Hejsan.
この2か月ほど、めまぐるしく動いておりました故。ええ。
5月17日の朝、それはもう一瞬の出来事で、
その日のうちに下さなければならなかった数えきれないほどの決断。そしてシビックを捨てなければならないという現実。
正直、ただ終始の茫然自失。
こうやってブログをかけるのもやっとこさ理性的に理解できるようになってきてのことです。
思えば、免許取って最初に乗るクルマは絶対EKだと決めていて、
最初は親と共用だったために散々文句を言われながら、ド素人のくせに素人には乗りづらいチューニングを施していったものでした。
それでもあの環境の下で素直にクルマを知るという毎日を送って、月並みな言い方をすればEKとともに自分も少しは成長してきたのかなあと。
理想と理論の両立、格好のいいことを言えばそんな風に思いながら段々と真面目なチューニングで確実にステップアップし、量産車と言われたあの型をほぼ唯一無二の存在に仕立て上げる寸前だったときの事故だったということだけはいまでも残る悔いではあるけれど、或いは自分にとってある種の予定調和的なターニングポイントだったのかも。とも思う。
全てが必然と都合をつけてしまえばそこにはいろんなファクターに交錯する感情すら普遍としてしまうけれど、先に進むための解釈ってのも大事かなって。
そんなわけでアコード、こいつも実はかなり昔から憧れていたクルマのひとつです。H22AというかつてJTCCで名を馳せたホンダ初期VTECの最終型がどれだけのものなのか、こればかりはBブロック最強を語る者として乗らないわけにはいかないかなと。
越谷から乗って帰ってくること100kmの帰途、第一印象として、EK4と比べてシフトストロークの短さとリンケージのカッチリ感はさすがホンダのスポーツモデル足らしめる部分だと思いました。よく外国ハイエンドスポーツのインプレッションなんかでも言われるコメントですが、ギアがしっとり入るってのはこんなに気持ちのいいものかと初めて思いました。走りを極めることだけでなく、乗る歓びっていうのはこういうちょっとしたフィーリングから得られるものなのかなとも思います。
エンジンフィールとしてはとにかくトルクが太い。さすが2.2Lロングストロークエンジンなだけあって、低速トルクの余裕っぷりはEKから乗り換えると思わずにやけてしまうほどですね。とはいえ加速時の吹け上がり方はシッポを踏まれたネコのようなものではなく、かなり上品。バランサーシャフトの効果もあいまって(こいつは走りには不必要なんだけど)2Lクラスの4気筒とは思えない滑らかさです。BMWのシルキー6とまでは言い過ぎかもしれないけれど、本当に直6のNAに乗っているかのような滑らかさ。
そんな余裕の加速でアクセルを開け続けていると、やがて5300rpm/m付近でハイカム。ここからこいつの本性が現れます。VTEC特有の明らかな2次加速と、思わずアクセルを緩めたくなるほどの縦G。EKのB16Aはレスポンスが良すぎる上にパワーピークもトルクピークも相当高回転に寄っていたので正直ここまでVTECを感じることはできなかったんですが、このエンジンは明らかにハイカムで化けの皮が剥がれるエンジンです。VTECってこんなに面白かったっけと改めて感動。こいつはVTECオタクとしてもいじりがいがあるぜ…。
素直な感想としては、峠ではEKに軍配ですがサーキットなら本気でチューニングすればEKとも互角に戦えるんじゃないかなと。そんなマシンです。
人生24年目の春、自身も少しオトナで変態なVTEC乗りになってやろうと、そんな決意を胸に新しいパートナーと遊んでいきたいものです。
Posted at 2013/06/25 01:03:05 | |
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