2012年10月23日
夜の峠道。
それは「予想外の出来事」が起こる。
その出来事とは、時として「物理的な物」であったり、また時としてそれ以外のことであったりする…
-序章-
10月20日(土)
仕事が押してしまい、待ち合わせ時間より遅れて現地に到着する。
場所は群馬県のとあるイタリアンなお店である。
そこにはすでに今回一緒にツーリングをする方が食事をして待っていた。
一人はみん友さんのAさん。
もう一人はみん友さんの友達であるBさん。
そこに私を入れた3人でのツーリングである。
イタリアンなお店で美味しい食事に舌鼓を打ちつつ、談笑をする。
その後、今回のドライブルートや走行順を話し合う。
走行順は、この辺りの地理に詳しいBさんに先頭を走ってもらい、続いてみん友のAさんが続き、最後尾に私が走る順番になった。
ドライブルートに関しては、この辺りの地理に詳しくない私には大雑把にしか理解出来なかったので、詳しいことは分からないが、「上毛三山パノラマ街道」を走行し、赤城山や軽井沢、草津方面にいくルートであったと思う。
この時は夜の峠ドライブに対して「楽しみ」という感情と、「気を付けていこう」という気持ちと、1割ほど峠道に対して甘い考えがあったかもしれない…
-峠道での物理的恐怖 其の一-
イタリアンなお店を出発し、3人のツーリングがスタートする。
赤城山を越え、適度な緊張感と高揚感を覚えつつドライブが続く中、片側1車線の2車線道路で進行方向に対して左側が田んぼ道、右側が山裾の民家がチラホラ立ち並ぶ道にて3台連なって走行をしている際に、突如先頭を走行しているBさんの車が右に移動したのが見えた。
その直後、2番目を走行するAさんの車も右に移動する。
「何かある…」本能的に危険を感じ、対向車線から車が来ていないことと、後ろから車が来ていないことを確認しブレーキをかける。
最後尾を走行していたことが幸いだった。
余裕を持って対応出来たことと、何が起きたかを冷静に見ることができた。
まず、先頭を走っていたBさんの走行ラインにタヌキ(イタチ?)が突然進入し、それをかわすための右移動であった。
Bさんはうまくタヌキをかわし、Aさんもタヌキをかわそうとしたが、何を思ったかタヌキは一度田んぼ側に戻るものの、Aさんがタヌキの横を通過しようとした際に、Aさんの車に突撃をする。
そのため、Aさんはタヌキを避けれず左リアのホイール部分でタヌキを轢いてしまった。
轢かれたタヌキはキリモミ回転しながら田んぼ側に吹き飛ばされてしまった…(タヌキ、ごめん…)
-峠道での物理的恐怖 其の二-
タヌキを轢いたあとも目的地までドライブは続く。
ちょっとした動揺を抑えつつ、夜のドライブに対して緊張感と集中力を高めていく。
田んぼ道を抜け、林に囲まれた峠道に入る。
明らかに「山の中」という峠道で次の「予想外の出来事」に遭遇する。
林の中の峠道をひた走り、右コーナーを曲がっている際に、私の前を走るAさんが不自然にブレーキを踏む。
自分の中の危険感知センサーがビシビシ働く。
コーナー中のブレーキでもスピードを出して走行していたわけではないので、そこまで車の挙動は乱れずにスピードを落としていく。
そして、コーナーを曲がり切った先に見えたものは…
でかいイノシシである!
