ポールマッカートニーのウイングスと同じ年に誕生した「Malo」がいます。ジャンルも同じロックですが国によってこんなに違うのかと思うほど隔たった音楽に聴こえます。イギリスのバンドは全体的にケルトの影響を受けているらしいのですが、イメージとしては石の国の陰鬱な湿り気か?と思います。日本も湿度が高いですがイギリスはもうちょっと乾いた湿気?のような感じがします。
これに対しラテンの国で生まれたマロは思いっきりカラカラに乾いたサウンドです。
兄のカルロスはラテンにフュージョンを加えてマイルドにした感じですが弟のホルヘのバンド「マロ」はもっとラテン剥き出しなリズムとメロディの原液を薄めないでそのままブチ込んだような強烈に濃厚な味です。
昔から好きなバンドなのに何故か情報が極端に少なくてほとんどメンバーの事がわかりません。
とっくに消滅したバンドなのに最近のYouTubeにたくさんの動画が上がっています。
オリジナルメンバーはほとんどいないみたいですが何人か残っているのかひとりもいないのか確かめる事もできません。ただ、見たところみんな結構なトシなのでキャリアが長いことはわかります。(ホルヘ=英語表記ではジョージは亡くなってしまいました)
しかし強烈なMaloサウンドはそのままで、当時のレコードよりむしろパワーアップしてる感じさえします。
最初にアゲる動画はどこかの街の山あいの路上で行われたライブです。なぜこういう形で無料ライブをしているのかは分かりませんが思わずここに飛び込んで(ワープして)生で観たくなる強烈なラテンリズムに溢れています。知的な欧米のサウンドとはあまりに違い真逆なのでハイな気分になれます。
ヴォーカルの3人は日本で例えれば魚河岸にいそうな威勢のイイお兄さんやオジサン的雰囲気です。
次は50周年を記念したライブのようです。
画面を漁っていて偶然見つけ、マロが結成から50周年経つという事もこれで知りました。
こっちはとても長いので途中でところどころカットされているのが残念ですが会場の空気感が伝わって充分楽しめます。
どこかの港で行われたものですが何故かヴィンテージカーもずらっと大集合して気分を盛り上げています。みんカラメンバーとしてはこっちにもっと注目しなければいけないところですが車種が全然わからなくて何も解説ができません💦。ただMaloの連中と同じく強烈な匂いを放つ超個性的なクルマばかりです。個人的にはヌラヌラしたスタイルばかりの今のクルマ(特に日本車)よりこの時代のクルマのほうが絶対気合いが入っていてカッコイイと思います。
リードヴォーカルのリチャードビーンがオープンカーに乗って登場しそのままステージに上がって歌いはじめるところから古くからのMaloファンの私はその演出の粋さに目が釘付けになってしまいました。このライブも異国感に溢れていて日本とは遥かに離れた異国である事を強烈に感じさせてくれます。
※この動画はパート2らしく、パート1はUSS Hornet Car Showというオールドカーのお祭りの模様を写しています。
Posted at 2022/11/29 04:08:48 | |
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