
【ステーションワゴンを望む理由】
ステーションワゴンを望む理由は、
(1)セダン並みのオンロードでの安定感、
(2)後部座席と荷室の広さです。SUVも考えましたが、身長160cmの妻が最低地上高220mmのFORESTERに乗ろうとする時、「乗れなくはないけど、少し違和感がある」と話していました。これまで通常の乗用車ばかりしか経験がないせいもあることでしょう。
フォルクスワーゲンの場合、1クラス上に PASSAT variantもありますが、こちらはDセグメントのワゴンで、燃費も若干悪いし我が家にはいささか大きい。GOLF8 variantに比べて全幅で5cm、全長で14.5cm大きくなります。田舎の細い道を通ったりスーパーの狭い駐車場に停めるのは、妻が嫌がります。
フォルクスワーゲンの
GOLFはドイツの大衆車、カローラみたいなもんですが、何せドイツ人が乗る車ですから、後席も充分な広さがあります。高2の息子が180cm近くなりましたが、これなら楽ちんです。LEVORGも大丈夫っぽいけど、トヨタのCOROLLA Touringは後席は身長180cmの男性にはちょっと無理な気がします。170cmでもかなり窮屈って感じで、選択肢からは早々に外しました。後席の広さだけなら、むしろIMPREZAの方が広いです。
【安全性能からの購入候補検討】(予防安全、衝突安全)
安全性を考えて、JNCAPやEUROCAPその他を調べてみました。添付写真の資料がそれです。自分でまとめてみました。EUROCAPの各社データは、資料作成時の最新の4車種くらいを対象にした平均値です。
日本車の予防安全性能は全般的に優秀で、なかでもスバルのアイサイトは世界一の性能です。ぶつからない車を購入したいのなら最善の選択かと思います。また、実際にぶつかった時にどうかという衝突安全性能では、ベンツが世界一、その次がスバルといったところの模様です。
しかしまあ、ベンツは小さくても何せお高いし、メンテナンス費用だって日本車の倍以上かかることでしょう。自家用車なのに車検代が40万円、50万とかなったらちょっと嫌だ。候補に上げるにはコストがかかりすぎます。
すると、ステーションワゴンでは、スバルのLEVORGが我が家にとっての「最も安全な車」の選択肢ということになります。退職まではもう少しあるが、夫婦が歳をとり息子が2年もすれば免許を取って初心者ドライバーになることを考えた時、事故を起こさず、万一事故になっても自分たちも相手も重傷を負わない車はありがたい。
さて、現在乗っている我が家のフォルクスワーゲン GOLF7後継車、GOLF8 variantはどうかとJNCAPやEUROCAPの実験結果を見てみると、、、
夜間の歩行者とか、脇道からの自転車の飛び出しとかではスバルのアイサイト並に自動ブレーキが有効に反応することは残念ながらありません。が、前方の車に対しての反応はほぼ完璧です。
日本車の予防安全性能は全般に優良ですが、他方いざぶつかった時の乗員保護である衝突安全では、GOLF8は、トヨタのCorolla Touringよりも良好であることもわかりました(添付写真)。
【運転安全性能】
運転安全性能。上の箇所で書いたのは、自動ブレーキや衝突時の乗員保護性能でしたが、そうした危険な状況に陥らないための基本的な運転安全性能ということではどうかと考えると、、、
やはり、スバルのシンメトリカルAWDは高性能です。重心が低く、重力バランスの良いシンメトリカルな常時四駆で自動トルク配分をしてくれていますから、雨や雪、砂、マッド等の状況で、車が自動的にスリップを回避してくれます。右折の発進でタイヤを鳴らしたりすることはありません。
こうした機構の影響はハンドリングにも及び、オーバーステアやアンダーステアは出ません。思った通りのラインを走ることができます。FFに長く乗ってスバルのAWDに乗ると、FRに乗っていた頃のことを思い出します。よく曲がってくれます。
また、常にトルク配分してますから、ブレーキ時にも前につんのめってしまうことはまずありません。高速走行からのフルブレーキの時も同じことです。全輪が一気に沈み込んで、ギュギュギュッと速度が落ちます。やはりスバルのAWD車、LEVORGが欲しくなります。
GOLF variantはというと、こちらはFF(2WD)です。私の妻は、常日頃、GOLF7 variantで前輪を鳴らして発進します(スリップが生じているが気づいてない)。ブレーキすると重心を前に感じ、やはり若干FFらしい挙動を見せます。フロント荷重すると、サッと曲がってくれる(妻はやはりそんなこたあ知らない)。
とは言うものの、高速道路では、さすがというか日本車のFFとは全く違っていて大変安定してまっすぐ走ります。また強いブレーキを踏んでも、つんのめらずにグッと車体が沈み込んでブレーキがよく効きます。だから、直進走行とブレーキに緊張を強いられません。ドイツの大衆車で、スバルみたいにAWD制御の機構やセンサー使ってない、アンチロックブレーキくらいしかないだろうに、なぜこんな動きをする車が作れるのかと思います。
開発の際の想定速度域の違い、それを前提に設計してきた歴史(経験)が違うのでしょうね。1500cc未満のターボなのに、メーターは260km/hまで刻まれています。EUでは最高速度も保証されていて公開されているのでSpecification sheetを見ると、加速は大したことないのに220km/Lくらいで走り続けられそうなことがわかります。速度無制限のアウトバーンの国ですからね。
With 0 to 100 km/h (62mph) in 8.7 seconds
a maximum top speed of 139 mph (224 km/h)
150 PS / 148 HP / 110 kW@ 5000 rpm
250 Nm / 184 lb-ft@ 1500 rpm
盛大にブレーキダストを撒き散らすのは欧州車の特徴ですが、しかしそのシステムの設計思想(200km/h超での安定した走行性能)が
高速域でのハンドリングやブレーキの安心感も作り出しています。ガツンと踏めば、キュキュキュキュッとABSが効いていることを感じさせる様子で止まります。
AWDとFFでは雪道の走行性能が変わってきますが、我が家は
年間10日程度の積雪下での道路走行がある程度で、まあFFであれば普通に使えます。2年前にスタッドレスを購入したばかりなので、次もゴルフならスタッドレス代も節約できます。
Posted at 2023/04/30 11:22:01 | |
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