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2022年05月24日 イイね!

約20年ぶりのダルセパクト設営記❗️

約20年ぶりのダルセパクト設営記❗️ダルセパクトのマークは我が家と同じ4人家族構成になっている♡

はるか昔にキャンプを初めて実に35年超❗️最初はずっとテントで、子供が大きくなり夫婦だけになると👩がもう地面に石がゴロゴロのテントはいやだ…というので自然にロッジ(バンガロー?)つまり木の建物に移行してきました。
それまで僕のイメージのバンガローはペラペラの板でできた質素な家だったのですが、初めてPICAというキャンプ場で泊った「コテージ」は頑丈な太い丸太で出来ていて清潔で冷暖房完備で虫もいなくてとても快適でジメジメした山小屋の印象を一掃しました。
それ以来ずっとウチの定宿になったPICA西湖にまたやって来て2泊し、念願の思い出深き「ダルセパクト設営」を久々に行ったのです。
念願のというのはもうずっと使って無くて、ヘタしたら一生建てずに終わってしまいそうだったのでどうしてももう一回建ててこの目で見たかったのです。
ダンロップの今は亡きテント「ダルセパクト」はキャンプを初めてまだ何もわからないでいろいろ歩きまわって調べるなか、これも今は無き鶴見のIBS石井スポーツという大型キャンプ用品店で実物を張った状態で見て気に入ったのです。
他のテントと違って屋根が湾曲していてカッコ良く、中も快適そうに思えたのです。色も山吹色っぽいメインの部分とグレーの側面の組み合わせがとても気に入りました。
他のテントは直線で構成されたそれまでイメージしていた通りの無骨な家型で、ダルセパクトの新しさスマートさが余計に目立ちました。
ダルセパクトにも数種類あってその中で5人用(A-613)と4人用がほぼ同じサイズで、4人家族だった我が家は4人用の方に決めました。(A-508)
ダルセパクトを建てたかったもうひとつの理由はもうテント場でもほとんど見ることができなくなった事もあります。そこでなんだか不安になってダルセパクトの記事や写真をネットで漁りました。
それでいろいろなことも思い出しました。
A-508でも初代(ウチのタイプ)は山吹色+グレーだったのが、やがて明るい黄色+明るい緑色に変更されました。それを見て内心山吹色の方で良かったなと安心したものです。自然の中で見てもやはりウチのタイプの方が風景に溶け込んで見えるからです。
また、バリエーションとしてA-508をふたつ組み合わせてL字型にしたようなユニークな形の大型のタイプもあり、以前はキャンプ場でもよく見かけたのですが、いくらネットで調べてもそのタイプの情報が見つかりません。

だからというのもありますが、自分が生きているうちにできるだけダルセパクトの事を残しておきたいのです。
実はもう去年からこの考えが徐々に浮かんでいて、去年PICAに来た時もやろうとしたのですが、その時はキャンプサイト脇に適度なスペースが無くて泣く泣く諦めたのです。
そこで今年こそはという意気込みで2泊とって臨んだのです。ラッキーな事に今回のサイトは余裕があって大き目なダルセパクトも十分張れるスペースがありました。
遂にダルセパクトを張れる時がやって来た!

