今度の新型カローラ系のフォグは最近のトヨタ車の例にもれずH16なる25W(19Wだったかもしれません)バルブが付いています。

↓↓それを
<25W廉価版HID⇒最終的に結構高価なメーカー品HID19Wに交換+カバーのシルバー塗装...下記は19WHID装着済みの画像>
そもそも このフォグランプたるもの、元々はその言葉のとおり霧用補助照明灯であるべきもののはずですが、現実はヘッドライトとスモールの中間的な補助灯扱いになってきていて、実際にメーカー側も ヘッドライ>フォグ>スモール・・・こんな感じで設計している感があります。
このH16というのはその典型でしょう。もちろんフォグの省電力化、LEDランプ化も視野に入れてのものだと思います。
※H25年8月、実際にハイブリッド発売と同時にLEDフォグランプが純正オプションに設定されました。
----------
いずれにしても当方、全く役に立たないタダの飾りの20W級ハロゲンランプのFOGはいらない。中途半端で不十分な明かりはそれこそ無駄な電力を消費しているだけにしかならないから。
しかし、HIDにした場合の熱対策、、レンズ及びその他周辺の焼け、グレア(glareまぶしい=光漏れ)はどの程度だろうか、配線の負荷、リレーは...、
今回それでどうすべきかさんざん悩んだのですが、いつものようにまずやってみてそれから考えることに。
そうは言っても考えるまでもなくHID-35W仕様ではキャパオーバーである事は明らか。で、・・・結局、まずは試しに!という事で25WHIDに換装してみることにしました。とにかく事前データがないため上記のようにすべてはまずやってみてから考えることに。
----------
まずは廉価版25W仕様のHIDキット装着、そして...。
超安価なものは百害あって一利なし、かといって高価なものも今はまだ実験段階のため対象から外し、1万円前後のものを選んでみる。
<そしていざ、購入、取り付けてみる>
※実は今回、私の買ったH16用なるHIDキット、あえて製品名は公表しませんが合うべきはずの口金形状が実際には合いませんでした。微妙に口金形状が違っていて、ちょっとカットが必要でした。ただ、ほんの少しの事だったのでここは問題なく削って合わせ事なきを得ましたが、
ただ、別件で問題発生。
まず
------------
①ガラス管がまっすぐでない。
・つまり発光点が狂っているはずで当然見栄えも良くない。
・光軸がうまく決まらない。
・片方が特に冗談みたいに歪んでいてまたグラグラもしていたためこれは交換してもらった。
②左右の色が違う。
・見栄えが悪すぎ。
③製品ムラがあるようで、消費電力が左右で違うようで片方だけがかなり熱くなる。
・↑↑このせいもあって色違いが特にひどく発生した。
・特に片方は35W級に近いものだったようで、そのせいもあってか光軸調整棒が融着した。←これはさすがに交換してもらいました。
④どうも取り付け固定が甘く緩いような。
・台座の材質が粗悪でもろいため基本的に緩くできているらしい(最悪)、、防水などあまり重視されていない。
⑤台座のプラスチック材質が弱くもろい。
・上記同様、
⑥どう見てもバラスト、バーナーの防水が不安(コード挿入部のパッキンが甘いような)。
・ ・・・。
------------
あげればきりがないのですが、まあ1万円以下の安価なものなので多少は目をつぶらないといけないでしょう。
<そして(多少の事は気にせずこの製品を)無事取り付け完了>
点灯直後、まだ青緑っぽいですが次第に黄色っぽくなります。
※ポジションランプの片方(右側)が切れていますが、これも…つい安価な物を買ってしまい、すぐに切れてしまいました。

