
満月や日食前後には地震が起こりやすい?
という話―――確実なメカ二ズムは、まだ
不明らしいが、何らかの相関があるのでは
ないかという興味深いデータがあるらしい。
そこには、
潮汐の力の作用が、地震発生前
の最後のひと押しとして、
働いている場合が
あるという。
潮汐―――聞きなれない言葉。
自転遠心力と、引力を及ぼし合う月の位置関係により、地球海洋で一日2回潮の満干が起きるのも
天体の
潮汐力によるものだと言われれば何となく納得する。確かに月は地球に一番近い天体であり
その影響は大きい。 太陽は巨大だが、遥か遠い天体であるため
潮汐の力は月の半分未満らしい。
しかし、太陽、地球、月の直列位置関係により
地球潮汐力が増幅され、それを物語る現象が大潮と
なり海面を大きく上昇させる巨大な力があるわけで、地球の遠心力、月の引力とはいえ、驚きです。
日食月食、新月満月のとき、地球、月、太陽は配列順番に違いはあれども、直列に近い配置になる
ために
地球潮汐力が大きく働くエリアでは大潮になる一方で、半月の時は、地球から見た月は太陽
との直列関係が崩れるので小潮になるわけですね。
阪神大震災は明け方の発生でしたが、夜の被災地を満月が煌々と照らした。 トルコの大地震では
皆既日食直後の発生だというから、これは、ちょっと不気味かなぁ?・・・・・・・単なる偶然にしても^^;
1977年~2000年の間に世界で発生したM5.5以上の海溝型地震モデル2000件について、防災科学
研究所特別研究員の調査によれば、断層の滑りを助ける方向に月の
潮汐力が影響しているときに
地震が多く発生しているという。(しかし、横ずれ断層タイプでは、月との相関傾向はなかった)
では巨大地震ではどうか?
月と地球潮汐と地震の相関調査を進めると―――
大津波を起こしたスマトラ沖地震(M 9) や、インドネシアで発生した3つの巨大地震を調べてみると
1976年以降の20年間は
地球潮汐との相関は薄かった。ところが、阪神大震災が発生した1995年頃
から相関傾向が強まり、直前には、
密接な潮汐相関が確認できたという。 しかし、巨大地震発生の
あとは相関傾向はなくなった。他の2つの巨大地震も同じ相関傾向があった―――のだという。
プレートの歪みによる力に比べれば、
地球潮汐力は遥かに小さく、まだ詳しいメカニズムは判っては
いないものの、地震エネルギー放出直前の断層に、最後の一押しとして働いている可能性がないと
言い切れず、興味深い調査結果ではあります。断層には縦滑り、横滑りなど、タイプの異なるものが
あるし、直前予知はかなり難しいとはいえ、今後の地震研究に一石を投じるものでしょうか。
(参考資料は7月の日経新聞サイエンスコラムより)
今度の満月は中秋の名月 (10月3~4日前後が満月)
ところで、こちらでは↓また
観測異常値が断続(滝汗)
Posted at 2009/09/22 14:11:32 | |
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