ちょっとやることが多いのにこなせていない感甚だしい師走の今日この頃。
どうも、H-TECです。
さて、パーツレビューのほうにも書きましたがこの数週間というものエキマニ・マフラー取り付けというわりかし素人な整備に、かくも格闘することになるとは思ってもおらず自分でも驚いています。
そのうえ、今回の件で大変みんカラとみん友の皆さんに助けられたというハートウォーミングな体験も感謝の意を込めて綴りたいと思いました。
つーわけで、本日のテーマは今回のエキマニ・マフラー交換にまつわる格闘物語と、それにまつわる数奇なお話ついて書いてみます。
「半年はノーマルで乗るよ。」そう公言しましたので一応は約半年(?)エンジン系に手を付けずにきましたが、やっぱりどうしても吸排気のレスポンスがなあ…と、乗っているうちに見えてきたので今回はまず排気から手をつけることにしました。
で、エキマニ・マフラーチョイスのうえで考量される要素としては
・全体のレスポンス向上
・VTEC手前での糞詰まり解消
・2本出し(格好いいから)
・音(性能関係ない。)
正直なところ、EKのレスポンスを知っているとCL1の"もっさり感"は結構ストレスだったりします。そのぶん、下のトルクが太いってのは事実なんですが。
かといって、EKほど過激に高回転に振るのも正直街乗りがめんどくさいしなあ。さらに、いい加減オトナの事情で直管ライクなマフラーとも言ってられないしなあ。
それに、はったりツインテールだけど1本出しにしたら下のトルクも犠牲になるし、何よりユーロなカンジの見た目は犠牲にしたくないしってことで、ツインテールは譲れませんでした。
そんなこんなで(端折りますが)決まったプランがエキマニ、マフラーともに
無限か
フジツボの二択となりました。
まあ、どちらも最終的に判断する材料になったのはコストなんですが、マフラーに関しては個人的な音の好みと見た目の好みです。純正ぽくテールがスラッシュカットになってて、滑らかな音が欲しかったってだけです。
そんなわけで早速エキマニ購入。
某オクは便利ですね。程度良好品を新品2割安くらいでゲット。サクッと付けちゃうよー。と思っていたのですが…
アレ…
外れん?
いや、エキマニなんてさ、ナット外してガバっと取るだけじゃん?
そんなのは、しょっちゅう分組してる作業用車両とかレース車両の話です。これだから現場を知らない整備士はダメですね。と、自己嫌悪に。
諦めてスーパーオートバックス持って行きました。最初からそうすればよかったんだ。
そんなこんながありましてエキマニの件は一段落。エキマニの効果やその他については
パーツレビューに詳しく載せましたのでそちらを。
さて、エキマニの効果を体感したかったため敢えてマフラーノーマルのままエキマニを換えたんですが、特性がわかってくるとやっぱりマフラー抜けたほうがいいよなあ。と思えてくるもので、予定通りフジツボのLegalisRを購入へ。
ここでまた私の個人的なわがままが発動するのですが、レガリスが静かなマフラーであることは各レビューによって調査済み。しかし、新品買ったらそれこそ消音材もバッチリ残ってて静かなんだろうなあ…つまらんなあ…。だったら、中古品でちょっと抜けてたほうが個人的には好みなんじゃないのかなあ。なんて思ってしまって、「敢えて中古の」マフラーを探しました。
しかし、さすがは人気商品だけあって某オクをもってしても無限マフラーを凌ぐ競争率。出品されてもなかなか落札できずに数週間。
そんな折にほどよく使用してありそうなマフラーを格安でゲット。
評価等を調べるために出品者様の落札一覧を眺めていると、何やらとても熱心なアコ乗りのご様子。
うーん、これはもしや、みんカラにいるのでわ…?