映りが悪いですが、実際にはもっと白っぽいレモン色です。
取り付け自体はいたって簡単でした。特にバンパーカバーを取り外すこともなく、
①ライナー(フェンダー内カバーの黒いの)をめくって、既存のランプとHIDランプを交換し、
②新設のHID用バラストの電源コードを元のフォグ配線カプラにポン付したら
③バラストを適当なところに仮固定し、
④HIDランプ⇔バラスト間の配線を繋いで
⑤点灯試験
⑥OKなら配線類、バラスト類を本固定
⑦
★重要 角度調整を絶対お忘れなく。どんなライトも最後は角度調整で決まるといえます。それぞれのランプに合った適切な角度(一番広く照射しながらも対向車に出来るだけまぶしくない最適の角度)を探し出しましょう
これだけでOK。
消費電力も純正とほぼ同じW数なので、(やや立ち上がりが悪いような感はあるものの)特にリレーも不要のようです。
①の外し方
まずは作業しやすいように、ハンドルを目いっぱい切ってタイヤハウスを出来るだけ空けておく。
それから下にもぐって図の3か所、ビスを外す。

ライナー(黒いカバー)の止めクリップを一個外す。

図のクリップを外す。※クリップ中心の溝が縦を向くように90度回転させ引き抜けばすぐに抜ける。

あとは説明しにくいですが適当に引っ張ればある程度前部がはがれます。
※これで必要な交換作業は何とかできると思いますが、それでも作業しづらいようでしたらさらにもっとライナーを大幅にめくっておくと良い。
※この中で一番困難で時間がかかるのはバラスト類の固定でしょうか。ここは両面テープと大き目のタイラップ(配線バンド)、をうまく活用してやって行けば比較的簡単にうまく固定できます。そうは言っても大半が下にもぐっての作業になりますので時間だけは結構かかります。時間いゆとりを持って取り付けにかかりましょう。
なお、今回バンパーカバー脱着はしておりませんが、それに馴れている方ならそうする(バンパーカバー脱着する)のが一番安全確実で早いと思います。
<色は黄色系3000Kに>
今や知る者も少ないマーシャル/シビエの丸っこい大型ランプ、それらを取り付けて喜んでいた時代を生きた当方にとって、FOGたるもの黄色であるべきという理念がありまして今回は3000Kにしました。
※実際に霧や雪の中(また雨天時もそうでしょう)において(青白系の光では全く前が見えない状態でも)黄色なら光がよく通り見えやすいと思います。霧やモヤの発生しやすい場所の街灯が黄色なのはそのためでもあります。
<とりあえずこの状態(HID25W仕様)にて、一年5000km走行してみての感想、結論>一部重複しますが、
・明るさはまずまずで細かいことを気にしなければ充分かと、
でも個人的には気になる点もかなり・・・、
まず
・基本的に純正フォグランプユニットはHID用のような光源(位置、絶対光量)に対してリフレクター(フォグランプの反射板)が適応していないため、
・光軸がうまく決まりません。
・どううまく光軸調整しても、(現状のさほど明るすぎない25W級でさえでも)対向車に対するグレア(glareまぶしさ、余分な光漏れ)は避けられません。決してひどい状態などではありませんが、点灯するにあたっては少々気を遣ってしまいます。
・また、元々製品的なものでもありますが、既存のハーネス流用ですので(別途リレーを入れていませんので)充分な光量、色が得られるまでには相当な時間がかかってしまいます。
・それと、残念ながら上記のように一年目で光軸調整棒(プラスチックです)が固着(というか融着)してしまいました。現在、左右両方ともに光軸調整部融着につき調整不可能状態です。
※なお、元々このH16の光軸調整プラネジは弱いようで純正20W級ハロゲンでも固着しやすいようです(グリス塗布等もムダ)。
・レンズも微妙に曇ってきました。UVカット、防水も甘いかと。
結論、ひ弱な純正フォグランプユニットH16に廉価版(製品ムラのある廉価版)HID25Wキットはお勧めできかねます。
廉価版すべてがそうだとは思いません。今回たまたま運が悪かったのでしょう。ですが、今回このように痛い目に合ってしまった経緯もありまして、
これを機に結局、今は⇒19W HIDキットのやや高価なものに交換しています。
もちろん新たに純正H16フォグランプユニット一式を購入、(融着した光軸棒やレンズの曇ってしまった)ランプユニット一式は泣く泣く廃棄となりました。
<そして・・・>
さすがにこの高価なHID19Wフォグキットだと、繊細な純正H16ユニットにもかかわらず今のところは快調で不具合は出ていません。レスポンスも良好で明るさ自体もむしろ廉価版の25~35W級より明るいのではと感じるくらいです。ただ、グレア(上向き方向への光漏れ)、こればかりはどうしようもありません。
★↑↑まだ交換したばかりですべてを把握しきれていません。つきましては、こちら(HID19Wフォグ)の様子は後日(5000km以上走行後、ある程度正確な状況がつかめてから)具体的なメーカーや仕様を紹介します。

