
思いがけずハイレゾ環境を導入したのでいきさつを報告します。
みん友さん達のカーオーディオ、ポータブルオーディオプレーヤーのアップグレードやハイレゾ化をブログやパーツレビュー、オフ会等でずっと羨ましくも思いつつ、時には検討したりもしましたが結局踏み切れないでいました。
理由は単純で、「通勤が徒歩数分なので車や電車等で半ば強制的に音楽を聴く時間を持てない。」
機会が少ないものにお金掛けてもなぁ。。。
もう一つは、いくら良い音で聴いたって結局は聴き手側次第だと思っているから。
歌手や歌に思い入れがあれば音質よりも気持ちが勝って良い歌に思えるし、ライブで聴いた時のこの歌良かったな~などと脳内補正も出来てしまいます。
家電量販店で2万チョイのプレーヤーで聴いた時も、「確かにキレイな音だけど、ビックリするとか感動するほどじゃないし割が合わん」と思ったりもした。
(今思うと、量販店のテーマ曲が繰り返し流れる状況は試聴には向かないような)
それに北陸で本格的なものを扱っている店があるのだろうか。(あったらごめんなさい)
デスクトップパソコンにサウンドカードとFOSteXのスピーカーを追加してあり、ちゃんと聴きたい時はパソコンの前に座って聴いてれば特に不満はないし。。。
こんな理由で”今のままでいいや”と思ってきました。
それでも気にはなるので帰省したついでに名古屋にある某イヤホンショップへ行ってみました。
(あくまで軽い気持ちで買う気も無し)
広い店内に様々なプレーヤーやもの凄い数のイヤホン、ヘッドホンがあって、どれも自分のプレーヤーに挿せば試聴できます。
ウロウロしながらイヤホンを適当に選んで携帯に繋いでMP3音源を聴いてみるが良いのか悪いのかよく分からん。
自分のイヤホンと聴き比べてみようと思ってカバンの中をまさぐるが無い。。。
忘れてきた!
これでガックリきたし様子見に来ただけだし正月休みに来れなくもないしと店を出たが、
「これで帰ったらいつまで経っても今のままだし、そもそもハイレゾをちゃんと聴いたことないぞ」
店に戻り店員さん(若いお兄さん)に声を掛ける。
お「ハイレゾ聴いたことないで聴いてみたいんですけど。。。」
店「プレーヤーやイヤホンはありますか?」
お「何もないんです」
店「(困惑気味に)ではこちらへ」と試聴スペースへ。
待っていると、
店「これは私物なんですけど」
とても高そうなポータブルプレーヤーを持ってきてくれました。
(私のお願いは普通ではなかったようだ)
ヘッドホンも試聴できるものを持ってくれて、
店「どんな音楽を聴いてますか?」
お「女性ボーカルで、、、」
と言いながら、隣で操作している画面上のリストを覗いてみるとアニソン系が見えたので、
お「May'nとかKalafinaとかLiSAとか、、、」
店「ああ、はいはい」
お「(良かった、通じた) あとfhanaも」
店「fhanaならガッツリ入ってますよ」
リストを見せてもらうとfhanaの全曲が入ってるっぽし、アルバムはCD版とハイレゾ版の両方が入っている。
お「(いい店員さんに声掛けたかも)」
早速ヘッドホンで「divine intervention」を聴いてみる。
イントロに入っているtowanaちゃんの声がこれまでよりもハッキリ聞こえてきたし、確かに音もキレイだが。。。
お「音は確かにキレイなんですけど、低音が強いし全体的にこもって聞こえますね。」
店「そういうヘッドホンですから」
お「じゃあ低音はここまで要らないんで女性ボーカルがスッキリ聞こえる”イヤホン”ありませんか」
店員さんが試聴できる中古品の中から2万円台のイヤホンを持ってきてくれたので聴いてみる。
お「(おお、これこれ♪) こっち方が全然良いです」
店員さんとの距離を縮めようと、
お「知り合いがAK120ツーと”さーばんと”?(本当はサヴァント Savant)ってやつ使っててぇ」
素人丸出しで話すと、
店「それならありますよ」と中古品の「Savant Universal」を持ってきてくれた。
げっ、さっきのより高いぞ。。。
試聴してみる。
お「(なんかスッカスッカな音やん。。。」
イヤホンを触ってみると、全然奥へ入っていませんでしたw
ケーブルを耳の後ろに回すタイプなので装着にコツが必要でした。
一度入れてしまえば装着感も良いしケーブルのふらつきが気にならない。
音についてはさっきのイヤホンとの明らかな違いは分からず。。。
凄い値段だけど、あのお方が使ってるやつだし嗜好的に合わないことはないだろう。