超久しぶりに張ってみて驚いたのは、テント生地もポールもほとんど傷んで(劣化して)なかった事です。ずっと倉庫に入れっぱなしだったのに、カビなど全く生えてなかったのです。また、気になる何か所かあるファスナーも全く痛みがなく、買ったときと同じくらいスムーズに開閉できました。
いつもテントを使ったあとは、晴れていればその場で、雨だったら家まで持ち帰った後、後日晴れた日に家の前の道路に拡げて必ず乾燥させてから仕舞っていました。当たり前の事ですが、毎回そういうめんどくさい事をやっていて良かったと思います。アウターは折ジワはついていますがヘタリはほとんどありません。インナーの壁にあたる部分はとても柔らかく薄い生地で、網戸にあたるメッシュ部分(ダンロップのマークの図柄がパターンで入っていてなかなかオシャレなデザイン)も砂利のゴロゴロ当たる床面も穴や傷は全く見られません。ジュラルミン製のポールもひび割れなどの兆しも全くありません。たださすがにポールとフレームに通って繋いでいる伸縮性のゴムのコード(ロープ)は伸びていました。ずっと使わないで折りたたんで保管していたのだからそれぐらいは当たり前の事です。つくづくこのテントの品質の良さに感心しました。当時の日本製のテントだったからこんなに高品質なのかどうかはわかりませんがとても素晴らしいと思います。足腰が弱ってきた持ち主よりもよっぽど若さを保っています。
ちょっと誇張して言えば、驚異的な品質と言ってもいいと思います。値段から考えても凄い事だと思います。(7〜8万円くらいだったと思う)
ダルセパクトの良さはそれ(品質)だけでなく、家としての快適さも充分追求されている事です。
アウターテントとインナーテントの両側にはダンロップマークをあしらったメッシュの網戸が装備されていて、快適さと優雅さを感じます。全方位手抜き無しの造りのいいテントだと思います。
ダルセパクトを買った後、もうちょっとラクに建てられる安いコンパクトなテント(たぶん海外製)を試しに買ったのですが、それは生地もペナペナで頼りなくすぐにオシャカにしてしまいました。(ダルセパクトは大きくてしっかりしている分、設営はそれなりにめんどくさいです)これは安物買いの銭失いでした。
しかし、その後もダルセパクトを使い続けるのは設営がちょっと大変(どうしても2人必要)なので、コールマンのその時点で最新型のドーム型を買って何度か使いました。確かに設営はポールが勝手に広がる感じで機能的にはこっちが勝ちだと思います。
でも、愛着のあるテントは断然ダルセパクトの方です。ダルセパクトは創った人が楽しみながら造ったんじゃないかと思わせる部分があります。また、作られた時代のせいか、十分にコストをかけている感じがあります。(レースのカーテンなどの装備)

せっかくなので、ダルセパクトのすべての変身パターンを収めようという意気込みで臨んだのに散々な結果になってしまいました。だからところどころ写真がありません。
冷静になって考えればぶっつけ本番でうまくいくわけがありませんでした。
できればいつかもう一度リベンジしたいです。

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ダルセパクト+伸縮ポール(スポルディング)
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アウターとインナーがひとつの袋に、屋根のフレームと骨組みのポールがもうひとつの袋に分かれている。
オプションのインナーテントを張らないでアウターテントだけを建てる時に使うグランドテープ、サイドタープと屋根延長タープ(オプショナルタープ)、張り綱のロープとペグ類は持ち運びに便利なようにプラケース(スーパーのカゴのようなもの)にひとまとめにしている。

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A-508のはずなのになぜかA-506になっている。それと、ずっと4人用だと思っていたが5人用と書かれている。自分の勘違いなのか?どっちにしても506の5は5人用の事だったのかと今頃やっとわかった。(A-613というのもあって、それは6人用だから)


設営手順
1.グランドテープを敷く。(普通は不用)※標準装備のインナーテントのグランドテープとほぼ同じものだが材質がもっとしっかりして色分けもされているので敷く方向がわかりやすい。
(このグランドテープはオプションで、このテープのおかげでインナーテントを外した状態でもアウターテントのみで使うことができる。つまりテント内を全部ただの空きスペースにすることができる。
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2.インナーテントを敷く。※本来はこれが最初の作業で1.は不用(グランドテープの上に重ねて敷く)
3.ポールを組み立ててグランドテープの穴に刺していく。
4.屋根のフレームにポールを刺していく。(2人作業)
5.インナーテントのフックをポールに掛けていく。(2人作業
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6.アウターテントをフレームに被せて屋根の両端の穴の内側からフレームの先端を通す。
(2人作業
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7.アウターテントの布テープをポールに縛って固定する。(10か所くらい)
8.ペグを打ってテントを固定する。(15か所くらい)
9.完成

ダルセパクトのアウターとインナーテントは天候の変化や用途によって様々な形に変えることができます。これによって快適なテント生活ができます❗️次に写真で説明していきます。
その場で考えられる限りのパターンを撮ったつもりだったのに、家に帰って確認するとまだやってないパターンがまだいっぱいありました❗️後悔❗️残念❗️その部分は文章だけ書いておきます。
できればもう一度リベンジしたい❗️


