【宇宙兄弟】第43話 ブライアン

前回からの続き

ブライアンと過ごしたヒューストンでの訓練風景を思い出す日々人
シミュレーターで国際宇宙ステーションへのドッキング訓練中です







何度やっても失敗してしまう日々人



日々人を気に掛け毎日様子を見に来るブライアン





「来てやったぞ日々人」



「大先輩　ブライアン.Jがわざわざ来てやったぞ」と
恩着せがましい物言いのブライアン



「別に・・・来てくれとか頼んでね～のに」
辟易としながらもどこか憎めない日々人



「助けてやるぞ」
「別に・・・いいよ」
「（小声で）俺の優秀さをみんなに見せてやりたいから、助けさせてくれ」と
頼み出すブライアンｗ

「ホラ！　どけ！」
最後は日々人を押し切ってシミュレーターに乗り込みます



「え～！？　日々人君こんなのも判らないの！？」
「よぉ～し　俺にまかせろ！　お前はホントにラッキーボーイだ」
スタッフに聞こえるように大声で自演するブライアン



ふざけているように見えて、ブライアンの鋭い目は操作マニュアルの不備を
一瞬で見抜きます。

「まったく・・・こんな初歩的な間違い2秒で気づけよ。日々人」



「そんなんで　よく俺の控えになれたもんだ！」
渇を入れて去って行くブライアン



「あんたが推薦したんだろ　俺みたいな新人を」
腐る日々人



「もう二度と来てやらね～からな。自分で何とかしろ」



「あれ・・・まただ」



「また昨日と同じ展開」



「こんな感じで明日も来るんだろうな」
ブライアンはその後も日々人の面倒を見に通ったそうです。
眼を掛けて貰っていたんですね。



回想が終わり、シーンは月面へ

岩の上に立つブライアン人形



その背面には、幼い頃のブライアンと兄エディの写真
手には同じ人形を持っています

2人で月面に立つことを夢見ていた兄弟
月面着陸隊に選ばれなかったエディの思いも込めて、ブライアンが写真と一緒に人形を置いたのでした



絶望に包まれるJAXA



「最初から六太さんの指定したポイントに向かっていれば間に合っていたのに・・・」
やり場の無い怒りに身を震わせるスタッフ達



日々人の酸素残量はあと３分・・・



風も吹かず、雨も降らない月面では足跡が消えません



岩の反対側にあるこの足跡は・・・



人形を置きに来たときのブライアンの足跡です！



「ブライアンは確かにここにいたんだ」



人形を置きに来たブライアンの姿が目に浮かびます



ブライアンの表情、仕草
全てが懐かしく慕わしい



思わず涙ぐむ日々人



酸素残量があと１分！！





「悪い・・・ムッちゃん」
一緒に月面に立つ約束をしていた兄六太に対して、約束を守れなくなったことを詫びる日々人・・・



月面を急行するビーグル



まだ日々人から12kmも離れています
自らの危険も顧みずに速度を上げるバディ



冷静になるよう諭すフレディ船長
「俺たちは最善を尽くしている」



「これ以上は無いんだ！わかってるだろ！」



酸素の残圧が減り息苦しくなってきた日々人



普段は寡黙な吾妻が必死に呼びかけています



しかしその声は日々人には届きません



あと10秒・・・



日々人を案じるダミアン



「俺は絶対心配なんてしないぞ」と六太



ついに予備タンクも酸素が切れました！



あとは宇宙服内の酸素を消費し尽くしたら終わりです



酸素濃度が低下し、激しい頭痛に苦しむ日々人



「くそ！！死ぬのか・・・！」
死の恐怖と絶望が襲ってきます



倒れ込む日々人



朦朧とした意識の中



どこからともなくブライアンの声が聞こえてきます
「助けてやろうか？日々人」



目を開いた日々人



その視界に、こちらに歩み寄ってくる宇宙飛行士の足が見えます







その姿が段々近づいて・・・



笑顔を浮かべたブライアンの姿になります
「オーーーッス　日々人！」



「ブライアン・・・！」
驚く日々人



「来てやったぞ日々人」



「この大先輩　ブライアン.Jが　来てやったぞ」



まるでブライアンの魂が乗り移ったかのような酸素生成装置「ブライアン３号機」の姿が見えます





吾妻が進言して、六太が指定したポイントにブライアン３号機を先行させてくれていたのでした





ブライアン３号機のカメラに日々人の姿が映ります





最後の力を振り絞り立ち上がる日々人



「そうだ日々人！立て！BRIANから酸素を受け取れ！」
吾妻の魂の叫びです





低酸素で朦朧とした意識で作業する日々人



突然ヒザが崩れるように座り込む日々人！？



「日々人！！」
不安を覚え叫ぶ吾妻



しかし、その胸にはブライアンから伸びたホースがしっかり差し込まれていました



ようやく酸素を胸一杯に吸い込むことができた日々人



顔色が正常に戻り、笑顔が浮かびます



「ハハハッ　ブライアン、やっぱり・・・来てくれるんだな・・・あんたは」



39話から続く伏線を全て回収して感動のフィナーレでした！！

途中からこの結末を予測していましたが、それでも感動しました(´；ω；`)ブワッ