今まで実際に見たことがあるイノシシは「うり坊」ぐらいの大きさしかなかったが、今回のは今までで一番の大きさである。
車でぶつかれば確実に自走が出来なくなりそうな大きさであった。
イノシシの横を徐行気味に通り過ぎ事無きを得る。
-峠道での物理的恐怖 其の三-
夜の峠道のドライブということで、今回のツーリングを楽しみにしていたわけだが、実際に深夜の峠道を走行すると楽しむどころの話しではない。
ある程度先が見えるコーナーであれば自分の走行ラインなどを予測し、ステアリングの舵角や進入スピードを読めるが、夜の峠道ではことごとく今まで自分が培ってきた「予測」が通じないのである。
もちろん、大して峠道を走り込んでいるようなこともしないし、ドライブコースは首都圏の夜でも明るい道がほとんどなので「予測能力」が低いので通じないのは当たり前の話ではあるが…
夜の峠道ということで多くのものが「予測」の妨げになるのである。
前述した動物もそうだが、走り屋防止のキャッツアイやカマボコ状のデコボコがコーナー中に設置されていると非常に走りづらい。
さらには砂利や雨水を排水する鉄板などは不安定な挙動のときに乗ると、一瞬トラクションを失う感覚があるのでこれは怖い…
そして街灯の無い峠道はとにかく暗く、先が見えないため予測がし辛く綺麗にコーナーをトレース出来ないのである。(運転が下手なだけとか言う突っ込みはなしで…)
予測を見誤った場合はそれこそゾッとする思いをする。
左側が崖になっているような右コーナーでアンダーを出した場合、それこそ全身の毛穴が開く体験が出来るようだ。
もちろん運転の基本である、コーナーの前にしっかり車速を落としブレーキを終わらせ、コーナーの出口をしっかり確認していけばそれなりにちゃんと走れるが、まったく「乗れていない」感覚になる。
要は気持ちの良いドライブではないのである。
スピードを出してキレイに早くコーナーをクリアするということではなく、自分の思い通りの運転が出来ないということである。
何度も走りこんで道を覚えれば気持ちの良いドライブが出来そうだが、そんなにしょっちゅう来れる距離でもないので難しい問題である。
どうすれば初めて走る峠道を気持ち良く、かつ安全に運転出来るのか?
今後の課題である…
-峠道での恐怖 物理的なものではない何か…-
今回のツーリングで私が一番精神的にやられたのはこれである。
それは突如私を襲ってきた。
まったく予想だにしないことであった。
色々と夜の峠道の恐ろしさを味わってヘロヘロ気味になって運転している最中、なんとか元気を出そうと車内に流れる音楽に合わせて歌いながら運転していると、明らかに車内の音とは違う音が耳に入ってくる。
今まで12年間車を運転してきたが、聞いたことのない音である。
一瞬にして歌っていた歌を止め、周りの音に集中する…
急な出来事に一人で焦る…
しかし今走っている道は峠道。
一瞬も気は抜けない。
音は次第に一つのうめき声のようなものに聞こえ始め、身体には冷や汗と鳥肌が浮かび始める…
「これは…かなりヤバイ!!」
前を走るAさんもBさんも普通に走行しているので、自分だけが聞こえているのか?
さらに焦るがそれでも運転には集中し、言い知れぬ不安感をぬぐいつつステアリング操作と3ペダルの操作に集中する。
その直後、前を見ている自分の視界の左端に何かを捉える。
それは…
「メロディーライン おわり」の看板であった…
………こんなオチですいませんm(_ _;)m
実際にメロディラインの音楽って、車内で音楽聞きながら聞いてたらよく分からんですよ(・∀・;)
深夜ということもあって、勝手に脳内で怖いものと認識してしまったせいもあると思いますが、本当に「うぅぅぅぅう…」とか「おぉぉあぁぁぁ…」とか聞こえたんですよ…
まぁ、メロディラインの起点の看板を見落としていたのも問題ですが…
休憩ポイントでメロディラインのことをみん友さんに話したら、「そうですか?」と一言で返されました(;▽;)
それにしても、夜の峠道は本当に怖かった…
少し車の運転をするのが怖くなってしまい、夜ドライブに行けていないLNDでした(ノω<;)
今回のツーリングでも自分の運転を見直す機会があったり、新しい出会いがあったり、車中泊したり、温泉入ったりと色々な経験が出来ましたw
計画してくれたみん友さんに感謝!(*´∀人)ありがとうございます♪
Posted at 2012/10/23 17:15:11 | |
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