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2022年05月14日 イイね!

好きな音楽の話13 エリッククラプトンソロアルバムその2

好きな音楽の話13 エリッククラプトンソロアルバムその2当時大感激したデラニーアンドボニーのツアーに参加したECの事を書こうとしていたのにまた怠けクセが出てついサボってしまいました。
しかし、時間が経ってみるとその前にボーカリストとしてのECをもっと書いておきたかった事に気づきました。
そこで前回も書いたソロアルバムについてまだまだ書き足りないことがあったので続きを書き足します。
アンプラグドの円熟したECももちろん素晴らしいと思うのですが、初めてギタリストではなくボーカリストとしての面を全面に押し出したソロアルバム(1970年)も僕をECにグッと近づけた作品です。この時の彼はクリーム後でまだ弱冠25才くらい!で初の本格的にボーカルをフューチャーしたアルバムです。
このアルバムではブルース色はあまり強くなく、スワンプロックというアメリカ南部のちょっと泥臭い感じの音楽に彼やジョージハリソンたちが感化されて世間に認知された種類のものです。今でも当時でもそれくらいの知識しかないのですが、今でも聴けばその時の感情が蘇ってきます。まだ子供だった僕はなんでもダイレクトにロックの偉大なヒーローECに染まりまくりでした。彼の声は後の黒人のようなソウルフルな唄声ではなく、この頃まだ本来の地声と思われるとてもナイーブな声質です。これが彼のもともとの声と思えるもので、この少し後のデレクアンドドミノスでは既に彼の憧れる黒人の声に近づけている気配がありますからこのソロアルバムで聴ける若いECの声はなおさら貴重です。
こんなに初々しいECのボーカルが聴けるのは唯一このアルバムだけです。
中でも僕が好きな曲について書いてみます。
シングルカットされた彼が尊敬するJJケールの「アフターミッドナイト」では、元の曲から大胆なアレンジを施してアップテンポでとてもキャッチーな曲調になっています。
彼のボーカルもしなやかでナイーブな感じが溢れていて独特なノリがあって歌が本職ではないのにどうしてこんな歌い方ができるのかと思うようなメチャクチャカッコいい歌い方です。

この後、1979年の日本公演を収めた「ジャストワンナイト」と比べると一聴瞭然な違いがあります。ここでは軽さが無くなって重い歌い方になっています。この頃以降の彼は少し力んだような唱法になりそれはそれでまたいいのですが、やはりファーストアルバムで聴ける若々しい歌い方には叶いません。一般的にはキャリアを積むほど上手くなると言えると思いますが初めの方がいい事もあるということだと思います。


次はこのアルバムで一番好きな曲「ラヴィンユーラヴィンミー」について触れます。この曲は彼の中ではあまりポピュラーなナンバーではなく、ライブでも多分歌ったことがないと思います。ギターソロもほとんどないただのポピュラーソングのような曲です。
しかしこの普通の歌手のような歌を歌うECは、アドリブを弾きまくっていたクリームの時には考えられないことで、彼の素の人間性がダイレクトに現れた(と感じられる)ナンバーです。ここで聴ける彼の声が元の声だと思われます。
この少し後のデレクアンドドミノスでは黒人に近づけようとしたのか、既に少しかすれ気味な声になっています。(大ヒット曲レイラもそう)

ソウルフルな「ドントノーホワイ」も好きな曲です。デラニー&ボニーとのステージで生で唄うバージョンも見ることができますが、そこではアレンジがだいぶ違って更にエモーショナルな雰囲気になっています。切々と唄い上げるデレク&ドミノスの「ノーバディーノースユー」とちょっと似た雰囲気の曲ですが、なぜかライブで演ってくれることはほとんどないのが残念です。




ラストの「レットイットレイン」も彼の原点であるブルースの匂いのしない普通のポピュラーソング調です。
これが後に何曲かヒット曲を生み出した彼の才能の原点になっていると思います。ブルースに取り憑かれてギタリストになった彼ですが普通のポップスもこなせるのが面白いところです。この曲もクリームで弾きまくっていたのと同一人物とは思えないくらい軽い感じのナンバーで彼の二面性が現れていると思います。そして今現在までずっと現役でいられた(!)驚異的なキャリアの要因になっていると思えます。


クリームで大衝撃を受け、その後のいろいろなアルバムに手を出し、彼の多面性に翻弄されてきましたがこのアルバムも間違いなくその一枚です。その不思議さ(人間性のわかりにくさ)に引き摺られてつい今までファンで居続けたのだと思っています。

タイトルの画像はソロアルバムのジャケット写真撮影時に撮られたもの。
レオンラッセル(バングラデシュで共演)デラニー&ボニー(フレンズに参加)リタクーリッジ(後にあなたしか見えないが日本でも大ヒット)ボビーホイトロック、ジムゴードン、カールラドル(この後デレク&ドミノスを結成)など、彼の歴史が凝縮されている貴重な一枚。このうちの半数以上は既にこの世に存在しない人になっている
Posted at 2022/09/30 21:19:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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