
ずいぶんと長い付き合いだね。あっちこっち傷だらけ。
靴底のビブラムも磨り減って、そろそろ交換かな・・・
帰ってくると、ビブラムの凹凸につまった泥や石を丹念
に取りのぞき、水で洗い、十分乾かし、保革油も塗って。
一番世話の焼ける相棒かもね。でも、君がいるおかげで
足を痛めることなく帰ってこれたんだね。ありがとう。
底に挟まって取りそこねた小石が一つ。あの山の石かな?
それとも、あの山頂あたりの石かな? それとも・・・
たった一つの小石でも、あちこちの記憶の風景をめぐらせてしまうね。こうして
君ら道具と対話しているとね。さぁてと、今度は、どこへ連れてってくれる?
ボクの行動を一番知っているのは君。ボクの独り言を見て考え込んでいた君。
『君ももう歳なのだから、あまり無理しないほうがいいよ・・・』
『クスっ』・・・コラ!笑ったな。確かに、あそこで転んでしまったけど。
Posted at 2009/06/23 12:28:24 | |
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