自動車とは全く関係ない話で恐縮ですが、
実は当方の車庫には毎年数か所、アシナガバチが巣を作ります。当方やたら意味もなく駆除したりしないからか頭にのって多い時には5カ所以上作ってしまいますが、その中の一組になぜかいつも人の手の届く箇所に巣を作ってしまう大胆不敵というかマヌケというか人懐こいというか何とも不思議な個体がいます。
今年も早速どこからともなく仮面ライダーのうようなこわ面の女王バチが数匹やってきてウロウロ...、特に攻撃性もなく見かけよりずっと臆病でおとなしい性質のハチなので別に気にするでもなく...ある日、ふと気がついたらその中の一匹の女王バチが大胆にも
何と!今年は車庫出入り口付近のゴミ袋や洗車ブラシをかけてあるところに巣を作り始めているではないかっ。 なぜこんな場所に???人の手が届くどころか誤って巣に触れて壊さないとも限らないし、いつ殺虫剤かけられても棒でたたかれておかしくないこんな危険な箇所に(ハチにとって危険な個所に)。
こちらゴミ袋やブラシの取り替え中もそばで自信持って何のためらいもなく一人(一匹で)コツコツせかせかと巣をくみ上げている様子を見ると、さすがに駆除するなど手をだしにくくなるばかりかつい応援さえしたくなる。
ちなみにこのハチ、過去の体験上よほど手荒な事をしない限りまず人を刺すことはない。
※普通、「ハチに刺される」というと、
スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがすぐに思い浮かびますが、それぞれの性質は
アシナガバチ、こちらから攻撃しないかぎりよほどのことがない限り絶対に攻撃はしてこない。いかつい見かけの割には意外にもずっとおとなし性質なのだ。しかも、どうやら賢く学習能力があるようなのだ(下記参照)。ただ、その生き様によってかなりの性質個体差もあるようだ。
一方、
スズメバチ、こちらはさすがに無敵のハチの王者、その堂々とした風体、余裕で飛び回る様には大の大人でも恐怖感さえ覚える。事実、見かけだけでなく好戦的で残忍凶暴。意味もなく攻撃してくることもありその行動が読全くめないから危険極まりない。
そしてハエと間違えそうな
ミツバチだが、これがなかなかどうして一見かわいい外観とは裏腹に気性は荒くなかなか手ごわい。切れたら何するかわからない恐い性質を持っている。単体でのパワーはなくとも集団での結束力がものを言い、スズメバチとケンカしてやっつけてしまう事さえある。
こうして観察してみると人間世界と同じで面白い。
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<巣作りの場所>
そういえばこの最近段々とエスカレートしてきて、数年前より年を追って一段とずうずうしく巣の位置が人に近くなってなってきているような。(ハチから見て)当方がが無害で有益なな生きものだという事を学習してきているように思えてならない。
※ちなみに去年は大胆不敵にも車庫の壁のちょうど車を止めたら運転席ドアの上にあたる付近に巣を作ってしまい、その前の年(2年前)は車庫奥のちょうど胸の高さ付近だった。さらにその前の年(3年前)はもう少し遠く目線と同じ位置だったか、いずれにしても軽く手の届く位置だった。要は、別に気にするでもなくそのまま放置しておいたら一段と身近に巣を作るようになってきたという話だ。 逆転の発想で人に近づくことで身の安全を確保しようという大きな賭けに出たのか、まさかそんな。
今、まだ7匹くらい、これが何事もなければ秋口には三桁になるが、さて

なお、一昨年とその前の年は、ともに秋を待たずに(アシナガバチとその巣は大きく進展しないままに)スズメバチの攻撃に合って壊滅状態になり全くいなくなった。
昨年はたまたまそれらスズメバチに攻撃されているところを見かけ(おとなしいアシナガバチはほとんど抵抗できず付近でをうろたえているだけで)、本能的に放っておけずスズメバチを駆除してやった。←他人(他虫?)の幼虫を我が物顔で余裕な顔(そんな風に見えた)で食らっている様がどうにも本能的に許せなくてそのスズメバチを鋏で真っ二つに切ってやった。
その襲撃してきたスズメバチだが、これがなんともかわいくなく巣荒らし中は人間が寄っても気にせず無視、まさに王者気取りであった。あまりにスキだらけだったので至近距離にてハサミでまっ二つにしてやったと言う事だ。
そして、
関係ない、思い過ごしとは思うが、その頃からか妙にアシナガバチが馴れててきたような...? あり得ない、自分が馴れてきただけ? 図にはありませんが、昨年は手に乗ってくることもありました(手乗り蜂?一部の数匹の個体でのみ可能だった、ただし内心はかなりの冷や汗ものだった)。※当方、変態でもMでもありません、お間違いないよう。でも、何ら人に誇れるもののない当方にとってはつかの間の特技でした。ん~実にサビシイ。
その後も残念ながら当方のいないスキを突いて数回、スズメバチの襲来を受け、、結局8月盆頃には数度の応戦むなしく壊滅状態に陥ってしまった。そればかりかとうとう車庫内の他の全アシナガバチすべてがスズメバチに襲撃されいなくなってしまいました。
↓今年のアシナガバチ↓
おそらくこやつらは昨年の手乗りバチのDNAを受け継いだ子孫なのだろう、今年のハチは(手元のゴミ袋のところに巣を作っているハチに限っては)妙に人なれしているというか全然好戦的ではなく非常におとなしい。
※屋根にも巣を作っている別のアシナガバチ個体がいるがこちらはちょっと様子が違っていて好戦的で油断ができない。近づくと目線が合ってすぐに攻撃モードになる。外見はどう見ても同じ種のアシナガバチだがこんな風に個体差があるようなのだ。

