ササッと始めますよ。
( ´艸`)
まずはホンダから。
ホンダは古くから二輪との関わりが深く、自転車に取り付ける補助エンジンやオートバイ製造で成長して、初期の自動車にはオートバイからの技術がかなり取り入れられていました。

S600、S800
(2台まとめてw)
白いほうがS600、赤いほうがS800です。

見分け方は、S800のほうがボンネットの運転席側にポコッと出っ張り(デザイン上のアクセントで、特にエンジンと干渉する部分は無いのであくまでもダミー)があるのでわかります。
他にもフロントグリルの形状が違っていたり、リアのテールランプの形が違うのでわかりますね。
どちらも1966年製(登録?)のようですが、S600は1964~1965年(12月に生産終了)なのでホントの最終製造なのかも。
ちなみに、S800はS600の後継で、1966年1月~1970年5月の製造。
「エスロク、エスハチ」の愛称で有名な車ですが、デザインは「第9回全日本自動車ショー」(東京モーターショーの前身)で発表された2シーター・オープンカーの
S360が元になっています。
その後、エンジンを500ccとして1963年に
S500が市販化。
(実際には製造・販売期間が数ヶ月と短く、実際500台程度しか販売されなかったからかあまり知られていないようです)
翌1964年にS600が販売開始。
どちらも、オープンタイプのこのスタイルが有名ですが、数は少ないが一般的な屋根がある「クーペ」も存在します。

Z GL(初代 後期SA型)
年式見忘れましたが、1972~1974年頃のものだったと思います。
ボディはこの2ドアのクーペのみ、エンジンは2気筒SOHCの360cc(前期は空冷、後期は水冷)
デザインでは、リアのガラス部分のみが開くガラスハッチが特徴。

しかもこのガラス周囲が黒い樹脂パーツで囲われているため、その外観から
「水中メガネ」とも呼ばれています。
この初代は1974年で 終了しますが、1998年に2代目(PA1型)が復活します。

シビック 1200RS(1975年式 初代SB1型)
モデル中期に追加された76ps、5MTのスポーツモデル。
シビックは、ホンダのラインナップでは現在まで途切れず続く息の長いモデルです。
(ホンダは、1代で終わって数年後に同じ名前で復活するパターンが多いですがw)
この頃はオイルショックに排気ガス規制で各自動車メーカにはつらい時期でしたが、ホンダはこの初代シビックに
CVCC(Compound Vortex Controlled Combustion)という「副燃焼室を設けた希薄燃焼方式エンジン」を導入し、これが世界的に大ヒットとなりました。

デザイン的には初代Zをそのまま大きくした感じ。
この初代からすでにFF、ハッチバックタイプの2BOX(後でセダンタイプも出ますが)という基本スタイルは出来上がっています。

バモス・ホンダ(1972年式 初代TN360型)
ジープなどのクロカン車のようでもあり、バギーのようなレジャーユースとも思われる変わったデザインですが、当時はあくまでも軽トラックT360をベースにした「貨物車」として開発されたようです。

実際、エンジンはフロア下に搭載されて後輪駆動のみ(4WDは無し)、タイヤもオフロードを走るにはかなり小さい。

全体的なボディ形状、飛び出たヘッドライト、前面の目立つ位置に取り付けられた補助タイヤ等、とにかく特徴だらけの車です(笑)

因みに、ネーミングの「バモス」とは、スペイン語で「さあ、行こう」(英語のLet’s go)という意味があるそうです。
続いてスズキ

X-90(1995年 LB11S)
1993年の東京モーターショーで参考出品され、かなり評判が良かったのでほぼそのままの形で販売された。
…が、実際にはあまり売れなかったようで、2年2ヶ月、総販売台数1348台で終了。

雑誌などでは見たことあるんですが、実際にこの車を見るのは初めてのような気がします。
前評判が良かったのに売れなかったとは、スズキも騙された感があるでしょうね。
時期的にはバブルもはじけた後だし、4WDブームもひと段落していたように思います。
ただ、同時期に販売された初代RAV4が好評だったことを考えると、「2シーター」というコンセプトが街乗りライトクロカン的な使い方に合っていなかったのかもしれません。

