約一年前…、
カローラの新車が納車され→<すぐにストラーダCN-H500WDを移設取り付け>→<前後のスピーカーを前/後カロッツェリアTS-C1710AⅡ/TS-J1710Aに交換>→<ウーファーTS-WX610Aを追加>→最終音質調整して完結、のはずでした。
その
ナビ
ワイヤレスリモコンがフルで使える数少ない希少なHDDナビです。不満箇所も数点あり一時代替え寸前でしたが結局そのまま使っております。純正並みに使いやすく非常に良くできたナビだと思います。
そして
スピーカー


and
ウーファー
これで決まった!!と思っていました。が、しかし...それがどうしても気になることが…、
というのが、
音質はまずまずで大満足★★★★☆なのですが、これがどうにも車外への音漏れが少々気になるのです。これらは車種によらずこのドアスピーカー全般に言える特有の症状、欠点だと言えます。たとえばその音漏れ状況に差異はあれどアクア~クラウンまでバンバン音は漏れています。つまり、 ドアスピーカーの車内音質は◎ながら音漏れ×...なのです。
スピーカー交換で音質が良くなった分、自ずと音量も上げ気味になってしまいますが、そうなると当然ながら相乗的に音漏れも大きくなってしまいます。
…思えば、いくら音質が良くなっても車外音漏れが気になってろくに音も出せないという事では結局、それらは宝の持ち腐れ。音量を上げてバンバン鳴らして初めて社外高級機なりのメリットが生きてくるところが、これでは何の意味も持たないものになってしまいそうです。
たとえば、もう一つ上の高価なハイエンドモデルを付けたとしてもそれも所詮は同じドアスピーカー、背面からの音はバンバンに車外に漏れ出てしまいます。
※これら車外音漏れに関してはいろいろ策を挑んできましたが、残念ながら現時点でこれといった改善策、特効薬は見当たりません。
デッドニング、アウターパネル制振防音....いずれも努力の甲斐なくほとんど音漏れに効果はありません。それでも唯一、超高級車並みにドア周辺のスキにラバーモールを取り付けるといくらかは効果がありました。ただそれも、あくまでもわずかで気休め程度です。
要はスピーカー背面から出る音が⇒ガラスモール、水抜き穴、アウターハンドル周り等防ぎきれない多数の箇所から漏れ出るためです。
実は、取り付け当初は自分では特に(車外音漏れを)気にしていなかったのですが、他人に言われて改めて検証してみますとなるほどすごく音漏れしています。通常よりちょっと大きめの音で停車時や深夜はかなり気を遣ってしまいます。さほど音量を上げていないつもりなのですがそれでもかなり...
※ちなみに、当方が車で帰宅するとオーディオのドンスカ音でわかると言われます。確かにそうかも・・・、エンジンスイッチを切ってそれまでにぎやかだったエンジン音とオーディオ音の競演が切れた瞬間⇔その後の周囲の静寂。何とも表現しがたいですが別空間に瞬間移動したような気恥ずかしさを覚えるものです。
こんな事情から今回、思い切ってスピーカー前後4個全部を→車外音漏れがほぼないミニボックスタイプの
<ソニックデザイン・カローラ/フィールダー専用SP-C16>4発に交換してみました。
新型カローラアクシオ/フィールダー専用でこんなスピーカーです。
詳細は
メーカーHPをご参照ください。

ボックスタイプですので背面から漏れ出る音がないため車外への音漏れがほとんど(というか全く)ありません。
それともうひとつ忘れてはならない重要なポイントに防水性があげられます。たいていの方は知らいと思われますが、洗車後のドア内部はビショビショでスピーカー裏面も(場合によりますが)社外品の防水カバーなし状態に置いては、ほぼびしょ濡れ状態です。それがもし高圧洗浄機など使おうものなら最悪状態です。
それが当ソニックデザインなら裏面形状的に当たり前ではありますが当然ながら影響はありません。
左が純正、右が件のソニックデザインスピーカー(専用薄型タイプ)
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早速、交換取り付けしてみる
まずは内張りを外すことから、
※前後4枚ともに同じ要領になります。
図の青○部カバー内に内張りを止めているビスがありますのでそれらを外すため
ドアハンドルの周辺とパワーウインドウスイッチから外す。

