2009年04月07日
車に無関係なお話です。
ちょっとマニアックな話かも?
先日、ある高齢のお客さんとお会いする機会がありました。
その方は、飛行機が好きで、航空力学やジェットエンジンのお話など聞かせてもらいました(半分ぐらいチンプンカンプンでした)。
そんな中、その方が突然僕に聞きました。
『君は「ゼロ戦」を知っておるかね?』
-はい、知ってます。-
『君は若いから、何故「ゼロ戦」と呼ぶか知らんだろ』
-皇紀2600年に正式採用されたからですよね?-
『よぉー知っとるのぉ~。じゃ、「ゼロ戦」は海軍機か陸軍機か』
-海軍機です。-
・・・え、おじいさん、まさか元ゼロ戦パイロットだとか?!
と思って聞いてみると、残念ながら兵隊になる前に終戦を迎えたと。
(ちょっとガックリ)
『この辺りでも時々編隊で飛んでいくのを見たよ』
-へぇ~・・・-
てなお話を聞いたんですが、実は僕はゼロ戦が好きでして、その後もちょっとマニアなお話で盛り上がってしまいました。
まぁ、ゼロ戦という飛行機は戦闘機であって、戦時中は当然それに乗って殺しあうという悲しい歴史があるわけですが、そういうお話は今回は別としておきます。
「ゼロ戦」という飛行機、純粋に工芸品として見ると、実に日本的な、美しい飛行機だと思うわけです。
細いラインに、スッと真っ直ぐに伸びた主翼
馬力は小さくても、軽くて図抜けた旋回能力(=格闘戦能力)を持った機体
当時の欧米諸国の戦闘機をみると、マッチョで力自慢の、デカくていかにも強そうなフォルムのものが多いのですが、「ゼロ戦」はその中では一際スマートで、女性的にすら見えるフォルムをしています。
マニアックになり過ぎそうなのでここでは割愛しますが、当時としては画期的な技術も多数採用されていたそうです。
グラム単位で軽量化されたその機体は、極限にまで絞り込まれ、一切の防御設備をも廃し、航続距離と運動性能にその全てを賭けた。
「力」じゃなく「技」
実に日本的。サムライ的。
実際、大戦初期から中期にかけては「ゼロ戦」はほとんど無敵に近いような状態だったそうです。
米軍では、「単機でゼロとの格闘戦は禁止」「単機でゼロに遭遇したら逃げてよい」という指令まで出したそうな。
(大柄なメジャーリーガーの中で活躍するイチロー選手を見てると、こういう意味合いでなんとなくゼロ戦を彷彿とさせますね。)
Posted at 2009/04/07 04:56:19 | |
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