4Lモード、2Hモードもある当時では一般的なパートタイム4WD
初代エスクードがベースなのでモノコックではなくてラダーフレーム構造であり、実はけっこう硬派な4WDなのかもしれませんね。

アルトワークス RS-R(1987年 2代目)
元祖カッ飛び軽のワークス。
簡素で安価なスズキの主力車種アルトに、550cc3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジン+フルタイム4WD…ってマジバリバリなヤツ(笑)。

開発当時は何と78psの設計だったらしいが、運輸省の認可が下りなかったので最終的に64psにデチューンすることになったらしい。
この時の
「64ps」が現在まで30年近く続いている実質的な
「軽自動車の馬力規制」であります。
おそらく現在の技術なら、660ccで100psを超えるのはそう難しいことではないでしょうね。
二輪車も普通乗用車も馬力規制は既に撤廃されていますので、軽自動車もそのうちそうなるんでしょうか?
ボディも、ボンネットのエアインテークやツートンに塗り分けられたエアロでかなりド派手。

ジムニー(黄色:1970年 初代LJ10型、緑色:1974年 2代目LJ20-2型)
フェンダーからニョキっと生えてるサイドミラーや窓上側に回転軸があるワイパーがいい雰囲気ですね~。
見た目てきにはフロントグリルのスリット形状しか違いが無いのかな?
(LJ20のほうは後期型なので、車幅灯とウインカーが分離して左右2個ずつ付いてます)

エンジンは、初代は空冷、2代目は水冷なのでまったく違います。
(どっちも400ccの2サイクルエンジンですが)
なぜか後ろからの写真を撮り忘れていたりします(笑)
続いてダイハツ

コンパーノ・スパイダー(1967年 F40K型)
コンパーノはダイハツが世に出した最初の乗用車で、これはそのオープントップモデル。

ボディデザインはイタリアのデザイナーによるもので、フロントマスクには確かに国産車らしからぬ雰囲気がありますね。
(当時は海外の車を真似ているものも多く、そういった意味では国産車らしくないものが多かったかもw)

最初はライトバンタイプが販売され、2年後にこのオープントップタイプが販売開始。
最終的に、ワゴン、セダン(ベルリーナ)、ピックアップトラックも作られたとてもラインナップの多い珍しい車です。

タフト(1975年 初代F10前期型)
トヨタではOEM車を「ブリザード」として販売していたので、そちらの名前が記憶にある方が多いかも。
当時の
クロカン車は、ジムニー等の軽4駆とランドクルーザー等大型のものに2分されていて、その間を埋める目的で作られた。自社製1000ccのガソリンエンジンを搭載したロウアー・ミドルクラスのクロカン車。
後にトヨタ製のガソリンエンジンを積んだり、2.8Lのディーゼルエンジン(自社製)を積んだものもラインナップに追加された。
因みに、トヨタにOEMされたのはマイナーチェンジ後の1980年からで、フロントには長円形の横長グリルが付いて「ミニ・40ランクル」風のイメージになっていました。
お次はスバル

スバル1000
(左は言わずと知れたスバル360)

まあ、昔のスバルはどの車も他社に比べて垢抜けないものが多かったです。
デザインに関してはこの車も否定は出来ません。
その反面、メカニズム的にはどの車も面白いところが多数あります。
エンジンは既にスバル伝統の水平対向EA52型(4気筒1,000cc)でアルミ製の非常に軽量なもの。
それをフロントに積んで前輪で駆動するFFレイアウト。
(当時はFFなんてまだ珍しかった)
駆動輪となる前輪のトラクションを上げるため、重量物となるスペアタイヤをフロントのエンジンルーム内に配置。
フラットな水平対向エンジンでないと成立しない独自のレイアウト。
前にも書きましたが、実は私の親父が初めて買ったのがこの車。
まあ懐かしいったらありゃしない(笑)