テント全景
相変わらず自然の景色に溶け込むいい色❗️そして柔らかい曲線のスタイルもイイ❣️
1.全閉状態(夏を除く就寝時)
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2.リビング側の出入り口を開いた状態
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4.アウターテントのタープを斜めに開けた状態。ファスナー1ヶ所で留める(朝起きてトイレに行く時などの出入り用)
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5.アウターテントのタープを全開した状態
ファスナー3ヶ所で留める。
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ダルセパクトの特長としてアウターテントの出入り口と反対側も大きく開けてオプションのタープを使って更に様々な形に変えることが出来ます。また、インナーテントも伸縮してリビングルームを拡大することも出来ます。これによって雨の日などの居場所を確保することができます。家の場合は雨が降ってなおかつ寒い日などは、そうやって拡張したリビングルームにブリキでできた時計型ストーブを置いて薪をくべヤカンや鍋を上に置いて4人でストーブを囲んでキャンプ用の折り畳みのチェアに座って毛布をかぶって暖を取ったり食事をしたりしたもので今では懐かしい思い出です。次にリビングルームを延長する方法を説明します。

1.アウターテントリビング部のタープになる部分の両側のファスナーを開く。
2.伸縮性のポール(別売り)を両側に刺してロープとペグで固定する。(好天時)
3.風を防ぎたい時は左右にオプションのサイドタープ(A-600ST)をファスナーで取り付ける。
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4.タープを更に延長したい時はオプションのオプショナルタープ(A-600T)をタープの先にファスナーで取り付けてその先をロープでクルマ(ワンボックスなど背の高いクルマ)の屋根などに固定する。
5.もうひとつのパターンとして、オプショナルタープを垂直に垂らして全閉状態にしたり、ロープとペグで斜めに張ったり様々な形にすることができる。
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ホントはポールをロープで張ってペグで固定するのでもっと四角くピンとかっこよく張れるのだが、キャンプ3日目の朝で帰る日だったので時間があまり無くてひとりで2本のポールを👩に両手で支えてもらいながら必死で撮ったのでこんなショボい張り方になってしまったが、絶好のテント日和(涼しくて好天)だったのはラッキーだった。

オプショナルタープはこの他、斜めに張ったり天候に応じて自在に変身できる。
天気の良い時は有り難みをあまり感じないが、いざ雨が降ったり風が吹き始めると途端に必要性が身に染みてわかる装備です。
ダルセパクトの快適さを追求する多機能はホント凄い❗️(他のテントは知らないが)

アウターテント装備
1.リビング側面透明窓内側メッシュカーテン(開いた状態。ヒモでカーテンを縛って開けておくことができるのが優雅でスキ)
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2.小物収納ポケット
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次にインナーテントの様々なパターンを説明します。
インナーテントの出入り口はメッシュとの二重構造になっていて、それぞれ縦横のファスナーで単独に開け閉めできます。

出入り口側の開閉パターン
1.メッシュファスナー出入り口ファスナー
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2.メッシュファスナー開+出入り口ファスナー
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3.メッシュ開+出入り口※虫のいない時だけ
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4.メッシュファスナー出入り口ファスナー開 ※写真無し
メッシュも出入口も左だけ、右だけでも開閉できて便利。それぞれフックで固定できる。

寝室側窓の開閉パターン
1.メッシュ窓閉(+アウター窓閉)
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2.メッシュ窓閉(+アウター窓開)
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3.メッシュ窓開(+アウター窓開)※虫のいない時だけ
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インナーテント縮小(リビングルームを拡大したい時)
各フックを外してインナー部分を縮めて付け替える
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インナーテントは左側一面のフックを外し右から2番目のポールに付け替える事によってリビングルームを拡げる事が出来ます。(その場合は寝室は最小になって使えなくなりますが床面積は約2倍になる)痛恨の写真撮り忘れ!

装備
1.インナーテント内網棚(着替えなどを載せる事ができる)
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2.メッシュポケット(メガネなどの小物を収納できる)
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以上ダルセパクトA-508はおよそ考えられる限りの機能を持たせた夢のようなテントだったと思います。
今回建ててみて、最初は嫌がっていた👩も、やっぱり災害用に置いておいてもいいかもねと言ってくれました。

