さて、
前回のブログの続きです。
今回は工作の時間です。
でっ きる~かな でっ きる~かな はてさてフム~♪
私には
ゴン太くんのような助手?弟子??はいないので、作業は淡々とすすみますよ~w
で、まずは
手に入れたプリウスの純正リヤカメラなんですが、コネクターが1個ついてますがピンアサインが不明。
黄色、赤、黒が2本の計4本
必要な信号から想像するに、Video(+)、Video(-)、電源(+6V ?)、電源(-) があるはずなので、おそらく
黄色=Video(+)
赤=電源(+6V ?)
黒=Video(-)と電源(-)... おそらくボディアースなのでまとめて繋いでOK?
な感じなのかと思います。
さらに、黄色の隣の黒線がVideo(-)、赤色の隣の黒線が電源(-)なんでしょうかね。
とりあえずググって確認。
う~ん…なんかよくわかんないけど多分オッケーでしょうw
(^_^;;
どうやら
純正のリヤカメラは+6V動作らしいので、別途電源を用意します。
電子部品屋さんへ行ってパーツを集めてもよいのですが、ICだの抵抗だの、基盤、ケース…1個々々買いそろえると結構かかるので今回はこれを流用します。
昔、
Seriaで購入した
USBシガープラグ。(108円)
この手のものは色々な百均で似たようなものが売ってますが、以前バラした時に「使えそう」って思っていたのです。
ついにその時が来ましたw
(
ダイソーで売っているヤツはもっと小さくて実際使うにはいいのですが、改造するには中身が詰まりすぎているのでボツ。 しかも中の部品が発熱して樹脂ケースが溶けて茶色く焦げた過去があるので怖くて二度と使いません!)
Seriaのはバラすとこんな感じ。
ちゃんとガラス管ヒューズが入ってます。
(ダイソーで売っているやつにはヒューズは入ってなかったです)
この黒いムカデが
レギュレータICといって、DC12V→5Vに変換する心臓部分です。
ちょっと読みづらいですが、「MC34063A」と印刷されています。
いわゆる百均で売っているUSBシガープラグのほとんどがMC34063A(もしくは他メーカが作っている互換のIC)を使っています。
本物はモトローラ製ですが、これも互換チップのようですね。
まずは、MC34063Aのデータシートをネットで調べます。
で、Seriaの回路とデータシートのリファレンス回路をじ~~~~っくりと見比べます。

データシートに出ているステップダウンコンバータ(電圧を下げる)の推奨回路をそのまま利用していますw
実際には、+Voutの先に270Ωの抵抗と緑LED(パイロットランプ用)が追加されていますね。
MC34063Aのデータシートには、この回路において、
Vout= 1.25×(1+(R2/R1))
と記載されています。
つまり出力電圧(Vout)は、入力電圧には関係せずR1、R2の抵抗の比率で決まります。
Seriaの基盤にのっている抵抗のカラーコードを読むと、R1=1.2KΩ、R2=3.9KΩなので、
1.25×(1+(3.9K/1.2K))=5.3125V
となるわけです。
ん?USBって5Vちょうどじゃないの??
試しに12Vをかけて出力電圧を計ると、

5.32v
(今後の改造に不要なUSBコネクタとかバネとかは既に外してあります)
あ、ほぼ計算通りですね。
え?USBって5Vぢゃなくていいの??
よくわからないけど先へ進みますw (^_^;;
(側面のシールには「5V±5%」ってあるから完全に規格外なんですが...。)
この出力を6Vにするには、R1、R2の比率を変えれば良いわけで、例えばR1を1.2kΩのまま変えない(R2を変える)とすると、
6=1.25×(1+(R2/1.2K))
R2=((6/1.25)-1)×1.2k=4.56KΩ
実際には4.56KΩなんて半端な値の抵抗は無いので、近いところで4.7kΩって感じになるのかな。
まあ、あとで調整できるように、ここは半固定抵抗を使います。

R2(Seriaさんの基盤上ではR3と印刷されている抵抗)を外して、替わりに10kΩの半固定抵抗をハンダします。
で、12V電源をつないで6V位になるように調整します。
10kΩの半固定抵抗のほぼ中央くらいなのでだいたい計算通り。

因みに、半固定抵抗を最大限調整すると、1.27V~9.67Vまで可変できました。
さらに入力電圧の12Vを9~15Vで振ってみましたが、出力電圧はほぼ6Vで一定でした。
つまり、バッテリーの電圧が多少不安定でも出力は一定のまま。
なかなか優秀ですね。(元の回路がねw)


あまり電流は流せませんが、他にもいろいろ使えそうなので2,3個作っておこうかな(笑)
さて、電源ができたのでカメラに繋いでみます。
ピンアサインは「本当か?」って感じですのでもしかしたら一発でカメラがお陀仏になるかもしれません。
とりあえず、カメラのメスコネクタが手に入らないので手持ちの小さいのに付け替えます。
◆

カメラの反対側は、先ほど作った電源とビデオプラグ
◆

◆

で、
◆

映りました!
居間のテレビに映してみましたがとりあえず問題なさそう。
カメラレンズの研磨はもうちょっとやった方が良いかな~。
画像がすこしモヤッとした感じですね。
(まあこれで見えなくはないし、小さい画面なら気にならないのかも…)
ふ~っ、長かった。
「できるかな 2時間スペシャル」くらいのボリューミーなブログでしたw
以上。
さて、取り付けはいつやろうかな?
<おまけ>
今回、SeriaさんのUSBシガープラグは素のまま(無改造)での出力電圧が5.32Vでしたが、気になったのでこの電圧でカメラを起動したところ、あっけなく映像が出ました(笑)
しかも最低稼働電圧は4V位
(4Vを切ると映像がノイズだらけになり、もっと下げると映像が全く出ません)
上の方は8Vまでは確認しました。
(恐らく9V位でも大丈夫とは思いますが、カメラを壊してはシャレにならないのでw)
なので、何も電圧改造しなくてもよかったような…(爆)
いや、安定動作をさせるなら多分必要なんでしょう。
(*´Д`)
そういうことにしておこう…。
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Posted at
2016/03/03 17:28:39