私のスネーク体質がついPCに手を伸ばしてしまい、何やらそれらしきユーザーを発見してしまったのをきっかけに仲良くさせていただいたのが
@KuRIさんで、購入(笑)と書いた理由です。世界は狭いですね。お世話になっております。
さてさて、マフラー交換こそ楽勝な作業でしょう。と思ってサクッと片付けるつもり(2回目)でしたが、いま思えばこのサクッとこそが死亡フラグでした。
うーん、外れん。
外れないならまだしも、ボルトがなんか朽ちている…。
これは重症です。
困ったときのSAへと駆け込んだ(2回目)わけですが、これまたどうしてSA前橋のピットクルーも困った様子。何やらと聞いてみると、どうやら朽ちたナットの頭が綺麗に削れて12.5mmとかいう意味わかんないサイズになってるご様子。ナットプライヤで回しても多分スタッドボルトもろとも飛びますよ。というテンパイな宣言を告げられました。
これに似た状況が
Kurofune_EK4さんの奮闘記にあるので写真付きで見るとわかりやすいと思います。
提示された選択肢としては①触媒ごと下ろして交換(触媒購入)②ナット&ボルトをサンダーで飛ばして新しくボルト立て直し
さてどうしたもんか。
ボルトを立て直すのは堅実な手段の気もするけど、そこまでの整備をオートバックスに頼むのもなあ…と思ったのと、腹をくくって自分でやるだけの時間がないっていうのでちょっとネガティブ。
かと言って触媒を購入するにしてもCL1の純正なんてそう出てきません。まして、高いし。
藁にもすがる思いでみんカラのアコトルスレにて募集をかけたところ、なんと提供者が現れましてあっさり譲っていただくことに。以降仲良くさせていただいてますのが
@無双さんです。お世話になっております。世界は狭いです。
そんなわけで駆け込み寺SA前橋に駆け込むこと3回目。
やっとこさ交換に至りました。今考えると触媒手に入れた時点で自分でも出来たんじゃないかと思いますが、まあいいや。
結局外した純正マフラーは触媒-センターパイプ-テールパイプのいずれの結合部分も外れず、インパクトかけてもダメだとのことだったので処分していただきました。そりゃあ11年付けっぱなしだったんだもんね。お疲れ様でした。
で、レガリスを入れてみての所感。
性能的には非常にエンジン特性に素直な印象。よくマフラーを替えると、「ある回転域帯においてはレスポンスがよくなって、代わりに犠牲になった回転域が生まれる」ってことがありますがそういうのは一切無い印象です。効率化でもう少し高回転寄りになるかなあと思っていたのですが、そんなこともない様子。エキマニでしっかり太らせた中速トルクをそのまま引き出しています。詳しい話はこれまた
パーツレビューのほうで。
そしてやはり狙った通り「新品ほど静かすぎないけど直管ライクなほどうるさくはない」私好みの音量、音質です。正直な話、EKのほうでも音質には結構拘ってて、よくフルストレートのマフラーが出してるようなバリバリした音じゃなくて、管楽器みたいな滑らかな音がいいなあ。というのが好みなんですがレガリスもその類のマフラーだと思います。これは音楽的な理屈で考えると「出口に向かって径が大きくなる」といい音になるっていう原理です。(振動波やパルス云々の話はちょっと分野違いなので省きますが。)ラッパの形状を想像していただければわかりやすいですね。
そんなわけで、無事排気系チューニング完了。まあ、サーキット等で必要が生じれば5ZIGENのBORDERあたりも考えなくはないんですが、とりあえずのところはこれで修行を積みたいと思います。
しかしまったく…
いやあ…
長かった!
エキマニとマフラーのためだけにこれだけのドキュメンタリーが生まれるとは正直思ってもみませんでした。純正で乗り続けるってのも恐ろしいことですね。改めて驚きました。
加えて、なかなかパーツの出てこないCL1界において譲ってくださったKuRiさん、無双さん、意見交換に付き合ってくれたKurofune_EK4さんに改めて感謝です。今回の件でみんカラやっててよかったと非常に感じました。これからもよろしくです。
さて、いつぞやに書いたベルヌーイの定理の話、マフラーの原理と特性を絡めて少し書いてみようと思っていますが、それは次回の記事で。