通勤用に最近買った(というか親戚の営業マンに無理やり買わされた)パッソ、これが何とも合理的によくできた車なのですがどうしても気に入らない不満点が少々。
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その①・・・パワーウインドウスイッチのイルミが運転席窓一個分しか点灯しない
その②・・・ルームランプが暗い、何と!荷台ランプがないっ、ウソみたいな本当の話。
その③・・・バックカメラ取り付け場所がない(DOPはボディー直付け、メーカーOPにはあるが部品価格高過ぎ)。
まだまだあるが、とりあえずこの①②③から手をかけてみます。
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その①「パワーウインドウスイッチのイルミが運転席窓一個分しか点灯しない」
まずはこれから・・・
これらのスイッチはダイハツ軽自動車のものと共通部品のようだが、問題はその中には全スイッチ点灯するものがあるようだからよけいに気になる。
こうなるともう全スイッチ点灯を目指すしかなかろう・・・ということで早速分解調査から。
※もちろん全点灯するダイハツ特定車種の共通部品を探して買ってきて交換すればかんたんだろうが、その前に何か簡単な方法で点灯させる術が見つかればそれが一番早くて合理的であることは言うまでもない。
さて、いざ分解してみる・・・あらかじめ想定して揃えていた部材にやや過不足はあるもののやはり簡単に何とかなりそうな感触は時間を追うごとに確実につかめてきました。
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以下は、すべて破損覚悟の上、ほぼヤマ感で思い付きのまま(少しは考えた)配線してみた結果です。 以下の簡単な手法でほぼ間違いないとは思うのですが、何せ素人判断の下でのものですので多少の手際の悪さ等あるとは思いますがどうぞ理解の上ご参照くださいますようお願いします。
<まずはスイッチを外すことから>
スイッチパネル部分は一見簡単に外れそうでこれがなかなか難しい。図のように内装を傷つけないよう気を付けてオモテ端から起こしてゆけば案外簡単に外れる。

そのスイッチパネルは図のような箇所6か所で止まっているからその辺を頭に入れておけばたいてい簡単に外せるようになる。
ただ、どうしても固くて外れない場合もあった。
その場合は、無理せず内張り下半分を外して手を突っ込み内からパネルを押し出す感じで抜くのが良いと思う。内張りは簡単に外れるのでその方が早いかも。
<そのドア内張りハガシ手順は下記のように>

前ドアはビス3本、後ろドア2本のビスを外せばあとは下部のボコボコしたところに手をかけて力任せにはがしてゆくだけだ。
<スイッチを分解>

小さめのマイナスドライバーを図のように(横4か所で止まっているところに)差し込んで4か所こじれば分解できます。※ここにバネ類はないので気を遣わなくて良いが内部にはスイッチ金属板が入っているのでなくさないよう。
<スイッチ内部>

内部スイッチ金属板は乗っているだけなのでなくさないよう最初に外して別途保管しておく。
<用意するもの>

・整流ダイオード1N4007(100V1A) ・砲弾型5mm(3mm)LED ・カーボン抵抗1/2W (820Ω) ・ステンレスフラックス ※その他(・半田ごて、・ペーパー300番全後、・ニッパー、・ピンセット、・LED成形用に平ヤスリ...など)
★半田ゴテは接着面が大きいため40~60W級が必要←また、狭い部分があるためコテ先が細めでないと入りません。
<LEDを組み込む>
下記画像のようにLED/抵抗/整流ダイオードを組み込んでゆきますが、LEDは熱に弱いため最後に装着します。