ここまで書いてもう一度テントを収納する袋を見たら、なぜかA-506と書かれていました。(アウター、インナーの袋とフレーム、ポールの袋の両方とも)
なんでだろうと思ってネットで検索すると、ダルセパクトの歴史を詳しく追った人の記事が見つかりました。今更わかった事が多くて驚きました。それによると残念ながら1990年代後半、オートキャンプブームの終焉とともにラインナップも消え、ダンロップは小型テントに専念することになりますと書かれていました。そして、ショックなことにこのダルセパクトシリーズは市場ではあまり人気がないようで、たまに見かけるととんでもない安い価格のことが多いんですとも書かれています!しかしこの記事のおかげでダルセパクトには長い歴史があってとてもいろいろなバリエーションがあったことがわかりました。どうやらA-508の前身はA-506だったようです。A-508の色は初め山吹色+グレー(ウチのタイプ)でしたが、もっと明るい黄色+明るいグリーン、次に明るい黄色+濃い目の黄色になったようで、それらもあちこちのキャンプ場で見かけたことがありますが、ウチのが一番イイと思っていました。
そのほか、ダルセパクトふたつをL字形に合体させて合体させて更に大型化した変わり種もあって当時もキャンプ場で何度か見かけた事がありました。とてもユニークでカッコよくて使いもしないのにいいな…と憧れたものです。これはA-901というモデルで9人用ということもこの記事でわかりました。しかしこの記事を書いた人は現物を見たことがないと書かれていました。そしてこの記事を読んでもうひとつの変わり種A-640というモデルを見つけました。これはA-508のヴァリエーションA-613(6人用)を2列にして少し重ねたフレーム構造でとても広いリビングを備えたモデルですとあります。どっちにしても大昔のテントですが、どこかで見れないものかと思います。

またA-508は今までずっと4人用だと思っていましたが、5人用と書かれていました。
子供2人が小さい頃は4人で寝ていたのでそう思い込んでいたのかも知れません。
しかし実感としてはやはり大人2人子供2人がいっぱいいっぱいなのではないかと思います。それ以上だと寝る時はぎゅうぎゅう、起きてリビングで過ごす時も、雨が降ったら大人ではスペース的にかなり厳しいと思います。(ウチは雨の日や寒い時はサイドタープとオプショナルタープを使ってスペースを拡張したリビング内にテーブルと椅子を置いて入り口付近にブリキ製の時計型ストーブを置いて過ごしていました。)
ダルセパクトにはまだ書き忘れた事や書きたい事があるので思い出したら続きを書くつもりです。
テントと同じ時期に買ったダンロップ製寝袋は今も家の掛布団として現役で活躍しています。ところどころ穴が開いていますがわれながら物持ちの良さに感心しています。
当時は寝袋と言えばミノムシのようなタイプしか知らなかったので、封筒型のこの寝袋を見たときは凄いなと思ったものです。この寝袋は拡げてふたつをファスナーで合体してふたり用にもなるのでその事にも感心しました。
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ダルセパクトのイメージは昔からあるこういう形の山小屋風の家をベースにしたのではないかと思います。

※間違って未完の状態で投稿してしまったので手直ししました。

なお、書き忘れましたが、今回もコテージに泊まって脇の空き地でテントを建てました。




Posted at 2022/05/24 10:32:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | アウトドア | 趣味
2022年05月16日 イイね!

好きな音楽の話14 メチャクチャ感動したD&B with E.C

好きな音楽の話14 メチャクチャ感動したD&B with E.C例によってECをあまり知らない人も読んでくれたら…と思って書いてます。もっともそういう自分もそれほど詳しく知っているわけではないので過去のいろんな記事などたくさんから寄せ集めて知っている範囲で書きます。
これもECを知り初めた中2頃(1971年)に買ったアルバムです。
この頃はどのアルバムを聴いても知らないECに出会える夢のような時期でした。
なにしろECの活動は隠遁生活に入る1971年くらいまでは物凄く多くて武者修行のように手当たり次第に他流試合していたような感じでアルバムをどんどん出していたのでいろいろな側面のECを聴くことができました。
もうちょっと早く2年くらい前に知っていれば最も頻繁に活動していた1969年に間に合ってリアルタイムで聴けたのに…と悔しい気持ちもありますが、そうするとまだ小学生だったのでさすがにECのファンだった小学生なんていなかっただろうな…などという想像もします。
もう50年以上前の話なので、ほんの数年遅れでECファンになれたことが今となってはラッキーだったと思います。

