
19日,22日の2公演とも参戦予定だったので、22日の公演をレポートにする予定でしたが体調不良で行けなかった為、19日の追加公演でレポートを書きます。
今回のクリスマスライブは、
X'mas Premium LIVE 2012 "Kalafina with Strings"
出演:Kalafina、今野均ストリングス、櫻田泰啓(Piano)
となっており、弦楽器とピアノの演奏でKalafinaが歌うライブ。
クリスマスライブは昨年も行ったそうですが、パーカッションが入ったりして今回ほど特化したものではなかったそうです。
【会場】
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
HPより
モーツァルトホールは、オーケストラ演奏を主目的にしたホールです。
ウィーンフィルの本拠地にあるムジークフェラインザールと同じシューボックス(長方形)型空間を採用し、国内でもトップクラスの優れた音響性能を備えています。
音楽だけでなく、ミュージカル、舞踏、演劇など、"音"にこだわったさまざまな舞台芸術活動にも利用しやすく設計されています。
会場写真
天井が高いのと、左右の壁にも席があるのが印象的。
通常のライブをやる"ホール”とは明らかに違います。
自分は2階席中段だったので、まさに写真のような風景でした。
【出演者】
歌(Kalafina)
・Keiko
・Wakana
・Hikaru
・ピアノ 櫻田泰啓(さくらだ ひろたか)
・第一バイオリン 今野均(こんの ひとし)
・第二バイオリン 藤堂昌彦(とうどう まさひこ)
・ヴィオラ 生野正樹(しょうの まさき)
・チェロ 結城貴弘(ゆうき たかひろ)
5つの楽器は電子式ではない本物。
それらの音をやや上方に設置したマイクで拾っているようでした。
【開演】
演奏者の5人が舞台の向かって左側から登場。
大きな拍手の中それぞれが着席すると、また静寂が訪れます。
誰もが固唾を呑んで主役の登場を待つ。
静寂の中、コツコツと足音を響かせながら、Wakana、Keiko、Hikaruの順でKalafinaが登場。
より大きな拍手が会場全体を満たす。
この足音が今夜の演奏の始まりだったと思えるくらい、2階席中段に居る私にも明瞭に聞こえました。
そして、これから始まるライブを象徴していたような気がします。
「静寂の中に響き渡る音の数々」
そんなライブでした。
雰囲気を壊さないよう、物音をたてない、身動きしない。
自然と緊張感を感じました。
クラシックコンサートに行ったことはありませんが、こんな雰囲気に近いのではと想像しました。
こうしてライブがスタート。
【セットリスト】
01.荒野(あらの)の果てに(賛美歌より)
02.storia
-MC-
03.seventh heaven
04.neverending
05.intermezzo
06.Lacrimosa
-MC-
07.Eden
08.うつくしさ
09.red moon
-MC-
10.もろびとこぞりて(クリスマスソング)
11.fairytale
12.君が光に変えて行く
13.満天
-MC-
14.Gloria
15.輝く空の静寂には
-MC-
16.屋根の向こうに
17.snow falling
18.symphonia
-MC-
19.ひかりふる
E01.sprinter
-MC-
E02.未来
【感想など】
3人の歌声と5つの楽器だけで奏でられたハーモニーは、それはもう素晴らしく言葉や文字では伝え切れません。
音楽は”聴いて感じる取るもの”だと思ってますが、今回はこれを痛感しました。
聴きたかった「ひかりふる」もあったし、
「屋根の向こうに」は、”さわやか”ソングと言われてますが、あれは”やさしさ”ソングですよ。
MCも通常のライブより多くてとにかく素晴らしい時間でした。
今回はHikaruの好調ぶりが凄かったです。
よどみの無いキレイで真っ直ぐな声が本当に良かった。
Keikoは、低音が出しゃばり過ぎることもなく丁度良いバランスでした。
(会場によっては低音が聞こえ過ぎる時がある)
Wakanaも申し分なかったのですが、「なんか抑えてるような。。。」という印象を所々に持ちました。
演奏がピアノと弦楽器だけの割りには原曲と比べてもそれほど違和感なく聴ける曲も多くあり、梶浦さんが元々これらの楽器を多用しているんだなと実感したり、「Lacrimosa」や「red moon」も出来ちゃうんだなと感心したり。
会場も良かったと思います。
ライブというと大音量の振動を全身で感じるのも楽しみのひとつですが、今回の音量はそれほど大きくなかったです。
その代わり、聞こえるべき位置から聞こえてきたという印象。
脳内補完されているとは思いますが、目を閉じて聴いてもステージ上から音が聞こえてきた。
いわゆるアコースティックライブなので、生音を大切にしたのかなと。
実際、冒頭でメンバーが登場する時の靴の音が2階席中段でもよく聞こえたし、最後の挨拶でマイク無しの「ありがとうございました」もよく聞こえました。
ライブの趣旨に合った会場だったと思いました。
席を立つことは一度もありませんでした。
最後の挨拶の時に立って拍手される方もチラホラ居ましたが、あれをやると後ろの人の視界を遮ってしまうんですよね。。。
全員が立ってスタンディングオベーションになれば良いんでしょうけど、そこまでの勢いは無かった。
それでも割れんばかりの大拍手と歓声で最大級の賛辞を送っていました。
やるべきことの量は通常のライブよりはるかに多くて大変だったと思います。
しかも追加公演が予定していた初日の3日前に設定され時間が削られた状況。
試練と言っても過言ではないライブにさらに試練を上乗せされたのでは?と想像してしまいます。
ただ、この秋から冬にかけては練習に重点を置けるスケジュールだったそうで、これは好条件だったことでしょう。
「クリスマスだから、それっぽいライブやっちゃう?」みたいなノリだったかどうかは分かりませんが、
クリスマスだから「X'mas Premium LIVE」じゃなくて、
季節に関係なくKalafina史上もっともプレミアムなライブのひとつになったことは間違いありません。
そんな特別なライブをこの耳で聴くことが出来た自分は幸せ者に違いありません。
レポートの最後に、今回のライブでも歌ってくれた「snow falling」でメリークリスマス!