触覚に触っても大丈夫。ビビらずに平常心で静かにゆっくりと臨めば手から殺気が伝わらない?から大丈夫...だと思う、たぶん。実際に成功。

ハチの休憩モードの時に運よく頭に触ることもできた。ただハチにはたいそう嫌がられた。その直後まるで汚いものに触れたかのようにしきりに頭をポリポリしていた(ショック)。
ただ、さすがに昨年のようにうまく手には乗ってこない。双方にまだ少々意思疎通の時間と勇気が要りそう。少しずつ馴らしてみせます。・・・というか別にどうでもいいか。
注意>ハチに近づいた時、巣の全ハチの目線が一斉にこちらに釘付けになって動かなくなり羽が立っていたらそれはご機嫌が悪く警戒モードだから、その時はあまり至近距離(2cm以内)に近寄らないことだ。しばらくして目線が他に移って動き始めればもう大丈夫だと思う。近寄ってもこちらを無視して動いているようならば全然警戒モードにないから大丈夫。
また、近づくときより遠ざかる(逃げる)時が一番危険なので近づく時より遠ざかる時はゆっくりと。追えば逃げるが、逃げれば追われる、まさにそのものだ。
追>
ふと思いついたのだが、これら大胆不敵で大きなリスクを伴ってでも人のすぐそばに巣を作るとんでもないアシナガバチ野郎にとってのメリットというか戦略はこうだろう。なかなかよく考えられていて感心する。
①この位置ならゴミのにおいでスズメバチやその他天敵にも見つかりにくい。 ②マヌケで無害な特定の人間(当方)が守ってくれるし。 ③万一、非常事態の際も応戦してもらえやすい位置。 ④さらに台風が来ても風雨で飛ばない位置(予知能力があるのか、まさか...でも大型台風で車庫屋根がふっ飛んだ時なぜか屋根には巣を作っていなかったから不思議
で、当方に何のメリットがあるかというと、これが...何もない。
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・・・その後、7月中旬だったか、突然巣がなくなった!
何者かに襲撃されたのか、また一時狂ったように強かった風雨で崩壊したのか定かでないが、とにかく巣が落下していた。スズメバチでも人でもないようで、いったい何でそうなったのだろうか。
でも、ハチたちはうろたえる間もなく素早く新しい巣作りに精を出し、
・・・8/16現在、このような巣に復元(進行中)

よく観察してみると、今度の巣は前回の反省からか?根元付近ががとても頑丈にできているし微妙に設置場所も違うようだ。 時々ガラス繊維の入った波板をかじっているからこれらも活用して補強しているのだろうか。なかなか手ごわい。

現在確認できた数20匹くらい。幸いまだ攻撃性もなく妙に人なれしている。
至近距離~羽に触れるぐらいは余裕でOK
8/31現在、 このような状態に

この最近、全く人を警戒しなくなりました。
----10/5現在------
10月になるというのに珍しくまだ無事に生きている。現在40尾前後で少々過密状態。

実は、この撮影の数時間後、なぜか全員(全ハチ)の姿が急になくなりました。エッ?いったいどうした?
正直、焦りました。何か大災害の前触れではないかと。
でも心配無用でした。何事もなくまた数時間後には一匹、そしてまた一匹と戻ってきました。
一時的に急にいなくなったのはおそらく近所の畑からの(雑草を焼いている)煙がこの周辺にひどくこもっていたからかもしれません。

撮影中に戻ってきた一匹が不意に手に止まってさすがに少々ビビりました。思わずよけてしまいブレていますが、特に害もなく刺すでもなくそのまま無事に巣に戻りました。
腕や手を全く気にせずただの枝かなんかだと思っているのでしょうか、いつもこんな感じです。ですが、さすがに予想していない時、不意をついて手に止まられるとビビります。冷や汗