ブラックフェイスメーターに交換
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
(以下は2003年4月に実施した作業について、スバル車専門雑誌に掲載された内容を元に作成しています。古い情報であることを、予めご了承ください。)
ブラックフェイスメーター(BFM)は、レガシィB4の発売時から設定され、ワゴンのB型以降にも順次設定された字光式メーターです。標準メーターだと日中の日陰等で見難くなることがありますが、BFMは常時点灯していて非常に見やすい。
そして何より、イグニッションONにすると漆黒の文字盤にメーターのリング・針・文字が順に浮かび上がる演出は、素直に「格好いい!」と思わせます。
ところが私の愛車は標準メーターのA型ワゴンGT-VDC。初めから設定してくれれば良かったのに、と思いましたが、それから暫くするとネット上で、標準メーターからBFMへ交換したという報告を見るようになり、私も交換したい!という思いがつのる様になりました。
しかし、パーツ単体のBFMは意外に高価な上に、配線の接続が標準メーターとは異なるために、ディーラーでの交換作業はできません。だからと言って中古品は見つからないし、どうしたものかと諦めかけていた所、所属するオーナーズクラブのメンバーから格安の出物があり、また交換作業に精通しているメンバー、Lionさんの協力も得られる事になったため、今回の交換作業が実現しました。
手に入れたBFMはC型ブリッツェンワゴンSS-AT用です。所有者のochimuさんは240kmスケールのSTI製のBFMに交換されたため(羨ましい!)、不要になった純正のBFMを譲って頂けることになりました。
(画像は交換前の標準メーター。大きな不満があったわけでは無かったのですが、BFMの良さを知ってしまうと・・・)
2
さて、実際の作業ですが、メーター本体を外すためには、邪魔になるパネルを一つずつ取り外していく必要があります。またパネルの裏面には配線が繋がっていますので、一つずつコネクターを外す必要があります。配線を触るので、念のためバッテリーのマイナス端子は外しておきます。
最初にシフト回りのパネルを外します。センターパネル側に挿さっている2本の固定ピンが折れやすいので注意しながら手前側を持ち上げた後、上の方を手前に引っ張るようにすると上手く外れます。
(画像はシフトゲートの周りにあるパネルを外した状態です。このシルバーポリッシュのATゲートも日光を反射して眩しかったので、B型以降の艶消しのものへ交換しました。
3
次にネジ2つで止まっている小物入れを取り外し、灰皿を引抜いた後、灰皿が納まっていた場所に上向きのネジが2つあるので、これを外します。これを外さないとセンターパネルも外れませんが、見えない場所にある意地悪なネジです。
(灰皿を引抜いた後に外す必要がある上向きネジの位置です。画像は左側を差していて、右側にもあります。短くて小さなドライバーが必要です。)
4
センターパネルは全体を右側に寄せるような力加減でカップホルダーの部分から少しずつ持ち上げると外れます。ハンドルコラム右のパネルは、その下のコインボックスを抜き取った穴から手を入れて、裏から押し出すと上手く外れます。
この状態でメーターバイザーの4箇所のネジが外せる状態になるので外し、ハザードSWのコネクターと空調のダクトを外したら、いよいよメーター本体です。本体は5箇所のネジで止っていますので、これを外すと引き抜くことが可能になります。
(画像はメーターバイザーを外した状態)
5
メーター本体にはA・B・Cの3種類のコネクタが繋がっていて、多数の配線が差し込まれていますが、A型VDCゲート式AT用の標準メーターからC型SSAT用BFMに交換するには、単純に配線を差替えるだけでは済みません。換言すれば、この差替え方法が判らないと交換は出来ない、ということです。で、簡単に種明かしをすると・・・
標準メーターとBFMでは、3つのコネクターの配列、ソケットコンタクトのピン位置が一部を除いて大きく異なっているので、何はともあれ一旦コネクターからソケットコンタクトを抜き取る必要があります。これはゼムクリップでも抜けますが、何十本も効率的に抜くためにLionさんは専用の治具を作りました。
ケーブルの線色は、標準メーター、BFMともほぼ共通なので配線図を見比べながら差し替えをするだけの単純な作業なのですが、何十本もの差し替えで混乱する可能性が高いので、元々のピンNo.と移動先のピンNo.を印字したテプラを用意して、ソケットコンタクトを抜く際に一本一本に貼りつけてミスを防ぐようにしました。
差し替えによってシフトインジケーター関連のハーネス約10本は長さが不足気味になってしまうため、断線、ショートなどのトラブルを回避するために自動車用の耐熱ケーブルを用意して延長作業を行いました。
(画像は標準メーター用からBFM用のコネクタに、ソケットコンタクトを差替えている所です。)
6
あとBFMの照度コントロールができるように右側のコンビネーションスイッチASSYをBFM用のものに交換する必要があります。この照度コントロールのためのハーネスは標準メーター車には存在しないので新たに配索する必要があります。この配線3本をメーター側のコネクターに挿すための専用のソケットコンタクトはコネクタメーカーから調達しました。
(画像は換装するBFM用の照度コントロール機能付きコンビネーションスイッチ(ウインカーレバー)です。配線を延長改造する必要があります。)
7
以上の様なポイントを押さえて交換作業が終わったら、メーター本体を固定する前に接続テストです。イグニッションONでのモニターの点灯と、エンジンONでの消灯や、各機能を正しく表示しているかチェックします。テストOKならパネル等を再装着し、作業完了!です。
(画像は、接続テストOKを確認した後、BFM本体を取付けている所です。)
8
C年改車のSS-AT車用BFM流用だったため、実際に移植し終わるまでVDC関係の機能に関して未知数な部分がありましたが、安全な場所でVDCの作動確認を実施し、ブザー、インジケータともそのままで問題なく作動することがわかりました。
交換したその日に、東京スバルの販売店で走行距離の引継ぎ承認の手続きをしました。これまでの走行距離は43,967kmですが、交換したBFMは11,234kmなので、差額の32,733kmの時点で、走行距離0kmの新しいメータに交換した、ということになりました。
BFMに交換後は、段違いに見易いメーターが本当にありがたく思います。また、BFMが標準装備されている方には当たり前な状況なのかもしれませんが、バージョンアップしたパーツを常時眺めながら運転出来るのも、満足度が高いですね。以前は新型購入も多少は考えていましたが、BFM装着後は忘れてしまいました。当分は今のクルマを乗り続けようと思います。
最後に、実際の作業を実施し、本文作成にも協力して頂いたLionさん、BFMを格安で譲って頂いたochimuさん、本当にありがとうございました。
ご注意:お約束ですが、DIYは自己責任でお願いします。ご紹介の作業により発生したトラブル等について当方は何の保障も致しません。
また、改造によりメーカー保証やディーラーでのサービスが受けられなくなる場合(上記ではオドメーターの走行距離の引継ぎを断られる等)もありますのでご注意ください。
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