ですが、
ひょっとすると、予算と時間が許せばこの先、純正LEDフォグに近々交換するかもしれません。良質のHIDキットとはいっても避けられないグレアで対向車へ迷惑がかかっているかもしれない、そう思うとつい点灯するのにも気が引けてしまい、これでは全く意味のないものと言わざるを得ません。
ところで、
<はじめて取り付けに挑戦される方への注意点>
・口金部分はプラスチックで成形されているため無理に押し込む+無理に回すと、必ず(その爪部分が)割れるので要注意。余裕で割合簡単に入る/回る状態でなければ無理に入れ込まず、形状を確かめ正確にフィットするよう爪部分を削る。
・削る、仮合わせテストの際は必ずパッキンを外した状態で行う。またその際はガラス管に当たらないよう十分に注意。
※元々(口金、爪部は)その材質がもろいこともあってやや大きめ、緩めにできていることが多いみたい。
・バーナーには絶対手を触れない。
・なお、消費電力は下がるか同等なケースがほとんどですので、通常は別途リレーがなくとも充分かと思われます。
・バラスト類はどんなものも万全とは言いいがたくけっこう腐食しやすいので出来るだけ水がかかりにくく、また水のたまりにくい場所に設置する。
・点灯しない場合、まず車体側からのカプラ接続部が+-逆になっていないかチェック。結構多いです。
そしてその後、フォグランプカバーを塗装してみました。
元々はこのような感じで

プラスチック無垢のカバーがどうも貧相で、しかもキズが付きやすい性質のため、その辺が気になってのことです。
貼り付けるだけのカバーはうまく合わないものが多く、またはがれやすくもあり見た目も不自然でどうも好きになれません。…というかまだ16系カローラシリーズ用は販売されていません(ハイブリッド追加後はフィールダー/アクシオともにかなりの台数が好調に売れているようなのですが…)。
塗装済カバーを装着するとこんな感じに
ボディー同色も試しましたが、案外不自然でした。結果、無難な高輝度シルバーに塗装。でも、もっとガンメタよりでも良かったかも、

幸いカバーはオモテからはめ込む形状ですので簡単に交換可能です、普通は...。
ところがっ、当方のアクシオ⇒モデリスタエアロが邪魔になってそうも行かないっ。
仕方ないので図のように両サイドから部分的に必要なところだけモデリスタエアロを少しずつめくってゆく。
キズ防止にマスキングテープ貼って

何とか既存のカバー取り外しできました。

下記画像のように、4か所の爪で止まっているだけですが、念のため裏側から押し出す方法で取り外しました。
それを塗装し、何とか無事に元通りに装着。

モデリスタエアロのハガシは上記図のように必要最小限にとどめましたが、今回は運良くうまいこと両面テープがはがせたこともあってそのまま貼り付け直したらそれでOKでした。
この部分はフェンダー折り返し部のビス止めや底面のブラケットによる固定等があるため比較的両面テープ接着依存度が低い個所なのかもしれません。
何はともあれ無事交換装着終了。
遠目に見るとこんな感じ
購入当時のアクシオ

今のフォグカバー交換済みアクシオ
購入当時のアクシオ

今のフォグカバー交換済みアクシオ

色は高輝度シルバーにしましたが、パール白のボディーに良く合っていると思います。黒のボディーだとボディー同色が良いかもしれません。シルバーボディーだとクロームメッキ等が合うのかもしれません。
かかった手間の割に大きく様変わりした(カッコ良くなった)とは言えないような?自己満足の世界
===そしてその後====
H26年4月、現時点では「スタンレーレイブリック・ トヨタ LEDフォグランプシステムLF06」に交換しております。こちらはグレアをはじめとした一切のトラブルが全くなく安心です。ただ、雪の降る状況においては見事に雪が詰まって融けませんので全く使い物になりません(その期間はわずかではありますが)。