今回観ていて、登場人物の心理描写が不足しているように思いました。
原作を読んでいないと判らない部分が多々あったように思います。。。
と言うことで適宜補足しつつレビューしたいと思います。
先週はここで終わりでしたが、その続きからです。
心を閉ざした直葉/リーファと、途方に暮れる和人/キリト。
自分と直葉がいつからすれ違うようになってしまったのか回想する和人。
ロリ和人w
住基ネットで自分の戸籍を見ていて、偶然自分の現在の家族が「本当の家族」で無いことに気づいてしまう。
※和人の両親は幼少の頃に交通事故で亡くなっており、母の妹夫婦の養子となっています。
直葉/リーファとはイトコ同士と言うことになります。
ロリ直葉
和人は自分が今まで家族と信じていた人が、実は他人であった事実に衝撃を受け、自分以外の人との距離感が判らなくなる。
そんな和人はネットゲームに耽溺していく。
現実(リアル)と仮想(アバター)を使い分けることが当たり前のネトゲは、他人との距離感に悩む必要が無く、居心地が良かったのだ。
そして、自然な流れとしてあの日SAOを手に取りログインしてしまう。
SAOで過ごした2年間で出会った人たちを思い出す。
ログアウトできないフルダイブ型の仮想世界。
その2年間で和人/キリトが悟った真理は、仮想(ヴァーチャル)と現実(リアル)は本質的にまったく同じものだと言うこと。
SAOをクリアし、この世界に帰還して直葉と再開したとき、素直に会えて嬉しいと感じた和人。
自分の迷いによって作ってしまった距離を取り戻すべく接しようと考えた。
いつの間にか直葉も和人の戸籍の秘密に気づいており、密かに秘めた想いを温めていたのだった。
しかし、和人はそんな直葉の想いを知らず、直葉の前で何度も明日奈への想いを口にして直葉を傷つけていたことに気づく。
「今は直葉のためにできることをしよう」
「アルン北側のテラスで待っている」と告げてドアの前を去る和人
「強いねお兄ちゃんは。あたしは、そんなに強くはなれないよ・・・」
ふと、数日前の夜を思い出す。
あの夜、和人はいまの直葉のようにベッドの上で体を丸めていた。
同じように、手の届かない人のことを思って泣いていた。
キリトに出会ったのはその翌日だ。
つまり和人は、どのようにしてか眠る明日奈の意識がアルブヘイムの世界樹の上に囚われているという情報を得て、忌まわしいSAOの記憶も新しい中で、再び仮想世界へ身を投じたのだ。
涙を払い、剣を握って。
あの時、あたしは頑張れって言った。あきらめちゃ駄目だと、そういった。なのに自分はこうして泣き続けている・・・
再びログインする直葉/リーファ。
しかしいざキリトに会いに行く勇気が無い。
そこへ癒やし系おとぼけキャラのリアル友人でもあるレコンと再開。
直葉/リーファへの好意を隠そうとしないレコン。
告白した勢いのままキスしようと・・・
無我夢中で当て身を食らわすリーファ
派手にふっ飛ぶ哀れなレコン君w
しかし、レコンを見習って正面からぶつかってみる勇気を得たリーファ。
何かを語ろうとするキリトを制止し、試合を申し込むリーファ。
「いいよ、今度はハンデ抜きだな」
何かを察したようなキリトの言葉。
キリトの構えがあの日の和人の姿と重なり、リーファは悟る。
そうか、あの日無茶苦茶だが不思議と様になっていた和人の構えは、この仮想世界で磨かれたものだったのだ。
2年もの長い日々、和人は命を賭けて本当の剣のやり取りをしていたのだ。
殺人ゲームとして憎悪の対象でしか無かったあの世界で、和人が何を見、何を考え、どのように生きたのか知りたい
スイルベーンで不可避と呼ばれたリーファの斬撃を、キリトは空気が動くように軽く体をそらしただけで避けた、直後、唸りを上げて大剣が跳ね上がってくる。
原作ではしばらく剣を交え、キリトの剣技に感嘆し、キリトの動きに合わせて剣を繰り出しているうちに自分が今まで達したことのない高みに達することができ、キリトへの思いが敬愛に昇華されていくのですが、その辺りの描画がアニメではごっそりカットされているのが不満です。
距離を取り、剣を上段に構えるリーファ。
最後の攻撃を悟り、キリトも剣を後方に引きます。
二人が決着を付けるべく突進!
剣を振り下ろしながら剣を手放すリーファ。
和人を深く傷つけた自らの愚かしさを詫びるために、彼に斬られる覚悟だったのだ。
しかし、キリトも同じ事を考え剣を手放していたのだった。
空中で衝突し抱き合う二人。
「俺、スグに謝ろうと思って・・・でも言葉が出なくて・・・せめて剣を受けようと思ったんだ」
「ごめんな・・・スグ・・・せっかく帰ってきたのに、俺・・・お前をちゃんと見てなかった。自分のことばかり必死になって・・・お前の言葉を聞こうとしなかった、ごめんな・・・」
「俺・・・本当の意味では、まだあの世界から帰ってきてないんだ。終わってないんだよ、まだ。彼女が目を醒まさないと、俺の現実は始まらない・・・。だから、今はまだ、スグのことをどう考えていいのかわからないんだ・・・」
「あたし、待ってる。お兄ちゃんが、ちゃんとあたしたちの家に帰ってくる、その時を・・・。」
「だから、あたしも手伝う。説明して、あの人のことを・・・なんでこの世界にきたのか・・・」
二人の剣が地面に突き立っている描画が美しい。
後編へ続く・・・