今からざっと40年くらい前テレビはまだブラウン管でした。
その頃の最も先鋭的な映像機器は1980年に出たソニーのプロフィールで、画面とチューナーを別体にしたオーディオ的な考えを導入したとてもカッコいいテレビでした。
ところが少し後私の好きな日立からその考えをパクった製品が出ました。
そう書くと悪口に聞こえますが、実はチューナー別体のテレビはもっと古くに日立は出していました。しかしそれを知っている人はほとんどいないでしょう。
だからどうしてもこの製品の事を書いておきたかったのです。
プロフィールは確かにプロの映像関係者が使うようなスタイルがとてもカッコよくて憧れましたが、日立も負けてないぞ!と心で思っていました。
その時点ではまだ音声多重は無かった頃で、日立の製品は進み過ぎていたのでしょう。
そのカタログを見た時は確かモジュールという考えでシステム家具の一部のようにディスプレイされていてとても進歩的な雰囲気でした。
それから時を経て音声多重時代になってPOSSIBLEが出てそれを買ったのですが、ソニーPROFEELより安かったのはソニーと日立のブランド力の差でしょう。
同じような形態の映像商品でわざわざ日立の方を選ぶ人は私のような物好きを除けばあまりいないはずですから。
しかし、その映像はPROFEELと横並びで比較した訳ではないがとても優秀なものでした。
その事を証明してくれる記事をとっておいたのでここに載せます。

テレビでは無いモニター+チューナーという先進的な組み合わせはオーディオ好きの心をくすぐるものでもありました。
チューナーはもともとステレオ音声録音用に買って持っていたパイオニアのTVX-500を使いました。
ところでこのディスプレイを設置する時点で困ったことになりました。少し前に買ったソニーのサウンドファニチャーの幅に収まらないのです。そこでいろいろ悩んだ末机の下のラックの縦の板を途中で切ってテレビを収納するという無謀な事をしていました。しかし柱でもある強度部材の縦板を切ってももとの構造が非常に堅牢でガタつきも無くしっかりしていました。
当時はブックシェルフ型スピーカーに合わせて座椅子に座って視聴するスタイルにしていたので丁度いい高さにスピーカーもディスプレイも収まってそれはそれで理想的なシステムになっていたと思います。
ソニーベータプロもヤマハレーザーディスクもこのディスプレイで観ていました。
振り返るとただのシロウトがこういう機械をズラッと揃えていたとは今よりマニアックでディープな時代だったなと思います。
6帖の部屋はビデオオーディオ機器とソフトで埋まっていました。
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Posted at
2023/04/26 16:44:41