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torimama♪のブログ一覧

2009年02月21日 イイね!

「顔FACE」横山秀夫

「顔FACE」横山秀夫婦警さんが主人公の連作短編集。
前に、「看守眼」(だったかな?)に出てきた似顔絵婦警さんが主人公でした。

主人公・瑞穂が、広報課だったり電話相談員だったり捜査一課の刑事だったり色んな部署にどんどん異動するので、いろーんな警察の部署が舞台になっていて、だから話もバリエーション豊富で、全然飽きません。

というか強引に1人の婦警を異動させていろんな事件に出合わせてるけど、これもしかしたら、全編それぞれに主人公が違っても話は矛盾しないかも(笑)

イチオシは、瑞穂が拳銃と向き合う「心の銃口」。
私、グアムとかハワイでも(笑)銃って撃ったことないんだけど、もしも機会があるなら、撃ってみることに心理的な抵抗は感じない気がします。
が、瑞穂は、銃は人を傷つけるものだという思いが大きすぎて、刑事になっても拳銃の携帯がすごくこわい。でも・・・。
みたいな葛藤とそれを克服する過程が、おもしろいです(読み物として)。

この本は、この作者のわりには1冊通して全然リアルな感じがしなくて、瑞穂もなんとなくアニメの主人公みたいな印象です。
なんでだろ。

でも表紙もなんだか漫画チックだし、これはこれでいいのかな(笑)
Posted at 2009/02/21 21:20:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読みました | 日記
2009年02月21日 イイね!

「深追い」横山秀夫

「深追い」横山秀夫おもしろかったぁぁぁぁ!!
これは、好きだ。と思いました。

例によって短編集ですが、7つの作品どれもが、設定もセリフもオチも◎。
一気に読める。というか、読まされます。

中でも、表題作の「深追い」と「訳あり」が良かったなぁ。
「深追い」の深追い刑事のキリキリするような恋も、「訳あり」の滝沢さんの最後の吹っ切れ方とか鈴木巡査の明るさも、読後何日か経ってるのに、まだ生々しく印象に残ってます。
っていうくらい、すごくよく描かれています。

で。
あまりにも馬鹿みたいで書くのも憚られるんだけど、「深追い」の主人公・秋葉で、「化身」(渡辺淳一)のエロ評論家の秋葉(映画では藤竜也)を思い出し、「訳あり」の滝沢で「音道貴子シリーズ」(乃南アサ)の滝沢刑事(私の中の理想の刑事)を思い出して、それらも久々、読みたくなったのでした(^w^)


Posted at 2009/02/21 21:00:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読みました | 日記
2009年02月16日 イイね!

「影踏み」横山秀夫

「影踏み」横山秀夫・・・うーんと、ちょっぴりハードボイルドみたいな!?とでもいうんですか``r(^^;)

主人公、生き様はかっこいいのですが、全体的に「コレ!!」という印象的なシーンがひとつもなかった。
私はこの作家の、ほんとに聞こえてきそうなイキイキした会話がすごく好きだったりするのですが、そういうのもなかったなぁ。
ファンタジーのような、ハードボイルドなような、中途半端なような(笑)
主人公は、どうありたかったんでしょ。

それにしても、この設定はどうなの~!?
私はこんな凝った設定なくてもいいのにと思いました。
あぁ世間の評判が気になる。
あとでちょっと検索してみよう。


Posted at 2009/02/16 02:00:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読みました | 日記
2009年02月10日 イイね!