1969年録音のアルバム
「デラニーアンドボニーオンツアーウイズエリッククラプトン」
というタイトルからもECの名前が入っていることがウリになっているのがわかります。
ただのECミーハーオタクの私は1965年のブルースブレーカーズウイズエリッククラプトンの時もそうでしたがいかに彼がビッグネームだったかがわかるこのタイトルを見ただけで嬉しくなってしまいます。
デラニーアンドボニーの夫婦デュオは有名ミュージシャンの間で評判になっていたヴォーカリストでそのおかげでビッグネームになったとの事でこれもECの音楽放浪の時期に出会った人です。
まだ無名のリタ・クーリッジやレオン・ラッセルらが加わったスワンプ(アメリカ南部の音楽)的要素のあるアルバムです。
ECは客演という立場ですがグループの一員として全面的にバリバリリードギターを弾いています。
デラニーアンドボニーは白人ですがとてもソウルフルな歌がそれだけで感動的ですがそこにECのギターが加わって何倍にも聞き応えのあるパフォーマンスになっています。
EC自身のヴォーカルとは全く違って力感溢れるヴォーカルとECのギターの組み合わせはこのアルバムでしか聴けません。
その中で特に私の好きな曲はゴスペル調の「ザッツ・ホワット・マイ・マン・イズ・フォー」という長ったらしいタイトルのナンバーです。
奥さんのボニーが唄うこのナンバーは黒人以外のヴォーカリストで最高なのでは無いかと思えるパフォーマンスです。
この夫婦の唄にはゴスペル、いわゆる黒人の教会音楽的要素がかなり入っているように思いますがとてもソウルフルかつエモーショナルです。
あまりに素晴らしいのでEC自身がヴォーカルのアルバムを聴くと物足りない気分になるほどです。残念ながらこの二人はECに無いものをたくさん持っていると感じます。
しかしここでのECのギターは緩急自在といった感じでノリも最高で最高の歌と最高のギターのコラボレーションです。
できればこのメンバーでの躍動感溢れるライブを一度でもいいから観たかった❗️
デラニーアンドボニーのような歌心のかたまりのようなアーティストはこの後も出てこないのではないかと思います。(少なくとも自分は知らない)


ECが若かった頃音楽の放浪をしていた時の音源がとても貴重で、(1960年代〜73年)再起した1974年以降は安定した活動になりその代わりに他のミュージシャンとの他流試合が少なくなったのが残念です。

