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イイね!
2012年11月06日

タイヤについて考える

寒くなってきましたね。やっとこさ新しいカメラを買ったと言うのに全然使ってないATSUです。

今回はタイヤについて考えてみたり。なのでタイヤ以外の車体側のことは無視します。




そもそもタイヤの機能とはなんでしょうか?


「走る、曲がる、止まる」が世間一般の答えだったりします(?)





「走る、止まる」はまっすぐ進む分においては単純に荷重とタイヤの摩擦係数によってその性能を左右されます。

しかし「速く走る」上で重要なのは、もちろんまっすぐが速い=パワーがあることも重要ですが、「曲がる」性能がキモを握ってきます。


世間一般的に車はハンドルを回してフロントタイヤを切れば曲がると思います。この時車の進行方向とタイヤに横滑り角(スリップアングル)が付きます。

この時タイヤの回転面に直角な力を横力と呼び、車輪進行方向に直角な力をコーナリングフォース(CF)と呼ぶらしいです。



パソコンで書くのメンドクサイのでまさかの手抜きな手書き。楕円がタイヤです。
これらを用いて(もっと複雑ですが。。。)色々な理論を構築したFialaというえらい人が立てたタイヤ特性についてよく書かれた教科書を先輩から「読んでみたら?」と貸していただいたので、走る上で必要な所をまとめてみました。
例によって全ての計算式を省きます( ゚∀゚)・∵ブハッ!!


まずCFは荷重をかけて行けばかけて行くほど上がっていきます。皆さんコーナー曲がるときはブレーキで前荷重作るはずなのでコレはイメージしやすいと思います。



ただここで注目したいのが、横滑り角8度ぐらいまでは直線的にあがっていたグラフが、そこからだんだん飽和していってしまってます。ちなみに400kgの荷重だと、立ち上がり6度ぐらいまでは300kgより低いと言うのもミソです。

更にスリップアングルが増加するにつれて増えてくるCFの割合を示す、つまりスリップアングル1度あたりのCFをあらわした値をコーナリングパワー(CP)と言うらしいです。



以上から、荷重を一輪にかけるのは400kg以内に収めると良さそうですね。1.2㌧の車が内側後輪が浮くぐらい荷重移動している場合だとこれをオーバーしてしまいそうです(汗)
(そしたら荷重移動を減らして四輪に分散させれば良いじゃないかと思いますが、それについては少し以前に触れてみたりしました。しかしタイヤの話からはみ出してしまうのでまたの機会に改めて考えて見ます。)

また普通の車のタイヤ切れ角は30~40度ぐらいですから、ハンドル操作が半回転以内であれば効率良くCFが得られることになります。そして16度(ハンドル操作約1回転)ぐらいで大体飽和してしまうようなので、それ以上切ってもCFを得るにはあまり意味が無いことになります。



またよくサーキットなどで空気圧を調整したりしますが、理論的に空気圧があがれば耐荷重も増えますし(ロードインデックス)コーナリングフォースも上昇します。
(耐荷重についてはロードインデックスと空気圧などで検索すると沢山出てきます。)
ただ実際には無限に増大するわけは無く、空気圧が上昇しすぎるとトレッドの接地長が減少するため限界があります。



こちらもタイヤの構造によって左右するので、サーキットでそのタイヤを使っている方のアドバイスを受けるのが一番のようです。



その他にキャンバーをつける事でCFを得ることも可能なようです。





コレをみると分かりますが、切れ角4度ぐらいまではキャンバー0、むしろポジキャンの方がCFが得られているのでレスポンスが良いことになります。
しかしピークCF値を獲得できているのは、ネガティブ側に4度です。
実際キャンバーをつけるとコーナーの奥で踏ん張ってくれるようになります。しかし逆に付けすぎると縦方向の踏ん張りがなくなってしまいます。

実際自分の車で実験してみると同じコーナー、同じ踏力でフロントロックするようになりました。



と言うことで付けないよりは付けた方が良さそうですが、4度以上付けるのはたとえFFであってもやめた方が良さそうです。
ちなみにドリフトだとカウンターを切ったときに外側のタイヤがキャスターのせいでポジキャンになってしまうので、結構つけている方もいらっしゃいます。(^^)b













今回速いコーナリングをするために理論的にCF、CPをどうやって得られるかまとめてみましたがまだまだ要素はあるようです。
それこそタイヤを太くしたり、サイズアップしてみたり・・・。
でもそれらは本当に意味があることなのか?GTカーで逆にサイズダウンして早くなったという話を聞いた事があります。
長くなりそうなので次回はその辺を探求してみようかな?

