【宇宙兄弟】第40話 天国で地獄

前回の続きです

月のクレバスに転落した日々人とダミアン











日々人はバギーから放り出され斜面を転落し意識を失い・・・



事故で亡くなった先輩宇宙飛行士「ブライアン」の夢を見ます

日々人はブライアンに何か遭ったときの、交代要員としてブライアンに選ばれた宇宙飛行士だったのです







クレバスの遠景



ヒューストンでも通信が途絶えた2人の異常を察知しています





意識を回復し、立ち上がった日々人
月の低重力とレゴリスがクッションとなったおかげで、体はほとんどダメージを受けなかったようです
しかし無線でダミアンや基地に呼びかけても一切応答がありません
周囲は深い闇に包まれ、ライトもほとんど役に立たず、バギーとダミアンは何処にいるのか・・・？



空を見上げると、暗いクレバスの底に落ちたため、星空が天国のようにキレイに見えます
今回のサブタイトルはこのシーンから名付けられたんでしょうね



ダミアンを探そうと歩き出した日々人は偶然轍を見つけます
それを辿ると捜索していた無人探査機「ギブソン」がそこにいました
この谷に入り込み、通信が途絶えたままバッテリーが切れてしまっていたのです



以前にブライアンとブリーフィングしたときのことを思い出す日々人



「船外活動は必ず2名以上で行う」
「何か遭ったときに、1人では対応できないかも知れないからだ」



「しかし」
「2人での船外活動中、何らかの事故により仲間の命が助からないと判断出来るとき。」
「これを切り捨て自分の生還を第一に考えること。」
「逆に自分の命が助からないと判断出来るとき、もう1人の仲間の生還を第一に考えること。」



「って書いてあるんだが、はっきり言ってこの通りに行動出来るか、誰にも判らんことだ」



日々人の思考を断ち切るように、突然宙にまばゆい光が！！



ダミアンが照明弾を打ち上げたのです



ヒューストンでも照明弾を観測し、2人のおおよその位置が判明します





照明弾の光を頼りに谷底をのぞき込むとバギーが見える！



ダミアンの無事とバギーの位置を確認出来機、表情がほころぶ日々人



谷底に横たわるダミアンを発見した日々人



照明弾の発光時間は20秒、周囲はまた闇に包まれます



2人とも無線が故障しているためボイスライターを使用します
（宇宙服内で発した言葉を文字にして表示してくれる装置です）
今のスマホの音声認識でもこの程度はできそうですねｗ





足を負傷して動くことができないダミアン
そして何より、ダミアンの生命維持装置が故障し体温調節機能が失われていたのです！！

寒くて凍りそうだと言うダミアン
基地からの救援が到着するまでにはあと2時間20分ほどかかると見込まれます
遭難したときは助けが来るまでその場を動かないことが鉄則です
しかし光の届かないこの場所では、ダミアンは救援が来るまでに凍死してしまいます



「ブライアンとの会話を思い出していた」

「俺を置いて行け日々人」

「お前１人なら脱出できる筈だ」



ダミアンに背を向け歩き出す日々人
「そうだ、行け日々人」



ダミアンは腕に付けていた家族との写真を眺め、死を待つ覚悟です



日々人の脳裏には、ダミアンの家族と過ごしたクリスマスの光景が浮かびます

アラン（ダミアンの息子）
「このダースベーダーはブライアンのおっちゃんに貰ったやつなんだ」



「友達のみんなはブライアンは事故で死んだって言ってるよ」
「パラシュートが開かなかったんだって」



「でもパパは違うって言ってたよ」
「ブライアンのおっちゃんは今もまだ月にいるんだってさ」



「でね」
「パパが月に行ってもし帰ってこなかったらね」
「そんときはパパも月にいるんだって」
「月を見ればそこにパパがいるんだから」



「何も心配するなってさ・・・」
「でも、そうなったらやだな・・・」



バギーから断熱シートとバッテリーを取って戻って来た日々人に

「俺を置いて行けと言っただろ」
「自分の命は助からないと判断したんだ」



「人命救助の原則にあるのは、仲間の命より自分の命を優先しろということだ」
「ただし、仲間を捨ててもいいのは仲間の命が助からないと判断出来るときだ」
「俺はあんたの命を助けられると判断しているよ」



JAXAでも２人の遭難の急報が届き、かぐやが観測した地形図を基にクレバスの3Dマップ制作が始まります





崖を登る日々人
掴んだ岩が手の中で崩れた！！



転落する日々人



ダミアンの眼前に転落した日々人



そしてその背中のタンクから酸素が激しく流出する！！



と言うことろで次回に続く・・・