
気が付けばもう学生じゃなくなって4年たってしまったATSUです。
4年って…大学生でも一世代交代してますよね。。。
さてそんな長い(?)年月が経っていて、なにやら見た目が派手になったり細々と仕様変更はしていますがメンテナンスはあまりできていませんでした。中の人の結果(試合の結果等)はそのうちFacebook等で投稿します。
ここ最近やったことと言えば各種オイル交換や、クラッチ交換、エンジンマウント交換、タービンオイルライン交換、デフの仕様変更数回程度で大きなものは出来ていませんでした。。。
久々に整備をするきっかけとなったのは、最近自分が参加しているジムカーナ界隈でなぜかS15が増え始め、運転させて貰った時に感じたこと。それは
「自分の車よりシャキッと曲がる」
表現にすると上記のようになりますが、足がしっかりしていることで、タイヤの限界域をつかみやすく、また使いやすいと感じました。
つまるところ自分の車の足回り(ブッシュ)がやれていると言うことです。。。
確かに自分の車においてブッシュはメンバーブッシュこそ交換しているものの、それ以外のアームについては車を買った時以来何もしていない状態でした。。。
そこでブッシュ打替なりアーム交換になると思うのですが、強化ブッシュで行くのかピロにするのかで悩みました。脚回りでお世話になっているショップからはピロ化するだけで約1分のコースで1.5秒短縮できるという魅惑のアドバイスも頂いたこともありピロにしたいところでしたが、ピロは単価が高く手がなかなか出せず。。。
そんな時、ありがたいことにピロブッシュやアーム類をご協賛いただけることとなり、フルピロ化を一時は目論んだのですが、名阪スポーツランドや茂原サーキットのような高い縁石のステージを走ることも想定されるため、フロントおよびリアも一部ブッシュを残しつつも出来る限りピロ化することとしました。
また一番大事な点として、自分の車のコンセプトとして
車検証に「改」を入れないと言う謎のポリシーがあるので調整式のロアアーム等は却下です(ぁ
よって今回足回りのゴム類の全リフレッシュを実行しました。
メニューとしては
・フロントロアアーム交換(強化ブッシュ)
・フロントテンションロッド交換(ピロ)
・タイロッド交換(強化品。切れ角アップはせず)
・タイロッドエンド交換(強化およびアッカーマンアングル補正)
・ステアリングラックブーツ交換
・ステアリングラックマウント交換(強化ブッシュ)
・リアロアアーム交換(強化ブッシュ)
・リアトラクションロッドブッシュ打替(強化ブッシュ)
・リアアッパーアームブッシュ打替(強化ブッシュ)
・リアトーコントロールアーム交換(ピロ)
・リアナックル(リアアクスル)ブッシュ打替(ピロ)
こんな感じです。
リアのアッパーアームやトラクションロッドはアームassyで買うよりブッシュ単品で
打替の方が安いので打替にしました。フロントおよびリアのロアアームについてはブッシュだけでなくボールジョイントの交換もしたかったのでAssyで交換としました。
ひとまず足回りの取り外し
リアのアーム類外したところ。
特に難しいところはありませんが、ロアアームとリアナックルの締結部分のボールジョイントはドライブシャフトを抜かないと取り外しできないので、ロアアームとナックルはくっついた状態で取り外しました。
メンバーブッシュは5年前に交換してるので見送りました。。。。ってかあの作業は腰にキツすぎる。。。。
取り外したナックルやアームからブッシュを打ち抜きます。
アームは素直にプレスで抜けるのですが、ナックルについては形状が複雑であるため、ネットで調べると貫通ボルトを使って打ち抜く
ゆきorゆっきー様より。
こんな感じで打ち抜く方法が多いようで、ホームセンターでボルトを買ってきたのですが、すぐにボルトが伸びてしまい、打ち抜くたびにボルトの交換が必要になってしまうこと、そして何より固くて回すのがメンドい(ぉぃ のでなんとかプレスにかかる角度を模索しました。
こちらはトラクションロッドとの締結部分のブッシュ打ち抜き。
ナックルとプレス本体との干渉なくかけられる角度さえ見つけてしまえばわりと楽です。打ち抜き側は21mmのソケット、受け持ち側は30mmのソケットでピッタリでした。
問題はアッパーアームとの締結部分のブッシュ。ここはプレスに掛けるのが非常に厳しいです。
何が厳しいって。。。やってみればわかります(ぁ
見る人がみるとわかる、打ち抜く際の下に噛ます治具の厚みを薄いやつがなければアッパーアームの付け根に当たってしまって絶対に打ち抜けません。
治具をソケットより薄いものとし、さらにこの後プレスの受け板もさらに薄くすることで打ち抜きました。
トーコンのブッシュはゴムの傘をカッターで切り取り、打ち抜くのですが21mmソケッ
トだと若干小さく、22mmソケットを使用して打ち抜いたのですが、他の部分に比べ、やたら抵抗が少なく抜けました。
こちらが打ち抜いたブッシュ達。
左がトラクションロッドやアッパーアーム、ナックル(アクスル)ブッシュのアッパー側やフロント側のブッシュで、NISMO品番で言うところの55157-RS521ですが、右側のナックルのトーコンブッシュ(アクスルブッシュリア側)だけ品番が55157-RS580になっています。
RS521の方は、ブッシュの芯の周りにゴム、そのゴムを包むように外側の芯がいるのですが、RS580の方は外側の芯が無く、RS521に比べるとゴム容積を増やしています。
と言うことは、この日産のマルチリンクの設計ではタイヤに横方向の入力があるとトーコンのブッシュが他所に比べると積極的にタワみ、トー変化をもたらす構造にしているようです?
