ACC電源が切れたときにだけバッテリー電源を繋ぐには、リレーを使って、バッテリー電源を制御します。
使用したリレーは、omron G6A-274P。
5極リレーでコイル作動電圧はDC12V。
リレーの接点部はDC30Vで2.0Aか、AC125Vで0.5A以下。
小型のコイルなので、10Aも流すと過電流でリレーが壊れます。
3
コイルの+入力(①)はACC電源と繋ぎ、-(②)はボディアースへ(MOS FETのアースと共用)繋ぎます。
そしてバッテリーからの電源を③に、④は電装品の+へ繋ぎます。
要は、ACC通電時はリレーが作動し、バッテリー電源と電装品+電源間が通電しないようにします。
※電装品がACCオンで動作している場合。
ACCがOFFの時はバッテリーからの電源で電装品が通電しっ放しのように見えますが、アース側をMOS FETで制御するので、MOS FETが動作していない場合は電装品も作動しません。
4
ここで単純にはいかないのが電気の面倒なところでしょうか?
このままACC電源をリレーに回すと、コンデンサの放電もリレーに回ってしまい、肝心の遅延ができません。
そこで、ACC電源とMOS FETの間に整流ダイオード(1A)を割り込ませ、コンデンサの放電がリレーに回らないようにします。
ACC電源とリレーの分岐は整流ダイオードの手前(車両側)で行います。
車両側と繋ぐ配線は5本になります。
赤がACC電源
白がボディアース
黄がバッテリー電源
青が電装品+
黒が電装品-
今回作ったのは、
コンデンサが25V100μF、抵抗は27kΩで、約5秒の遅延が可能です。
初めて扱う部品で説明がうまくできないうえ、細かい写真もないので、解かりづらいと思います。
作るのは手間でしょうが、DIYで作れれば市販品を買うよりずっと安価にできます。
今回購入した部品代(参考までに)
パワーMOS FET @189円
コンデンサー @42円
抵抗 @21円
リレー @525円
ケース @94円
計 871円
※半固定抵抗 @42円
ちなみにエーモン製タイマーリレーは、@1980円で売ってました。
5
おまけ。
これは、バッテリー電源ではなく、コンデンサの放電のみで電装品を使うよう図ったものです。
単純ににLEDを点灯させるだけのような場合はこれで十分です。
車両と繋ぐ線はやはり5本。
作るのはもっと面倒ですがね(;´∀`)
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