★ここで早速難題が発生
とにかく半田が非常に付きにくいです。・・・ですので下地を軽くペーパー掛け+脱脂する必要あり。またあまりにハンダのノリが悪いので今回はステンレスフラックス(ステンレスなどを半田付する際のヤニといいますか接着促進剤?みたいなもの)を使いました。ただ、これはサビを誘発させるため使用後接着部周辺をしっかりと洗浄する必要があります。また半田ごても大きなワット数のもので一気に乗せた方が逆に各部の損傷が少なくてすみます。
※図のように整流ダイオードは帯のある方を上に持ってきます(こちらがマイナス)。
※LED配置は左側がマイナス(足の短い方)になるよう組みます。
※抵抗はどちら向きでもかまいません。
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完成したら⇒まだ枠やパネルを組み込まずまず、配線を仮付して動作確認⇒OKなら洗浄⇒乾燥⇒組み込み⇒完成、となります。
<注意>

スイッチ内部の金属板はをなくさないよう、また方向を間違わないよう気を付けて組み込みます。※左右で反対方向になります。組み込んでスイッチした時に「カチッ」という感触がなかったら組違えています(当然スイッチかは効きません)。

<参考までに>
LEDは耐熱性、耐久性と絶対的な光量、また何よりも安定した配光を考慮し砲弾型5ミリ青を(収納部に収まりきらないため)削って使いましたが・・・試験してみたところ以外にも3㎜砲弾型LEDでもさほど配光ムラは出ませんでした(ただ、スポットにならぬようトップは平らにカットした方が良いかも)。後から思うに3mmなら未加工でそのまま入りますしこちらを使うべきだったような。抵抗は1kΩでいいと思います。560Ω以下では(LEDの輝度にもよりますが)まぶしくなります。
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運転席以外のスイッチはすべて同じパターンでOKです。
***それでは運転席側のスイッチに***
これらもすべて前情報なしの感だけでやってみた作業です。大きく間違っている部分はないとは思いますが...あくまでも素人作業ですので手順/手際の悪さ等、多少あろうかと思われますがどうぞご了承ください。
<基盤を取り出す>

取り外したスイッチパネルのビス等は外す必要なし。裏面の乳白色のカバーだけ外せばこの基盤が出てきます。
<取り出した基盤>

※青○部がパワーウインドウスイッチイルミ用LEDが付くところ(右下は既に標準でオレンジLEDが付いています)。
※赤○部はON/OFFスイッチイルミ用LEDが付くところ。
※黄○部がそれぞれの抵抗のつくところ
<LED、抵抗を組み込みました>

※いずれも細かな作業になりますので、拡大鏡メガネ等使っての作業をおすすめします。
左上のチップ抵抗が新設する(運転席以外の)パワーウインドウスイッチ3個のLEDを同時に直列で点灯させるようです。
新設する左下抵抗が、同じく新設するON/OFFスイッチLED単体用のものになるのだと思います。
<用意するもの>2012チップ抵抗3個、2012~3020チップLED4個(+色替用1個)だけ(あと、メガネ、半田ごては精密機器用のものが必要←なくてもできなくはないが)

既存の一個だけ付いているチップLEDはオレンジ2012級のようです。これに合わせて2012の好みの色を必要個数揃えます(既存のLED交換の際は基盤を傷めないよう要注意!出来れば2本の半田ゴテで両端を同時に溶かしてすくい取るようにして外した方が安全で良いと思います)。
※なお、オレンジLEDは通常白青系(3.1V前後)と違って2.1Vだと思いますがそのまま交換装着OKでした。
※ゴマ粒以下の極小チップLEDが苦手な方、3020級でもOKですが3528ではスペース上、やや無理あり。
またチップ抵抗は白/青の場合、計算上安全圏の560Ω以上を使いますが、それでもかなりまぶしくなりますのでさらに安全な820Ω以上でいいと思います
<完成>

組み込んで完成。パワーウインドウのリセットもお忘れなく。
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※この機会に、ドアハンドル周辺のイルミとフットランプも付けてみました。ついでにパネルも塗装しました(シャンパンゴールドに)。
<交換してみて>
個人的な感想ですがチップLEDはすべてオレンジ系2012+620Ωまたは白/青2012+820Ωにすべきでした。620Ω+3020青LED/2012赤LEDこのパターンではまぶしいほどでもないのですがちょっとギラギラ感が強くなってしまいました(白+620Ω以下だとまぶしいかも)。