車の外装には、ワイパー/ミラー周辺~バンパー/モール類と未塗装の黒樹脂部品が数多く装着されていると思いますが、これらが白けていたり汚れたままだったりすると、他の部分、たとえばボディー塗装部をいくら一生懸命ミガキ込んだとしても、なぜか車全体がが冴えないものです。しかもその未塗装樹脂はなかなかきれいにならないものですからやっかいです。
それらの対策に「黒樹脂復活剤」を塗りこんでみたりもするのですが、これが汚れたまま塗り込んでみても一時キレイに復活したかのように見えるだけで、すぐに汚れが浮き出てしまいます。それはそうなのです、汚れをコーティングしてしまっている訳ですから...。
そもそも本題は「未塗装黒樹脂の美化」にあり、その「黒樹脂復活剤」塗布はあくまでも補助的なものであるはずなのですが、ひとたびこれら復活剤をを扱い始めると、とかくベト塗りしテカテカにすることが快感になってしまい、いつしか本題を忘れてしまいがちです。
難題は、その「黒樹脂復活剤」を塗りこむ以前の問題で、こびりついて白くなったワックスカスやコンパウンドカス、また自然発生的に付く黄砂やばい煙汚れ類の除去にあります。
ここは少々面倒でも下地をしっかりキレイにしてから復活剤を塗布すべきだという結論ですが、、
そこで今回、プロの方から伝授いただいた簡単な樹脂の汚れ除去方法を紹介したいと思います。
なお、以下はすごい内容ではありませんので過大な期待しないでご覧いただけますと幸いです。
◆洗っても取れない汚れ<ワックスカス類>
どんな強力洗剤を使っても取れない事と思います。これらは乾いた状態で、ブラシ掛けしてみます。 すると、樹脂の肌理(キメ)に入り込んだワックスカスが粉状になり、意外にも簡単に取れると思います。
※これら油性系のものですので水気があると取れません。あくまでも乾いた状態で...。

※柔らかいブラシ(写真左側)で除去できない場合は、たとえば写真右側のより硬めで毛足の短いもにすると有効です。
※柄を30度くらい、ライターであぶって折り曲げておくと使い勝手がすこぶる良くなります。

それでも取れない場合は微量のシリコンオフを付けてゴシゴシすると良いです。
※シリコンオフとは、ワックスオフとも言い、通常塗装前に塗料ハジキ防止用の脱脂に使うもので、シンナー同等の脱脂力、洗浄力がありながら、塗装やプラスチックを溶かすことはありませんので安心です。なお、性質的にはアルコールに近いものですので揮発性か高いです。
◆洗っても取れない汚れ<黄砂や自然汚れ類>

一見、「水洗い」、または「洗剤+水洗い」でかんたんに取れそうに思えますが実際には、きめ細かい汚れ成分が樹脂の奥深くまでしみ込んでしまっている状況ですので簡単には落ちません。洗った瞬間はキレイに見えても乾くと汚れが浮き出て真っ白に戻る事と思われます。
これらは主に水性の汚れになり、要は肌理(キメ)に入り込んだ汚れが取れていない訳ですから、このケースでもブラシで洗浄するのが良いようで、写真のような毛先の細いもので、洗剤を付けてゴシゴシすると有効だと思います。
※洗剤には、安全な家庭用の普通の中性洗剤で十分と思われます。

なお、自然的な汚れでなくワックス系のものの付着分は、前記のように乾いた状態でブラシ掛けすると効果的です。
しかしそれでも効果が薄く、より効果を上げたいならこちら
メーカーHPや
メーカーHP(←をクリック)水アカクリーナー類を使うと洗浄力が強く高効率です。
※ただ、こちらプロが使っているものとほぼ一緒のものになり、通常エンジンルームなどの洗浄にも使われるものですからけっこう強力で、ボディーに付くとシミになったり手もいくらか荒れますので、その扱いには十分な注意が必要になります。
<最後はコーティング剤を塗って黒樹脂の艶復活と防汚>
これまでの洗浄で、それでもどうしようもなく汚れが除去できない個所、いくらか白ける箇所ができたかもしれませんが心配無用です。
あとは、このように便利な「黒樹脂の艶復活と防汚」剤が市販されていますので、それを塗り込めばOKです。

※画像の「WAKO'S (ワコーズ) SH-R スーパーハード W150未塗装樹脂用耐久コート剤ワコースパーハード」でなくとも他にも同様の製品があろうかと思われます。
↓↓ 塗り込む
写真撮影タイミングが悪く違いがはっきりしませんが、新品同様に復活しました。
※こちら使ってみた感じではレザーワックスとは全く違っていて塗料のような感じで、べとつかず耐久性があり、仕上がり感も抜群です。さらにうれしいことに防汚効果も素晴らしいと思います。
また、取り扱いにも特にデリケートな面がなく楽ですが、付着させたくない個所にはあらかじめマスキングして塗り込んだ方が無難かと思われます。
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2016/07/14 14:37:44