図の位置にリムーバー(グリーンのヘラ)を差し込んで起こし→カバーの端のクリップ止めが外れたら→そこをきっかけに力任せに真上方向へ引っ張れば外れます。 ※それでもうまく外れない場合はヘラを差し込んで上方向に押し込むようにすれば安全に簡単に外れます。

※画像にありますようにクリップ止めだけで大きなL状の引っかかりはありませんのでそのまま力任せに真上方向へ引っ張ればOKです。さすがはTOYOTA車、しかもカローラ、破損しやすそうな難しい個所はありませんので安心です。
なお、図のようにパワーウインドウスイッチもカプラーコードを先に抜いておくために外しておいた方が楽で良いと思います。
こちらも真上方向に引っ張れば外れますが、上図のようにすれば簡単です。
インナーハンドルのカバーは下図のような箇所を少し起こせば簡単に外せます。
図の位置にビスが3か所止まっていますのでそれを外す。
内張りはそのビス以外にはクリップだけで止まっていますので、前方下側からこれまた力任せに引っ張れば「バリバリッ」と一気に外せます。
ですが、
それでも初外しの場合は少々固いので慣れないうちはヘラ等で少しずつ、一つずつクリップを外していった方が安全で良いかもしれません。

なお、上端はモールにはめ込むように乗っていますのでやや上方向に持ち上げるようにすれば簡単に外れます。
この時点でまだドアロックと開閉用のワイヤーが付いていますのでドア内張りを半外し状態にてこれらをドアハンドル機構から取り外します。 ※この時、数ヶ所のクリップで内張りに止まっているドアハンドル組一式全部を取り外してもどちらでも良いと思います。

上記は上方向から見た画像です。
再度組み付けの際はグリーンの方が下になりますのでお間違いのないようご注意ください。
内張りが取り外せたら、
いざ取り付け交換
ビスは径5mm/15㎜長 裏面のナットはフランジナット(裾が広くなってギザギザが付いた滑らないタイプ)を使うと良いでしょう。
<こんなタイプで当方ナットの裏面には下記理由から両面テープを貼っています>

※通常の社外スピーカーと違って(枠から取り付けるのではなく)いきなり本体取り付けになるためビス裏面ナットと表からのボルトとの固定締め付けは困難です。既存のビニールをはがして裏側に手をまわして取り付けできなくもないですがそれがなかなかうまく行かないものです。
※それらの対策に、予め(スピーカー取り付け前に既存のスピーカー取り付けビスの)穴裏側にナットを貼り付けておくと良いでしょう。簡単にオモテ側からスピーカー本体取り付けが(ビス締め付けが)できます。
※なお、スピーカー未装着の状態にてドア穴(スピーカ取り付け用ボルト穴)にボルトナットを一度締めこんでおけばしっかりと(裏面の)ナットがくっつきます。
※その際は、ボルト穴裏周辺は防錆グリスで接着テープがくっつきにくい場合がありますので事前にしっかり脱脂しておいた方が良いと思います。
※面倒でしたらナットはガムテープ貼り仮固定でも良いですがいずれ落ちるテープは回収できませんのでおすすめできかねます。
取り付け完了
試しにドア内張りの当たりを点検してみましたが(標準で付属のスポンジだけでは)やや浮気味になる部分があるようでしたので、念のため、5mm厚エプトシーラを内張り側の枠周辺に貼って補いました。

そのついでに、内張りパネルのほぼ全面に(もちろん内側)5mm厚エプトシーラーを貼りつめてみましたが、
★実はこれがなかなか良かったよかったようで、音漏れ/音響効果/騒音対策に絶大な効果がありました。(車内からの)ドアの締まり音もマイルドになりました。
内張りを組み付け
これがなかなかどうして、要領を得るまで結構難しいものですが、
先に両端のクリップをハメて最後に図の上端を持ち上げるように押し込めば簡単に装着できます。旧車とはこのあたりが変わっていて合理的になっていますね。
できました。