ついでにこのバンドの驚くべき貴重なライブ映像が残っているのでそれについて触れます。(カラーじゃないのが惜しい!)
「Delaney & Bonnie & Friends: Copenhagen December 10, 1969」
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クリームを解散したあとの1969年(24才)には特に精力的に活動しています。
ひとつはパーマネントグループのブラインドフェイス、ジョンレノンのプラスティックオノバンドへの参加、そしてデラニー&ボニーのツアーへの参加と大活躍でした。
そしてそのどれもがライブ映像に残っているのです❗️今と違って映像を残すのは大変だった時代です。これらの映像を撮って残してくれた人達全員に感謝!です。
三大ギタリストのジェフベックやジミーペイジやほかのロックスターたちと比べても映像作品の多さは群を抜いて多くECファンとして嬉しい限りですが、それだけ精力的に仕事をしていたとも言えます。
それと、彼だけ歌が歌える事(一際目を引く端正なルックスも含めて)もスター性で頭ひとつ抜きん出て映像が残る一因になっていたのかもしれません。
歌が歌えることによって彼の活動範囲はこの後も広がってとても多彩な人たちとの共演につながっていきます。それらについては改めて触れようと思います。
その中で今回取り上げるのは、デラニー&ボニー夫妻のツアーに参加した時のものです。
それまで無名だった彼らはジョージやエリックなどビッグネームのミュージシャンがこぞって賞賛した事で脚光を浴びるようになったそうでこのツアーも自らの意思で参加したとの事で説明するまでもなく観ればその素晴らしさが体感できます。
白黒なのがちょっと残念ですが45分ものライブ映像で何とこのライブにはジョージもギターで参加しています。
ジョージとエリックが黒いカーテンを背景にプレイしている写真やポスターがだいぶ前からあってずっといつの時の物かわからなかったのですがこの映像を見てD&Bのライブ時のものと知って驚きました。
あとのメンバーはその後デレク&ドミノスのメンバーになるボビーウィトロック(ピアノ、バッキングヴォーカル)カールレイドル(ベース)ジムゴードン(ドラム)の他、「あなたしか見えない」で有名になる前の若いリタクーリッジや2人のホーンセクションがいます。これらの人たちは1970年ECの初ソロアルバムにも参加した人たちです。
記事を書くにあたって改めて見てて久しぶりに感動し直しました。
レコードになった「オンツアー」とダブった曲が多いので、比較しながら観ると更に感激ひとしおです。
しかも…ECのソロアルバムに入っている「アイドントノーホワイ」(邦題 なぜか知らない)もECのヴォーカルで演ってくれています❗️ECはまだヴォーカリストとして自信がもてなかった時期の照れ隠しなのかこの曲を歌う時はサングラスをしています。このステージが1969年でソロアルバムが1970年ですからこっちがプロトタイプ(原型)でアルバムの方が完成形なのかな?とも思えますがこの曲、他のライブでは聴いた事が無いので超貴重な音源が映像付きで残っていた事になります❗️
同じくらい大物のビートルズのジョージさえ一曲も歌って無いのでこれはかなり凄い事だと言っていいと思います。(しかもジョージはずっと地味にバックでギターを弾いているだけ)もっともジョージの音楽性(ブルースというよりロカビリー)ではデラニー&ボニーのステージにはフィットしなかったとも言えます。逆に言うとECの音楽的柔軟性、いろいろな音楽を取り入れようとする姿勢や貪欲さに感心します。その事実が図らずもこのヴィデオで証明されたとも言え、ふたりのファンの私にとってもとても興味深く貴重なものです。
ジョージはビートルズの中でも三番手の存在だったからとも言え、ECとジョージの世間的な大物度は微妙な線だったとも言えると思います。少なくともこの場面ではECの扱いが上になっています。この事からもツアーメンバーの一員とは言え、ECのネームバリューは相当なものだったのが分かります。
ただECの控えめな性格がよく表れていてステージの一番端っこにいるので、画面から切れている事が多いのが残念ですが全面リードギター担当で存在感を示しています。
彼女のパンチが効いたソウルフル&パワフルなヴォーカルはECに無いものを全て持っているような気がします。もっと彼らと一緒に活動して欲しかった。そしてジョージがバングラデシュコンサートにまで引っ張り出して欲しかった…と切実に思います。
(なお、ジョージもずっと地味にリズムギターを弾いているがリラックスしてとても楽しそう。)
メンバーはデラニー&ボニーの他ECソロアルバムにも参加したリタクーリッジホーンセクション2人、後に結成するデレク&ドミノスの3人、ジョージハリソンとまさにECの歴史絵図を見ているような超豪華メンバーです。
1.Poor Elijah / Tribute To Johnson
2.I Don't Know Why  デラニーに紹介されてこのステージでECがボーカルをとった唯一の曲。ソロにも収録された曲の原型でちょっと頼りない歌い方が初々しい。バックコーラスのリタとボニーに助けられて一生懸命唄っている感じがイイ。
3.Where There's A Will, There's A Way
4.My Baby Specializes
5.I Don't Want To Discuss It
6.That's What My Man Is For  ボニーの黒人顔負けのパワフルなボーカル全開!特にラストのシャウトは圧巻!この後夫婦は別れてしまいデラニーは既に亡くなっているが、ボニーは近年もスーパースターを唄っている姿をユーチューブで見ることができる。
7.Comin' Home
8.Tutti Frutti / The Girl Can't Help It / Long Tall Sally / Jenny Jenny  ダイナミックなロックンロールメドレー。他のミュージシャンたちがこぞって絶賛したのも納得の超強力なボーカル!!



Posted at 2022/05/17 11:06:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2022年05月14日 イイね!