ですが外径は一緒ですので、トーコンの部分にRS580ではなくRS521のブッシュを入れるとさらに強化なブッシュ打替にすることが出来るかと思います。
ただし今回自分はナックル(アクスル)ブッシュは潔く全部ピロ化したので悩みなしです(・∀・)
あとは逆の手順でピロを挿入。ゴムブッシュに比べ頭のでっぱりが無いので挿入が楽でした。
あとは取り外した手順の逆で取付。ゴムブッシュの箇所は1Gと思われる高さまで上げてから締めます。
アーム外の作業としてはフロントのタイロッド及びタイロッドエンドも交換します。
ステアリングラックブーツをずらしたところ。
タイロッドは取り外す際にロックプレートなるものを外すとS15の整備書にもイケヤの説明書にも記載してありましたが、どこにもありません。
上の画像で「これ」としているスペーサーとロックプレート。
後輩に自分のS15の車体番号で調べてもらうと・・・
ありませんでした。
S15も後期になると省略部品が増えているのでこれもその一環と思われます。
タイロッドはネジロックをつけて締め付け、タイロッドエンドも左右の長さが均一になるよう取付。自分はドリフトするわけではないので切れ角アップスペーサーは入れませんでした。
ってかむしろ理由は色々ありますが、切れ角を減らしたいと考えていたので何も悩まずスペーサーは捨てました(爆)
またラックブーツも新品にしたのですが、S15のラックブーツはネット通販で部品番号が合う物を見つけられませんでしたので仕方なく日産にて部品発注。
この写真の部品番号がS15のステアリングラックブーツになります。
左側のブーツが若干長く作られています。ラック本体にブーツを差し込む長さが右側は短く、左が長いようです。
S15のステアリングラックブーツの部品番号はなぜかネット上にあまりヒットしないので参考になればと思います。
この他にステアリングラックマウントブッシュも強化品にサクっと交換。
「この工具が最高に使いやすいんだぜぇぇ」とか言いながらマウントブッシュのボルトを緩める友人の図。
絶対その工具じゃない方が使いやすいと思います(爆
これにて足回りのアームやブッシュ類はフルリフレッシュできました。
ついで作業として最近ミッションの入りが悪いことがあったので、マウントを強化してみました。
ヤフオクで売っている怪しいもの。
確かに強化マウントとは言え中空になっているのでここを埋めるのは効きそうです。手の力だけでは入れづらいので万力にて挿入しました。
ただしミッションが入りにくいのはマウントと言うよりクラッチを安物に交換して慣性重量が増えたためという意見もあります(ぉ
この作業の後、糸を張ってアライメントを取ったのですがまっすぐ走らず。
適当にとったとは言え、一応糸張ってやっているからそんなにひどくないと思ってたら予想以上にひどかったので次の日アライメントテスターのあるお店へ。
こりゃひどい・・・
アライメントだけは自分でやらないと改めて心に刻みました(ぉぃ
ということで社会人になってから中々時間取れませんでしたが、久々にまともな整備をしました。てか久々の投稿がまたマニアックになってしまった。。。。
その内ショックもOHして完璧な状態で来戦に臨みたいと思います。
学生の時より走る回数は増えているのに整備数が減ってしまっているのでかわいそうなS15。
そろそろブレーキのメンテナンスや、冷却系の交換をしたいところ。
家庭の事情でしばらく新しい車を買う余裕がなさそうなのでこのまま頑張ってもらおうと思います。。。
そんなところ。