屋根付き駐車場の有無で車のコンディションは大きく違ってくるものですが、それがたとえば安価な簡易アルミカーポートであったとしても、これがあるとないとでは状況は全く違ってくるものです。
通常、屋根付き保管というと雨がしのげるというところが一見大きいように思えますが、実際にはそればかりの問題ではなく紫外線がら守れるというところが最も重要なポイントになってくると思います。たとえば、プラ無垢部やライトレンズ、モール類の劣化状態にはそれらの差ががはっきり表れてくることと思います。
思えば人間もそうなのかもしれません。シーズンには週3回以上漁に出かける漁師同然の当方、このところ直射にさらされている部分だけ(顔や腕~頭頂部までも)肌はシミ、シワだらけで、眼もの方も同様に弱ってきています。自身には修復歴(手術歴)もあって、キズ/へこみ跡もあり、さらにはエンジン、足回り、バッテリー(内臓、手足の筋力、脳みそ、気力)ともこのところへたってきていて経年劣化が一段と進んできています。
前置きが少々長くなってしまいましたが、当方もそれに倣って昨年、カーポートを(画像のような3連結+延長一間1,8mにて)新設しましたが、現実的には安価なもので組んだこともあって、そう良い事ばかりでもなく問題点も多く、以下のように大きく分けて4点の致命的欠陥があります。
------------
①夏(いや春秋も同様に)、暑い。通常の廉価版波板仕様においては、まるで栽培ハウス内のような灼熱地獄状態です。熱線カット天板だとかなり違うようですが...、あいにく当方のカーポートはケチったため通常の廉価版ポリカ浪板仕様です(おおいに後悔)。
②大損害から守るため、初めから吹けば飛ぶような設計になっている屋根、台風のシーズンにはハラハラドキドキものです。
③それに気まぐれに降るドカ雪も耐荷重的に危険で、
④そして今、一番困っているのがこれ、結露問題です。季節によってはプラスチック浪板は結露がひどく、特に朝方中心に水滴がかなりひどくポタポタと落ちてくるのです。
--------------
※なお、これらは骨組み枠の造りや屋根板の種類によってある程度は防げるそうで、特に屋根板に平板を使用する高価なタイプだと結露にはめっぽう強いそうです。また、同じ波板仕様でもあらかじめ結露する事を想定のうえ、その結露水の逃げ場をある程度確保されているタイプで、かつ断熱系の浪板を使うことでいくらかは結露は少なくなるそうです。それと浪板の色が濃いほど早く結露水が蒸発するため水滴落ちも少なくなるそうです。
ただ、いずれの場合もあまり高価だと簡易カーポートとしての意味がありません。あっさり車庫を立てた方がまし、という事にもなりかねません。
それにしてもこの結露対策だけは何とかしなければなりません。朝になるとポタポタ結露のしずくが落ちてきて、それらが集中的に一部分だけに水滴跡(いわゆる「雨ジミ跡」)をつけてしまいます。これでは屋根付き保管の意味もありません。 かといって大金かけて改装するのもどうかと思いますし、
上記のような事情で、結果的にもっとも原始的でかつ効果的、かつ安価に上がるこのような手法にてこれら結露に対処してみました。

内側にビニールシートを貼り付けてみました。
◆「ユタカメイク シルバーシート#3000 2,57m-5,24m」¥通販で1セット\2.000少々のもの、これを2セット用意し、これを内側に張ってみますが、これがなかなかどうして必要十分な防水&紫外線、熱線カットしてくれるのです。しかもある程度光は通りますので著しく暗くもなりません。

両端をひも(できればラバーコード)で引っ張り、要所は下記のようなドリルビス(錆びない304ステンレス製)で止めて固定。

このようになりました。
半日、総材料費\5,000前後でできるかんたんな紫外線、、熱線、結露防御対策です。見栄えが良いとはお世辞にも言えませんが、これだけで充分機能は果たしております。
実は仕事場の方も同じ手法で施工し2年経過していますが、数回の台風通過にも負けず何事もなく順調に過ごせております。

ビニールシートを張るという事自体、応急処置的要素が濃いものですが、キレイに貼れれば思ったよりみすぼらしい感じはありません。何といても万全の結露対策ができてしかも暑くならず暗くもならず、求められる機能はすべて果たしております。
認可が不要で安価なアルミカーポート、車の高価なオプションを付けるくらいで購入設置できますので勧めです。
なお、設置の際は、あまり屋根が高くならないような最小限の高さにとどめ、かつできるだけ直射が避けられるような位置に配置した方が無難です。朝日も夕日も当たり、しかも屋根が高いため雨がバンバン降りかかるようでは意味がありません。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2015/12/30 13:43:03