好きな音楽の話13 エリッククラプトンソロアルバムその2

好きな音楽の話13 エリッククラプトンソロアルバムその2当時大感激したデラニーアンドボニーのツアーに参加したECの事を書こうとしていたのにまた怠けクセが出てついサボってしまいました。
しかし、時間が経ってみるとその前にボーカリストとしてのECをもっと書いておきたかった事に気づきました。
そこで前回も書いたソロアルバムについてまだまだ書き足りないことがあったので続きを書き足します。
アンプラグドの円熟したECももちろん素晴らしいと思うのですが、初めてギタリストではなくボーカリストとしての面を全面に押し出したソロアルバム(1970年)も僕をECにグッと近づけた作品です。この時の彼はクリーム後でまだ弱冠25才くらい!で初の本格的にボーカルをフューチャーしたアルバムです。
このアルバムではブルース色はあまり強くなく、スワンプロックというアメリカ南部のちょっと泥臭い感じの音楽に彼やジョージハリソンたちが感化されて世間に認知された種類のものです。今でも当時でもそれくらいの知識しかないのですが、今でも聴けばその時の感情が蘇ってきます。まだ子供だった僕はなんでもダイレクトにロックの偉大なヒーローECに染まりまくりでした。彼の声は後の黒人のようなソウルフルな唄声ではなく、この頃まだ本来の地声と思われるとてもナイーブな声質です。これが彼のもともとの声と思えるもので、この少し後のデレクアンドドミノスでは既に彼の憧れる黒人の声に近づけている気配がありますからこのソロアルバムで聴ける若いECの声はなおさら貴重です。
こんなに初々しいECのボーカルが聴けるのは唯一このアルバムだけです。
中でも僕が好きな曲について書いてみます。
シングルカットされた彼が尊敬するJJケールの「アフターミッドナイト」では、元の曲から大胆なアレンジを施してアップテンポでとてもキャッチーな曲調になっています。
彼のボーカルもしなやかでナイーブな感じが溢れていて独特なノリがあって歌が本職ではないのにどうしてこんな歌い方ができるのかと思うようなメチャクチャカッコいい歌い方です。

この後、1979年の日本公演を収めた「ジャストワンナイト」と比べると一聴瞭然な違いがあります。ここでは軽さが無くなって重い歌い方になっています。この頃以降の彼は少し力んだような唱法になりそれはそれでまたいいのですが、やはりファーストアルバムで聴ける若々しい歌い方には叶いません。一般的にはキャリアを積むほど上手くなると言えると思いますが初めの方がいい事もあるということだと思います。


次はこのアルバムで一番好きな曲「ラヴィンユーラヴィンミー」について触れます。この曲は彼の中ではあまりポピュラーなナンバーではなく、ライブでも多分歌ったことがないと思います。ギターソロもほとんどないただのポピュラーソングのような曲です。
しかしこの普通の歌手のような歌を歌うECは、アドリブを弾きまくっていたクリームの時には考えられないことで、彼の素の人間性がダイレクトに現れた(と感じられる)ナンバーです。ここで聴ける彼の声が元の声だと思われます。
この少し後のデレクアンドドミノスでは黒人に近づけようとしたのか、既に少しかすれ気味な声になっています。(大ヒット曲レイラもそう)

ソウルフルな「ドントノーホワイ」も好きな曲です。デラニー&ボニーとのステージで生で唄うバージョンも見ることができますが、そこではアレンジがだいぶ違って更にエモーショナルな雰囲気になっています。切々と唄い上げるデレク&ドミノスの「ノーバディーノースユー」とちょっと似た雰囲気の曲ですが、なぜかライブで演ってくれることはほとんどないのが残念です。




ラストの「レットイットレイン」も彼の原点であるブルースの匂いのしない普通のポピュラーソング調です。
これが後に何曲かヒット曲を生み出した彼の才能の原点になっていると思います。ブルースに取り憑かれてギタリストになった彼ですが普通のポップスもこなせるのが面白いところです。この曲もクリームで弾きまくっていたのと同一人物とは思えないくらい軽い感じのナンバーで彼の二面性が現れていると思います。そして今現在までずっと現役でいられた(!)驚異的なキャリアの要因になっていると思えます。


クリームで大衝撃を受け、その後のいろいろなアルバムに手を出し、彼の多面性に翻弄されてきましたがこのアルバムも間違いなくその一枚です。その不思議さ(人間性のわかりにくさ)に引き摺られてつい今までファンで居続けたのだと思っています。

タイトルの画像はソロアルバムのジャケット写真撮影時に撮られたもの。
レオンラッセル(バングラデシュで共演)デラニー&ボニー(フレンズに参加)リタクーリッジ(後にあなたしか見えないが日本でも大ヒット)ボビーホイトロック、ジムゴードン、カールラドル(この後デレク&ドミノスを結成)など、彼の歴史が凝縮されている貴重な一枚。このうちの半数以上は既にこの世に存在しない人になっている
Posted at 2022/09/30 21:19:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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何シテル?   05/20 04:07
nakamachoです。よろしくお願いします。クルマの他オーディオビデオも好きです。
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