肝心な事を掲載し忘れていましたが、トィーターはそれまで仮付していたTS-C1710AⅡのものをそのまま(ネットワークもそのまま)流用して使っておりますが、←クロスオーバは問題ないようですが単体(前スピーカーだけ)では出力音圧が微妙に合いません(カロッツェリアトゥイーターが一方的に勝っています)。ですが、リアスピーカー(トゥイーターなし)と合わせて鳴らすと偶然ちょうど良い感じになりました。
---そして試聴---
その前に、
※今回予算の都合上、廉価版の専用機種(廉価版とはいえ4個で送料込\59,400-と決して安くはない価格帯)を選んだのですが、実は本音を言うと、その廉価版に少し不安があるにはありました。 これまでの体験上、ハイグレードタイプはすごく素晴らしいスピーカーながら廉価版はそれなりだったような...?
いざ試聴、
・・・◎◎!!不安は吹っ飛びました、最新モデルは違っていました。その後当スピーカーはかなりレベルアップしているようで廉価版でもすごく切れのある緻密で素晴らしい音が出ているではありませんか。心配だった低音再生力もまずまずで実測40Hzさえも難なく再生しています、しかも音割れせずに。このサイズでこの音が出てくるというのはまさに脅威と言えるでしょう(ホントビックリ)。
これならいろいろなタイプのサブウーファーとうまくつながるでしょう。
そして
一番の課題であった車外音漏れも見事なほどありません。車内の爆音と裏腹に車外はほとんど何も聞こえません。大成功の巻でした!! しかもソニックデザインの切れのある情報量が豊かで緻密な音のおまけつきで。
サブウーファーはこれまでの体験上、カロッツェリアTS-WX77Aとの相性が良かったのでこちらに交換。 ※本当はウーファーの方もソニックデザインと行きたかったところですが、高価で手が出ません...なので今回は見送り
そのTS-WX77A
最後に、
車外音漏れを無視すればもっといろいろな選択肢があると思いますが、何せ他にこのようなスピーカーは世界中どこを見渡してもありません。非常に貴重なメーカーです。もっと数多く売れればより求めやすい価格になってくるはずですが、あいにくまだ知名度が低く当分値段は下がりそうもありません。廉価版で最安3万前後、上級機は何と軽く150万超です。
他メーカーからもこうした背面音のない車外音漏れのない箱一体型スピーカーを率先して開発、発売してもらえると我々ユーザー側も選択肢が広がってありがたいのですが。
いくら高級スピーカーでも車外音漏れがひどく出て思うように使えないというのでは意味がありません。
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追記>
リアはもっと低音の出る奥行きのある深いタイプを入れてみようと思ったのですが、残念ながらパワーウインドウを目いっぱい下げた時、レギュレーター下端が少々(惜しい、ホントほんの少しですが)干渉してしまいます。
事前の計測では何とか収まるはずでしたが、どうやら角の出っ張りが干渉してしまうのです。それがほぼ同等な奥行のカロッツェリアの17cmだとなぜか大丈夫なのは角が角ばっていないからでしょう。
左>TS-J1710A、 右>純正品
左>ソニックデザインTBM-1877Aiハイグレード奥深版 右>純正品

TBM1877Ai奥行 実測およそ57mm ⇔ カロッツェリアTS-C1710:57mm TS-J1710:55mm
もう一つおまけに、
パワーウインドウスイッチパネルを磨いてツヤ消し(上)→ツヤ有(下) にしてみました。

普通にコンパウンドで磨けば画像にありますようなツヤありのピカピカになります。たとえばスリーエム1Lなどでバフがけすればあっという間に、手ミガキでも数分でピカピカに

元のつや消しの方が良かったでしょうか、ちょっと後悔...そのうちにブラックウッド風に塗装してみます。※後日UP予定
ついでにもう一つ、
トゥイーター枠が少々浮気味に見えて違和感がありましたので下記画像のようなOリングを入れてみると良い感じになりました。

使用したのは「NOK パッキンLBHシリーズ」 というもので画像のような形状のフッ素ゴムパッキンです。

たまたま見つけたものですが内径40mmがピタリと合いました。取り付け部のスキが隠せて、かつトゥイーターの突出感もいくらか解消できました。
なお、トゥイーターのダッシュボード上設置は見た目も不自然ですが、★事故の際、トゥイーターが凶器へと変貌した例を一回見てしまいましたので出来ればやめた方が良いと思います。