
少し前に1980年頃からあったアカイのオープンリールのテープレコーダーを修理して使えるようになりました。20代に買ってもう40年以上になるので愛着もひとしおです。
自分が持っているオーディオ機器の中では最長老のもので家族の誰より古い付き合いです。ペットでもこんな長生きする生き物はそうはいないので(クルマでも)もう分身といってもいいくらいです。ほかの電気製品でもこんなに長持ちするものはちょっと思いつきません。SL(蒸気機関車)のように重厚でタフなヤツです。
図体が大きくて重い(17キロくらい)ので一時はもう手放そうかと思いましたがそのたびに思いとどまって数年前についに動かなくなり、さすがにもうオシャカか?とあきらめかけ思いつつ最後にもう一度ダメ元で治してくれるところを探して遂に見つけ、傷まないように何重にもくるんで段ボールに入れて送り、完璧な状態で帰ってきました。
完治して我が家に戻ってきた時は治してよかった!と心底思いました。
それ以前に本当に治せるのか?という不安と心配の方が先にあったからです。
しかしテープを再生すると微かな劣化もなく完璧に新品の状態に戻っていました。
持ち主の人間はあちこち傷んでいるのにコイツは40数年前のピカピカのままなのです!将来自分があの世にいっても元気に回っていてくれるのではないかと期待してしまいます。今からその時に面倒をみてくれる人の心配をしているくらいです。この点ではどんな名車もかなわないのではないかと思います。
ただメカの信頼性は抜群ですが、テープの耐久性は何十年持つのかは心配です。
スーパーに置いてある段ボールでは小さくて入らないのでカインズで大きくて丈夫な段ボールとロールのプチプチを買って機械をくるんでその上からウチにある古い衣料をバンバン詰め込んで万全の準備をして送りました。(ウチの近くにカインズができたときは、こんな田舎の住宅街の駅に馬鹿でかいホームセンターなんて必要かななどと思っていましたが今回の事でありがたさが身に沁みました。なにしろ歩いて3分くらいなので思い立ったらすぐに行けるのです。)
他の機器(アンプやチューナーなど)は全て処分したのでこれが以前のオーディオ機器の唯一の形見になってしまいました。
本当に新品のコンデションに回復した事に感激し、治してくれた方には感謝の一言です。ただ注意事項として古い機械なので火災などの事故を防ぐため使い終わったら電源をきっておくようアドバイスをいただきました。これからはより気を付けて大事に使っていこうと思います。
修理、いや治療の経過は逐一写真入り解説文を送っていただきました。人間でいえば人間ドックのようなオーバーホールを含んだ丁寧な作業をしていただきました。
とても感激したのでその過程を記録としてブログに残そうと思いました。
資料をブログに載せる事は了承していただきました。治ってからもだいぶ経ってしまいましたが、順にこのヴィンテージマシンの事を書いていこうと思います。
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Posted at
2022/12/03 04:00:11