アルシオーネ VRターボ(1985年)
いかにも昔のスバルらしい無骨なデザインです。
ただ、海外(アメリカ)では結構好評だったらしいのですが、当時の為替変動による価格の上昇で次第に商品力を失い販売は低迷。
エンジンを1.8Lから2.7Lと大型化するも復調はしなかった。
これ、夕張へ行く途中の車屋さんに何年も前から飾られて(値段も何も付いていないのでたぶん売るつもりはないみたいw)いるんですよね~。
写真はないですが、ドライブゲーム風(?)のオレンジ色のデジパネメーター、「F」の形にも似たステアリング等々、随所にツッコミどころ満載ですw

アルシオーネSVX(1993年)
車名に「SVX」(Subaru Vehicle X)が追加され、初代
アルシオーネとはまったく別物の車になります。デザインはジウジアーロ。
スタイリングに関しては、(個人的には)文句なしのカッコ良さ。
プレステ「グランツーリスモ」シリーズでは常に愛車の中に入ってましたよw

エンジンは専用の6気筒3.3Lボクサーエンジン。
ただし、あえてターボは搭載せず(240ps)、扱いやすさを狙ったようです。
スバルとしてはかなり意欲的なスペシャリティー・カーだったのですが、残念ながらバブルがはじけた後で特にこの手の車は売れなくなっていた時代。
結局この後、大排気量スペシャリティー・カーからは手を引いてしまいました。
残念ですね~。
次はいすゞ

ヒルマン・ミンクス(1962年 2代目PH100型)
既にトラック・バス等の商用車を製造していたいすゞが最初に手がけた乗用車。
英・ルーツ自動車のヒルマン・ミンクスをノックダウン方式により製造。
この2代目が販売していたころは、既にベレルやべレットなど自社開発の車も製造・販売していたが、人気があったためマイナーチェンジを繰り返し結構長く販売されていたらしい。

べレット サルーン 1500デラックス(1965年 PR20型)
最初は主力であるこのセダンタイプの「サルーン」が販売され、その後クーペタイプのスポーツモデルである「GT」および「GT typeR」が販売される。
とにかく軽量・コンパクトであり、特にGTシリーズはモータースポーツの世界に数々の名を残している。
珍しいオレンジ色の「高速有鉛」ステッカーが!
(高速有鉛:一般走行時は「無鉛ガソリン」指定だが、山道や高速走行時は「有鉛ガソリン」の使用が推奨されている)
フロントやリアのデザインがGTモデルとはまったく違います。

117クーペ(1972年 初代)
特にこの初代は「ハンドメイド・モデル」とも呼ばれています。
まず、このボディデザインがあの「ジウジアーロ」というのは結構有名な話。
そのデザインを忠実に再現。
で、当時のいすゞの技術では、この複雑な曲面を多用したボディはプレス加工機では製造できなかったようで、ボディの大半は職人による手作業で作られたとのこと。
なので、製造台数は3年でも2,500台に満たなかったようです。
かなり希少価値の高い車なのです。
最後は日野

コンテッサ1300セダン(1967年)
初代は900ccでこちらは後継の1,300ccモデル。
コンテッサは日野自動車が独自で開発・製造した唯一の「普通乗用車」です。
デザインはミケロッティ。

グリルレスな顔つきがとても個性的な1台。
エンジンは後ろに搭載され(なのでフロントにはグリルが無い)、当然後輪駆動。
どことなく似たレイアウトのVWカルマンギアのようでもあり...w

特にリアのデザインが特徴的で、リアエンジンゆえ他の車には無いスリットの開いた吸気のためのグリルがあって、これがまた綺麗なんです。

因みにこの車、なんと日本初のディスクブレーキ採用車(ただしフロントのみ)なんです。
※4輪すべてにディスクブレーキを採用したのはトヨタ2000GTが初です。
以上で国産メーカーは全部紹介終わったかな?
で、最後に「オマケ」で次回「パート⑤」に続きます。