(荷重移動とステアバランスについて記事を書きました。)


ただその前にブレーキのOHで色々躓いているので、考えてる時間あったらはよ整備しろって感じなのでいつになることやら・・・┐('~`;)┌




(今回の図は自動車の運動と制御第二版より引用しました。)


続きのブログはコチラ




タイヤについてはコチラのブログでも色々更新しています。
ブログ一覧 | 考察 | 日記
Posted at 2012/11/06 17:23:11

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この記事へのコメント

2012年11月6日 19:05
タイヤの構造によって実数は変わってきますから、鵜呑みにしないように気をつけてください。


ゴムの特性がだいぶ変わってきてますから……そこも補正しないとダメですよ。


細くして速くなったのは別の要素だから、タイヤ単品で考えるとおかしなことになりますよ(笑)


取っ掛かりとしては、最低限必要な知識ではありますので、頑張って掘り下げて見てください……面白くなってくると思います。
コメントへの返答
2012年11月7日 12:09
その通りでこの試験条件のタイヤとサイズ自体も違いますし、タイヤの種類も違いますからあくまで参考程度ですね!

今回はタイヤだけで考えましたが、車体側の要素を入れ込んでくると複雑になって理解不能でした(汗)

頑張って勉強してみます!
2012年11月6日 19:37
細かい角度の話はかなりおもしろいですね♪
フロントのキャンバーは日々悩まされるので勉強になります!
が、重要なそのグラフの測定条件がほしいです。

カウンター時の接地感、コントロール性を考慮してかなりネガキャンにするのが流行ってますが
ほんとにうまい人らはそんなに寝かせてないイメージが強いです。2度~2度半とか?

あとはカウンター時に接地感があがる=摩擦抵抗によるブレーキが強まる

で、飛距離が…って話にもなるんで
自分もあんまりつけない派です♪

長々すいません!
コメントへの返答
2012年11月7日 12:14
キャンバーの測定条件ですが、コレについての論文が一般公開されていなかったので詳しくは分からなかったです(汗)
ただCF試験機にカート用のタイヤを取り付けてキャンバーをつけたときの実測値なのでは?と思います。
なので自分たちが付ける車のタイヤの場合はもっとサイドウォールが硬いので変わってくると思います。ただ参考にはなると思います。。。


確かに飛距離で考えると難しいですね・・・・でもコントロールはしやすくなるのかもしれません?

是非是非色々実験してみてください(><)
2012年11月6日 21:30
MコンとG/Sでは運転も動きも持ち時間もまったく違います(笑)
茂原で言われた通り自分が扱いやすい車にするのは自分ですネー
タイヤ外径でスピード変わる分、重くなるとかのバランスかな?

スペコン騒動は実際に見てみたいΨ(`∀´#)
コメントへの返答
2012年11月7日 12:19
タイヤが地面に接地する面積は空気圧や構造に左右されますが、外径が大きいほど接地長が伸びる=接地面積が増えるので特性が変わってきます。

スペコン騒動の他になにやら構造違いという噂も最近聞くようになりました・・・。
2012年11月7日 13:48
んあ~またすごいところを着目して考えていますね。

最後のGTカー例はスリックタイヤでグリップを粘着力で得ていたかららしいですね。
確かにおなじ粘着テープでも幅があると無いとでははがしにくさが違いますしね^^;

これは聞いた話なのであまり鵜呑みにしないでください^^;
コメントへの返答
2012年11月7日 16:10
腕が無いのでヘンテコなことしないと追いつけないんです(滝汗)

粘着力もそうですが、サイズダウンで単純にバネ下重量を軽く出来たからという例だった気がします。。。テクニカルなレイアウトのサーキットだったのかもしれないですね!

タイヤ幅によるグリップの影響は接地面圧やゴムの撓み特性など複雑みたいです(ToT)

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