
少し前にウインカーのタイミングについて書きましたが,本日はヘッドライトの点灯タイミングについて。
というのも,今日帰宅時(20時過ぎ)に街を走っていると,相変わらずスモールライトのまま走っている車がチラホラ。さらに2台ほど無灯火で走っており,非常に危険だと感じたからです。
先日も,朝早く(まだ薄暗い時間帯)に出勤するのに職場の後輩とすれ違ったんですが無灯火。後日,その後輩になぜあのときライトを点けていなかったのかを聞いたところ,驚きの答えが。
「ライト点けなくても見えますから。」
その後輩に限らず,ライトは自分が運転するときに視界を確保するためだけのモノと勘違いしている人が多いのではないかと推測できます。
もちろんそれも正しい答えなのですが,満点の回答ではありません。
もう一つ!ライト点灯によって周囲に自分の存在を知らせるという重要な役割があることを忘れてはいけません。
よく『早めのライト点灯』という言葉を聞くと思いますが,何故早めに点けるのか?それによってどういう事が起こるのかを考えることが大事なのではないかと思います。
歩行者や二輪車に対して注意を促す役割があり,それこそが一番重要な事なんですよね。
その昔は,薄暗くなりメーターが読み辛くなったら点灯というタイミングの方も多かったかもしれません。しかし最近は『ハイコントラストメーター』や常時点灯タイプのメーターが多くなり,しかも街中を走る分には無灯火でも差し支えないほど明るいので,ついライトを点けないまま走るドライバーが増えたという話を聞きます。
結局,そういうドライバーも『周囲に対して存在をアピールする』という意識を持っていないので点けていないだけなんですけどね。
さて,ではついついヘッドライト点灯のタイミングが遅くなったり,または無灯火で走ってしまうドライバーの対策をどうするか?
それについて,メルセデス・ベンツが一つの回答を出しましたね。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが,最近のベンツはライトスイッチ(ダイヤル)から『OFF』が消えました。『AUTO』か『ON』の2ポジションしかないんです。デフォルトを『AUTO』にしておくことで,点灯のし忘れを防いでいます。もちろん小雨や霧といったセンサーが反応しない状況に備えて『ON』も残しています。(※日本仕様には法律上スモールライトを装備する必要があるので,全部で3ポジションになっています。)
余談ですが,私は個人的にはスモールライトは何の意味もないと思っていますので,使用することはまずありません。
私はギャランの納車時に,オートライトのセンサー感度を一番高くしてもらい,早めに点灯するように変更してもらいました。それでも自分が感じる薄暗さにオートライトが反応しない場合は,自分でライトをオンにします。また薄暗くなりスモールが自動点灯した時点でメーター内の表示灯が点灯しますので,その場合は手動でヘッドライトを点灯させ,暫く走っていて暗くなったら『AUTO』にします。
しかし,私と同じ事を他の人に強制するつもりは一切ありません。それだけにベンツの方法は非常に有効だと言えます。もちろん,霧が発生するような状況ではドライバーに委ねる事にはなりますが,少なくとも平常時においては非常に優れた方法であると思います。
日本の各メーカーも是非見習って欲しいと強く願います。
Posted at 2011/11/14 23:59:47 | |
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