「真相」横山秀夫

「真相」横山秀夫救いのない、暗い結末の5作品の短編集。

どれもこれも、このまま日常が続いていれば自分の闇をなんとか見ないで生きていけたはずの人が、ちょっとしたきっかけでそれを突きつけられ、逃げようとしたり隠そうとして足掻けば足掻くほど、転落の坂を転がり落ちたり、罠にはまったり・・・というような、どろっとしたお話ばかり。

ただ、そうはいいつつ、「真相」と「不眠」と「他人の家」は、たぶん作者が意図して書いたであろうそういう不気味さとかやりきれなさを、私はあんまり感じられなかったなぁ。

息子に対する父親の思い(母親のそれとは明らかに違う)とか、リストラされた中高年の辛さとか、現実と折り合いをつけて生きるのが苦手な男の感覚が、多分私にはわからないから。

↑の父親が納得行かない妻(=母親)の反応とか、リストラされた夫に対する妻の意外とせっぱつまってない感覚とか、安定した暮らしを手に入れるためには自分を変える事も法を犯すことも受け入れる女の感覚の方が、私にはずっと理解しやすくて、だからよけいに、焦ったり策を弄したり後悔したりする男の人たちを見て(読んで)、ちょっと引いた目線で、あー・・・こりゃ救いようがないな。という気がして冷めてしまうんだろうな。

女はしたたかっていうか現実的っていうか強いっていうか、怖いよね(笑)


「18番ホール」は、みるみる追い詰められていく後のないエリートの自滅ぶりが
ジェットコースターのようなスピード感で見事に描かれていて、あぁん早く早くぅって感じで結末を見たくなります。
いちばんおすすめ(笑)


一言で言うならば、横山秀夫にしては、つまんない本でした。
Posted at 2009/02/10 13:35:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読みました | 日記
2009年02月10日 イイね!

「看守眼」横山秀夫

「看守眼」横山秀夫私、この本読んで、自分の人生を初めて後悔しました(笑)
自慢じゃ~ありませんが、実は私は自分の今までの人生にほとんど悔いがありません。
努力を惜しまず生きてきたから、とかかっこいい話じゃなく、ぶっちゃけやりたい放題何でもやってきたから``r(^^;)運も、そうとう良かったと思う。受験とか。
何事もやらずにあきらめるのがイヤだったから、とりあえず当たって生きてきて、時にくだけもしたけど(恋とかもw)、後悔は、なかった。

だけど、あきらめた事もふたつ。
1、警察にかかわる仕事がしたかった。←どんくさいから警察官にはなれまいと思った
2、新聞社で働いてみたかった。←短大卒の時点でほとんど無理だった
(↑そういう人だから、横山秀夫ツボるんだよね・・・)


で、「看守眼」。
表題作が、警察事務なる職業の女性が主人公なのでした。

えぇぇぇぇぇっ!!
そ、そんな・・・ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン!!
警察官にならずして、事務専門で警察組織の中で働ける公務員資格があるとは知らなんだ!!
あぁ・・・15年前に戻って、受験したい・・・。

「公務員と言えば先生か役場の人か自衛隊さん」って言うような田舎で自営業の子として育ったせいか、人生の選択肢に公務員というのは一切入っていませんでした。
魅力の有無とかではなく、その存在が眼中になかった。
今になって大人になって、世の中色んな公務員さんがいるんだわ~と知るに至ったわけですが、警察事務・・・警察事務・・・警察事務・・・あぁもう~(π0π)

多分、このブログ読んだどなたも想像付かないくらいに、(笑)とか書きながらもシャレに出来ないくらい、今の私は悔やんでいます``r(^^;)
知らないって、悲しい・・・。
仮に知ってたとしても無理だったかもしれないけど、挑戦すらしなかったことがものすごく悔やまれる!!


・・・そして、その他の作品。
警察のIT担当者、家裁家事調停員、元新聞記者(現整理部員)、知事秘書などなど、普段なじみのない職業の人たちが、現実味とか説得力があるようなないような面白すぎる状況で右往左往して、疑心暗鬼に陥ったり、悪あがきをしたり。
状況も心理も良く書かれているので、気づかないうちに引き込まれます。
どれも、読み物としてすごーくおもしろいです。

自分の生活と関係ないようなあるような(そんな表現ばっかりだな・・・)そういうえばそういう職業あるよね・・・っていう職業の登場人物ばっかりなところもミソなのではないかと。

「読んでみて!!」って人に言える気がする本でした(笑)
Posted at 2009/02/10 12:05:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | 読みました | 日記

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