イヤホンはひとまずこれに固定して本体を選ぶことに。
ちなみに聴かせてもらっている店員さんのプレーヤーはAK製でウン十万するそうです。
予算や聴く音楽、ハイレゾは初めて、オンキョーのDP-X1が気にはなっている等々を伝えると、
店「自分がAK好きということもありますが、聴くジャンルからしてもAKでも良いですよ」
そう言って持ってきてくれたのが、中古品のAK100Ⅱ。
これにfhanaのアルバムをわざわざ入れてくれて試聴もさせてもらえました。
お「(店員さんの比べると、歌声がちょっと不自然な感じ。。。あっちが良いな。。。)」
お「○○さん(店員さん)のプレーヤーの方が良いですね」
店「それはまあ^^;」
イコライザーは弄ってないそうで、ポータブルであの音が欲しかったらウン十万出せば手に入るということか、恐ろしい世界だ。
いきなりそこまでいく勇気もないし資格も無い。
AK100ⅡとSavantの価格は分っているし、買うかどうか。。。
DP-X1も聴いてみたいけどちょっとデカいし買うならAK100Ⅱか。
かなり省いて書いてますが、1時間以上掛けてここまでしてくれたおかげで音が良いのはよく分りました。
ここまでしてもらって買わないのは申し訳ないという気持ちがあったのも事実。
でも高い金を出してまで手に入れるものか。
試聴していく中で思ったのは、聴く側の慣れも必要だろうということ。
買ってじっくり聴いてみたいし、他の音源も聴けばもっと良さが分ってくるはず。
買わずに帰ってネットで色々調べたら納得して買えるとも思えん。
ここは勢いじゃね?買ってしまえ!と決意。
バランス接続も気になったのでケーブルを交換してもらって聴いてみるも違いがあまり分からず。
ケーブル自体は1万円台だが、店員さんもバランス接続じゃなくても十分いけますよとの意見で今回は見送り。
あとは中古か新品か。
新品の方が良いに決まってるしかなり迷ったけど、今回は価格差を考えて両方とも中古にした。
なにせ新品の6掛けですから。
こんないきさつで買ってしまいました。
声掛けたのがあの店員さんじゃなかったら買ってなかったかも。
ここの至るまでの全てが”縁”なんでしょうね。
ようやく”向こう側”へ足を踏み入れることが出来ました。
最後に店員さんの機種を聞いたら、「AK380」というフラッグシップ機でした。
購入した翌日が出張だったので電車の中でひたすらハイレゾ版のfhanaのアルバム「Outside of Melancholy」を聴いてました。
今までの環境では聴こえてこなった声や音の数々にニヤニヤが止まらず。
fhanaのこだわりの凄さを実感。
好きならちゃんと聴かないと失礼だよなとも思った。
素人の感想ですが、すっきり、なめらか、くっきり、キレが良い。
聴いていて楽しいし心地良い。
聴こえる音は確実に増えているのに疲れない。
ずっと聴いていたいと思ったが、これはライブでゆったり聴いている時に感じるとの同じ感覚。
聴き慣れたところで今までの組み合わせ(携帯のMP3音源+BOSEのイヤホンIE2)で聴いてみると雲泥の違いで、明らかにザラつき感とぼやけた感を感じる。
ハイレゾで気付いた音も聴こえるが、他の音と混じっていて聞き分ける必要があるので疲れる。
試しに今までの物と組み合わせて聴いた結果はこんな感じ。
携帯+BOSE<<AK100Ⅱ+BOSE<携帯+Savant<<<<<<<<AK100Ⅱ+Savant
イヤホンの違いが一番大きかった。
携帯にSavantを挿すとBOSEよりかなりスッキリして違いは歴然。
BOSEは低音がかなり強調されてこもった感じがするので音量上げてもボーカルの聴こえづらさは変わらない。
対してAK100Ⅱ+Savantは音量が小さくてもちゃんと聴こえる。
極力音量を下げて聞きたい方なので、無音の室内では音量を10ぐらいまで下げて聴いているが、音量が下がる以外は聴こえ方に特に変化が感じられない。
素人が勢いで買っちゃった感ありありですが、おかげ様で良いものを手に入れることが出来たと思っています、ありがとうございました。
タイミングよくこのCDが届いたので早速入れました。

(なぜunknown??)←追記:WAVでなくFLACで取り込んで解決
TUREのファーストアルバム「Joy Heart」です。
もちろん良いのですが、この方は
生で聴いたことがあって、あのとんでもない声量にはどうしたって敵わない。
ファーストライブのチケット申し込まなきゃ。